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未経験の初心者でもいい感じの文章を書く方法はあります。

こんにちは、カスタマーサクセス部の佐藤です。

この記事は

  • 記事を書いたことがないけど、会報を任された

  • ブログを書いてみたい、文章で情報発信をしてみたい

などといった方に向けて書いています。

つまり、「手っ取り早く見栄えの良い記事を書く方法」を知りたい方向けです。
文章の知識0だった私が、半年くらいかけて勉強した内容を経験も踏まえてまとめてみました。

もし、あなたが文章についてある程度知識があれば、多少共感できるところや新しい解釈の助けになると思います。
ぜひどこかにブックマークなどして、ふとしたときにまた読んでいただきたいです。


はじめに

改めまして、カスタマーサクセス部Webリスクチームの佐藤です。

エフェクチュアルに入社し、SNSの投稿案を作成したり記事やサイトのリライトや執筆を大体半年くらいやってきました。
プロのライターなどではありませんが、この仕事をするにあたって色々勉強しています。

私のこと

アルバイトとして入社し、半年間のアルバイトを経て、現在正社員として働いています。
正社員になるまでの間、文章を書くことやSEOの知見について学びつつ、手探りで仕事をしてきました。

半年しか業務をしていない私が、こういった記事を執筆するのは大変おこがましいのではないかと思いましたが、ここ半年間で何を学んできたのか、ある意味ここでひとつ区切りつける気持ちでこの記事を執筆しました。

私はこれを伝えたい!あなたが伝えたいテーマは何?

何かを書くときに大切なことのひとつがテーマを考えることです。
私は、テーマ=軸と考えています。

例えば、この記事のテーマは「経験が無い人でも、すぐに記事を書ける方法とコツ」です。テーマが事前に決まっていると、迷ったときに脱線していないか確認できますし、まとまりのある内容が書けます。

執筆時における基本的な考えですが、意外とおろそかになりがちです。

あれもこれもは誰にも伝わらない

記事を書くとき、全ての情報を余すことなく書くのはおすすめしません。
情報の網羅性は大切なことですが、不要だなと感じたならば、思い切って消すことも大切です。

友達に「おすすめのレストランを教えて」と聞かれたとき、あれやこれやといろいろおすすめした結果、「結局どこがいいの?」と言われたことはありませんか?

1知れれば良いところに10で返答されると伝わらないばかりか最悪ドン引きされます。(オタクの早口理論と呼んでいます。)

大事なことや好きなことを伝えるとき、自分が持っている全部を伝えたくなってしまいますが、グッとこらえて厳選した内容を書くようにしましょう。

説明したいことが300字以上書けるなら記事になる

私の感覚的な話ですが、300字以上の説明や想いが語れる、書けるなら記事にできると思っています。

専門的な話を含みますが、ツイッターのつぶやきは全角で140字が表示できる文字数です。
また、メタディスクリプション(Web記事を100字程度に要約した文章のこと)の最適な文字数は60~150字程度と言われています。

つまり、物事の要約は100字程度が最適ということが、私が思う解答です。

300字を分解すると、単純に100字が3セクションできるわけですから、この3セクションを掘り下げることで、「1記事書けそう」という判断を下しています。

誰に伝わって欲しいのか。どういう反応をもらえると嬉しい?

記事を書くときに常に意識しておきたいのが、誰に伝えたいのかということ。いわゆる「ペルソナ設定」です。

会話するときに、人によって口調や態度を変えるように、誰に記事を読んでもらいたいか、誰がこの記事を見るのかを意識してトーン・マナーを変える必要があります。

記事を書くときには、人の顔が見えないので読者を具体的にイメージすることを考えて書いてみましょう。

これを言ったらどうなるのか。ウケを狙って結論を考えよう

誰かと会話したとき、感想をもらったり、笑ってもらったりなにかしら反応がもらえると嬉しいですよね。
逆に、「どう反応していいのかわからない。」この恰好が一番美味しくありません。

記事も同じです。
最終的に、記事を読んだ人が何かしらの反応をくれることを目標に記事を書いてみましょう。

会話でいうところの「オチ」は記事でいうところの「結論」だと思っています。
「結論を読んでもらったら、反応してもらえるか。」意識すると、だいぶ完成度が変わってくるポイントです。

記事は不特定多数に向けて発信できるので、誰かには必ずウケます。

上司に言ったらどうなるのか。ペルソナを上司にしてみる。

新卒で働いていた職場で、上司にメーカー製品の資料をプレゼンしたときに、「何がいいのかわからない」という厳しいレビューをもらった経験があります。

当時のプレゼン資料はメーカーからもらったカタログそのままでした。
いま思えば、それなりに言いたいことはあったのに、メーカーの資料をつらつら読んでいただけだったので、自分の意見をふまえて良し悪しをプレゼンするべきだったと反省しています。

そういう訳で、私がペルソナ設定で一番よく使うのが、「上司」です。
上司が思いつかなければ、学校の先生などでも構いません。
あくまで目上の人ということが重要です。

事前に「上司に説明する」ということを意識するだけで、自然とですます調になりますし、全体的な体裁も整います。

ペルソナ設定に迷ったときにおすすめです。
また、真面目な記事を書くときには、説明して上手く納得してもらえるか、良い反応をもらえるかというところも意識すると、なお良いと思います。

構成は作戦!構成が記事の8割を決めている

色々な本で構成から先に書いた方が良いと言われていますが、これはその通りだと思っています。

しっかり構成を考えると、内容の肉付けも行いやすく、執筆が効率的に進められます。
執筆の時間よりも、構成を考える時間をしっかり取った方が、最終的に良い記事になる可能性が高いです。

構成とは?

例えるなら、料理のレシピのようなものです。
仮にテーマを「カレーの作り方」で構成を考えると、下記のようになります。


■テーマ
カレーの作り方

■構成

  1. 材料

    1. 野菜・肉

    2. 調味料・スパイス

  2. 調理

    1. 下準備

    2. 材料を炒める

    3. 材料を煮る


構成の役割は何を書くのかあらかじめ決めておくことです。
大体この構成に沿って執筆していきます。

構成は記事の地図

記事の構成とは、設計図だという例えを色々な本で読みましたし、実際その通りです。(先述でも例えはレシピでしたしね)

しかし私のイメージするところでは、どちらかというと地図というニュアンスの方が合っているのではないかと思います。

  • 大見出し=街の名前

  • 見出し=施設名

  • 内容=施設の説明

こういったイメージです。
  
「見本図」「完成図」「作り方」と例えた方が、直接的に伝わりやすいとは思います。

しかし、実際執筆する際には、色々な情報を自分で調べてまとめなければならないから、あえて地図という表現をしました。
つまり、その記事をどう読んでほしいか、地図を作成するように情報の取捨選択をしなければいけません。

また、執筆においても、ゴールを決めておくと書きやすいです。
記事のテーマによっては、設計図という意識だと行き詰まることがあります。
そういうとき、ぜひ「地図」を思い出してほしいです。

構成で記事の内容が把握できる状態がグッド

構成を作成したら、それをもとに目次を作成します。
目次をみただけで記事の内容が具体的に想像できるとグッドです。
パラグラフの結論を見出しにすると書きやすいし、伝わりやすくなります。

記事はどのパラグラフから読んでも面白く

良い見出しは読者の目を惹きます。

ウェブ上の記事は、目次からパラグラフへリンクできる特性上、途中だけかいつまんで読むことが前提です。
そのため、どのパラグラフから読んでも良いように書く必要があります。

完全にどこから読んでも面白い記事にすることは、難しいですが、読者が途中で離脱する原因の大半は読みたいところを読んだときです。

また、ウェブのコンテンツは目が疲れますし、一覧性が低いため、なんなら途中で離脱するのが普通です。

「ここから読まれるかもしれない」という意識を持って書いてみましょう。

画像って必要?どこに入れるの?

記事における画像の意味は、雰囲気を伝えるためだと思います。
これが論文になれば、図やグラフに。新聞や雑誌であれば写真です。

アイキャッチや見出しにある画像から、「おもしろそう」「ためになりそう」「楽しそう」といった、雰囲気を視覚的に伝えることで、その後の文章を読みやすくする効果が期待できます。

基本的に見出しの下に入れればOK

図やグラフを多用するような記事ではないとき、どこになんの画像を入れたら良いか迷うことがあるかと思います。
そもそも、この記事は画像が要らないという場合もあるでしょう。
  
確かに、1枚も画像がない記事はありますが、そういった記事は読みにくいことが多いです。

逆に言えば、画像は文章の理解を早める効果があると思っています。(考察までに)

ちなみに、私は迷った時は見出しの下にパラグラフのイメージ画像を入れることにしています。

書くプレゼンテーションが記事というイメージ

画像で伝えたい内容が伝われば良いのですが、そうはいきません。
細かいニュアンスを文章で説明して読者に伝えましょう。

プレゼンを想像して欲しいのですが、画像の内容を口頭で説明するように、文章で画像を説明する意識で記事を執筆すると、画像の必要枚数も逆算できて効率が上がります。

これでちょっとこなれ感。文章を書くときの小ワザ

実はほんの少しだけ知っているだけで、記事を読みやすくさせるワザがあります。
メールやチャットにも使えるので、参考にしていただければ幸いです。

連続した表現はなるべく使わないようにしよう

「ます。」で終わった次の文章は「です。」など、表現を連続させないだけで、読みやすさがグッと変わります。
「また」「それから」などの順接や並列の接続詞もよく連続して使われがちです。


【例文】
NG
牛乳はカルシウムが豊富に含まれています。
また、ミネラルも含まれているので、熱中症対策にも効果があります。
また、スーパーやコンビニなど、どこでも手に入ります。

OK
牛乳はカルシウムが豊富です。
また、ミネラルも含まれているので、熱中症対策にも効果があります。
スーパーやコンビニなど、どこでも手に入りやすいです。


極端な例ですが、語尾が連続したり、接続詞が連続したりすると、文章がくどいですし稚拙さを感じさせます。ちなみに、主語が連続してしまう場合も同じです。

意識するだけで使えるので、ぜひ活用してみてください。 

語尾につける言葉に注意しよう

「〜なのです」をよく使う方、「〜です」に変更できないか考えてください。
細かいですが、語尾・文末に「〜なのです」を連発すると読んでいて息苦しい文章になります。

もちろん、使うなということではなく、強調したい部分などに使用するのは一向に構いません。

しかし、断定的な口調は力強い印象がある分、連発すると高圧的な雰囲気を持ちます。

ちょびっとだけ柔らかい口調を意識しましょう。

漢字を使う言葉に注意しよう

「事」、「時」、「後」などの単体でも熟語でも使う漢字に注意
してみましょう。

例えば

  • 大事な事→大事なこと

  • 休憩時間の時→休憩時間のとき

  • 後見人の後ろ姿→後見人のうしろ姿

一見すると、同じ言葉が連続するのはわずらわしいです。
漢字にすることで、文章が見にくくなるようであれば、あえてひ
らがなにしてみましょう。

それ、箇条書きに直せない?どんどん箇条書きを使おう

箇条書きは視覚的に伝わりやすいです。
文章を理解するとき、人は読んで理解する脳と、目で見て理解する脳どちらも使っており、理解の速さは目で見る方が早いです。

では、その分内容が薄くなってしまうのでは?という疑問があるかと思いますが、文字数と内容の濃さは比例しません。

むしろ短い文字数で濃い内容の良い記事ができます。

文章のなかで箇条書きが入る余地はあとから見直すとたくさんあります。多少無理やりにでも箇条書きに直すくせを付けると、メールやチャットも短く書けるようになるので、おすすめしたい文章術です。

書きたいことは簡潔に!迷ったときの一文一義

一文一義とは、ひとつの文章にひとつの意味をもたせることです。
文章が長くなって分かりづらいと感じる原因は、大体が複文(ひとつの文章が複数の意味を持つこと)です。

例えば、
「彼が編集した文章は私が書いた」
と書くよりも
「私が文章を書いた」「彼が編集した」
と、分けた方が伝わりやすいです。

要するに、文章が分かりにくい場合、主語・述語と接続詞の多さが原因かもしれません。

なるべく接続詞を使わずに、主語と述語をひとつずつにすると、文が分かりやすくなります。

おわりに

ここまで書いておいてですが、多少読者を意識してほしいというだけで、絶対にこうしなければならないというルールはありません。
ぶっちゃけ全部無視でもOKです。 

最終的に伝えたいことが伝わればOK

Googleの掲げる高品質なコンテンツの評価基準に、EEATという下記4つの評価基準があります。

「Experience(経験)」
「Expertise(専門性)」
「Authoritativeness(権威性)」
「Trustworthiness(信頼性)」

https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

詳細な説明は省きますが、評価基準に文章の技術については書いていません。
つまり、良質なコンテンツを作成するのに、技術は必要ないということです。

どんなに稚拙な文章でも、良い記事は必ず書けます。
そういった意味では、社内報などで記事を執筆する上では特に文章ルールなどで気をつけることはないです。

強いて言えば、Googleの評価基準を私なりに解釈すると、自分の書くことに責任と熱量を持たないことがNGなのかなと思います。

私も個人でブログを書いたり、業務上リライトやSEO対策で記事を執筆してきましたが、Google検索の結果で上位表示されやすいコンテンツ全てがプロの文章力であるとは言えません。

下手な個人のブログでも、気持ちのこもった記事は伸びる傾向にあります。
伝えたいことや、自信をもって確かだと言えることはどんどん書いていきましょう。

あなたしか知らない情報は皆が知りたい情報だということ

権威や実績がなければ、記事を書いてはダメないのかというとそうではありません。

たとえ広く知れ渡っている情報であっても、あなたが感じたことや経験は、実は皆が知りたがっています。(一次情報といいます。)

社内報でもブログでも、何かを発信する機会があれば、自分の思い出や感想も出来る範囲でどんどん入れましょう。

この記事も、色々な書籍やサイトを参考にしていますが、結構独自の解釈を入れました。(元ネタっぽいソースを見つけたら、ぜひこの記事に戻ってきて、ご自身の解釈と照らし合わせてもらえたりすると嬉しいです。)

また、自分の考えを整理してまとめる、伝える技術を養うことは、社内外問わず良い評価を得られます。

ぜひ文章力を鍛えることで、皆さんの生活が多少なりとも豊かになれば幸いです。


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