丁字

ちまちまと趣味の小説を書いたりして日々を過ごしている者です。地方在住者。 別名義でちょこっとだけライターをしたり等も。

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マガジン

  • 自作小説

    自分で書いた小説作品。自己紹介がてらまとめておきます。

  • コミッション執筆作品

    有償コミッションにて書かせていただいた作品です。

  • 5,000字以下の小説を書く

    三部作(予定)。書きあぐねている人向け、要らん苦痛の種は排除しつつ数こなしてこ!的な内容です。

最近の記事

  • 固定された記事

5000字以下の掌編を書くメソッド:前編

あなたが今「こんなお話を書きたい」という願いを抱いているとします。 というか、小説を書きたいと思い立つ人ならば、お父さんお母さんその他保護者の皆さん……に、見せかねる構想ノートのひとつやふたつ、隠し持っているんじゃないでしょうか? きっとそうだ。そうだろブラザー? ね? 有ると言っておくれよブラザー。 ……そういう事にして一旦話を進めます。 (「マジに無いんだが!?」……という人は自分の好きな書籍や映像作品をジャンル問わず思い返して、そのコンテンツのどんな所が好きかをち

    • 私はこう書いている:バトル描写手順の覚書

       どうもこんにちは。  文章創作が趣味のアマチュアです。特に実績がある訳でも、バトルに定評のある作品を書けている訳ではありません……ただ、好きで書いているだけです。  とはいえ、一応の考え方の筋道はありますので、こうしてまとめることにも意味があるかもしれないな、と思いしたためております。  なにかしら参考になる部分がありましたら幸いです。 はじめにこのtipsは誰向けか  この記事で想定している読者は「小説の展開的にバトル描写をしたいが、どう書こうか迷っている」という人

      • 小ネタ:えびフィレオとベビーシューズ

        えびフィレオ、おいしいですよね。あのバンズにはさまってる揚げ物のね、衣がバリッとしてて良いんだ。 それにつけても、あの揚げ物を「エビ食べてるな~」という気分で食す一方で、あそこにエビそのものの姿って見えないんですよね。もちろん、フライの中にはきちんとエビの身と思しきゴロゴロ肉があるし、香りもエビだし、味もきちんとエビなので疑うものではないのですが。 食味を構成する諸要素はテクスチャー、温度、色・光沢、形状、音の5種類です。しかしえびフィレオの例の揚げ物はそのどれもがエビそ

        • 一次創作のキャラクターをイメージして香水を選んでいただきました。楽しいので皆やるといい。

          推し香水というカルチャーをご存じでしょうか。人物やアニメやゲームのキャラクターをイメージした香水を主に指します。 ある程度大きなジャンルではイメージ香水が公式グッズとして販売されていることもありますし、それ以外にも個人でオーダーしたり、イメージに合致する既製品をレコメンドしてもらったりするサービスもあります。 なぜこのような前置きから入ったかというと、お察しかとは思われますが、やりました。推し香水の注文を。自作小説をモチーフにお願いして。 そして過程の数々が大変に楽しか

        • 固定された記事

        5000字以下の掌編を書くメソッド:前編

        • 私はこう書いている:バトル描写手順の覚書

        • 小ネタ:えびフィレオとベビーシューズ

        • 一次創作のキャラクターをイメージして香水を選んでいただきました。楽しいので皆やるといい。

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        • 自作小説
          2本
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          5本
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          2本

        記事

          ご家庭で比較的簡単に作れる、そこそこ美味しい麻婆豆腐のレシピ

          表題の通りです。生産性のあることをしたくなり、書くことを思い立ちました。分量、手順、その他もろもろ適当極まりないです。豆腐の水切りすらしない。 もろもろ、お心にかなう形で適時加減してください。 材料「有った方が良い」という優先度順に書きます A:基本の材料 「ほぼ必須」くらいの強度で有った方が良いものです 豆腐:一丁 豆板醤:小さじ1~大さじ1 味噌:大さじ1/2~1 豚ひき肉:100g~食べたいだけ 片栗粉:大さじ1~3 水:100~200ml お好みの餡

          ご家庭で比較的簡単に作れる、そこそこ美味しい麻婆豆腐のレシピ

          ショートショート:天使の産道

           頭がフワフワする。  ずっと穴に落ちている。  無限の立坑を落下し始めてもうどれほどの時が経ったのか。  時間感覚は狂い、その結果一秒と一時間の区別も曖昧になっている。思考の速度は神経パルスの速度。時計の針のどれの一目盛り分だって、十分すぎるほどに「遅い」という意味ではあんまり違いは無いのだった。  なぜ落ちているのか。それは、落とされたから。誰に? それを思い出せない。強く背中を押された感触だけが残っている。その時、誰が背後に立っていたのだろう。  穴の底には何が有る

          ショートショート:天使の産道

          掌編:暗幕は一級遮光

          「最近、飲む日焼け止めって名前をよく聞くようになったが、しかし紫外線のダメージを抑える明確な臨床的根拠は無いらしいね。日に焼けたくなければ、結局はマメにサンスクリーン剤を塗布するのに限るようだ」  大きくて真っ黒い日傘の向こう側から謳うような調子で語りかけてくるのは先輩だ。どんなに甘やかに聞こえても、それはこちらをからかう時のお決まりの声音に過ぎないのを自分は知っている。 「その豆知識、先輩には関係ない奴ですよね。塗る方の最強レベルでも全っ然追いつかないじゃないですか」

          掌編:暗幕は一級遮光

          コミッション作品#5 君ゆく途はポリへドロン

          「生駒様ぁ、なんとかなりませんかぁ~?」  生駒は今、幾人かの歳若い侍女たちに取り囲まれていた。一様に困り果てた様子であるが、生駒自身、彼女達が求めた内容には困惑することしきりである。  ことの経緯はこうだ。詩白に巫覡へ何かしらの貢物をする習俗は無いのであるが、巫覡という「お偉いひと」からの特別な引き立てをされたがる者が「個人的な贈り物」を寄越すことがしばしば有った。  本来このような行為は許されている物では無いし、そもそもあくまで人ならざるものと人とを繋ぐ役回りである巫覡

          コミッション作品#5 君ゆく途はポリへドロン

          コミッション作品#4 翠玉塔と橙のランタン

           時間と距離に縛られない、山のあなたのその遠く。切り立った岩山の連なる大山脈のほとりに大樹が生えておりました。峻厳な景色を見下ろすほどに高く生い茂ったその樹の梢に、その灯台は建っています。  なぜこんな場所に灯台を建てたのでしょう?それは、青い大海原ではなく、灰色の知識の海を照らすためでした。  さて、灯台には灯台守という名の管理人がつきものですから、ここエメラルドの灯台にも住み込みの灯台守がひとり付けられておりました。栗色の髪を肩のあたりでふっつりと切り揃え、黒いベレー帽を

          コミッション作品#4 翠玉塔と橙のランタン

          コミッション作品#3 探偵たちの夜食

           あいりすはリビングの窓から外を眺めていた。  黄褐色に染まる街並みが徐々に影に沈んでいく。雲の動きは早い。既に小雨がパラついているようで、窓ガラスには霧吹きをかけたように水滴が付き始めている。……夜半にかけて雨足が強まって行くでしょう……と背後のテレビからは気象予報士の囁きが流れて来ていた。  嵐が近づいているのだ。  窓ガラスのあちら側にへばり付く雨粒は見る間に増殖し、風に吹き散らされてお互い同士がくっ付いて大きくなる様は水のくせしてねっとりと纏わり付くようだ。そのカ

          コミッション作品#3 探偵たちの夜食

          コミッション作品#1 Mulberry

           ふと時間ができたので、車を飛ばして郊外のダムまでやってきた。  山あいに人工的に作られた大きな貯め水と言ってしまでばその通りなのだけれど、緑の濃い中に透明度の高い水を満々と湛えた様は単純に見ごたえが有るし、ダム建設に伴って周辺も開発されたからダム周辺の道路は道幅も広めで新しいし、近くにはきれいに整備された自然公園も有るし、ダムをぐるりと囲む道路には歩道も完備されていた。何より広い駐車場と綺麗なトイレも有る。市街地から車で小一時間程度の近場なこともあり、自然に触れてちょっとし

          コミッション作品#1 Mulberry

          5000字以下の掌編を書くメソッド:中編

          掌編の書き方についてアレコレ書く記事、中編です。 (前回の記事はこちら↓) 主にマインドセット(と、発破掛け)を行っていた前回に対して、今回は実践編として具体的な手法であったり、書く上での考え方などについてまとめたつもりです。 前回に引き続き、 ・3,000~5,000文字程度の ・1つのテーマを ・1場面で語り切る作品 という作品形態(以降「掌編」と呼びます)での執筆を想定した話となっております。 ですが、その他の長さでも応用の効く所はあるかもしれません。 皆様の執

          5000字以下の掌編を書くメソッド:中編