見出し画像

フラグ(伏線)を生かして小説を書こう

伏線は「ほのめかし」です。


goo辞書では「小説や戯曲などで、のちの展開に備えてそれに関連した事柄を前のほうでほのめかしておくこと。また、その事柄」と書いてあります。伏線(ふくせん)の意味 - goo国語辞書

伏線をうまく引いておかないと、ラストに唐突感が出て、読者が置いてきぼりになります。私は「ぽかんラスト」と呼んでいますが、「超展開」とか「二次元エンド」だと言う人もいます。

小説のラストで伏線を全部回収すると、作家は「やったった!」という気分になるし、読者の満足感もすごいですよ。

伏線はフラグです。

「俺、この戦争が終わったら、彼女と結婚するんだ」
映画プラトーン、鋼の錬金術師でもでてきた有名な台詞ですが、この台詞を言った兵士は死にます。未来を語る兵士がその未来を生きることなく死んでしまう。悲劇的ですよね。お話を盛り上げる効果がありますね。恋人がいることも説明できます。
「思わせぶり」な台詞ですよね。死んでしまうことを「匂わせ」ていますね。
「思わせぶり」「匂わせ」が伏線なんですよ。

小説で伏線を引くときの、二つのやり方。

1.書きながら引く。


あらすじか企画書を先につくり、このラストのためにはこのあたりでこんなエピソードを入れるべきだな、と考えながら書く。

2.書いてから引く。


小説を書いていて、「この展開だと承のところで、ヒロインに思わせぶりな台詞を言わせておいたほうがいいな」と考えて承に戻って書き直す。

私は2が多いですね。書いている途中は全体を見渡すことが難しいけど、書き上げてからなら、全体を見渡すことができるからです。

伏線(フラグ)には二種類あります。


1.納得のフラグ

 伏線を小刻みに引いておき、なるほどこのお話の流れならこうなるな、と読者を納得させる。

2.裏切りのフラグ


 伏線を小刻みに引いておき、読者にAだと思わせておいて、実はBだったと最後に明かす。読者をミスリード(誤誘導)させる伏線です。

 2はうまくやらないとぽかんラストになりかねませんが、1は簡単にできますよ。
 初心者の方は、納得のフラグを書いてから引くやり方で小説を書いてみたらいかがでしょうか。
 YouTubeでも話しています。

 
興味がある方は以下から登録できます!

https://www.youtube.com/channel/UCMPxcLSOjZnM9P5w7CYB7yQ?sub_confirmation=1
 


基本無料のつもりですが、サポートを頂くとモチベーションが上がります。参考になったな、おもしろかったな、というとき、100円のサポートを頂けたらうれしいです。