現代において経済学と呼ばれているものの大部分は時代に合わない。 アダム・スミスやリカードの時代は初期産業革命であり、まだ大航海時代の気風が残っていた時代でもある。 一次大戦や二次大戦といった総力戦を行えるだけの産業力が、世界のどこにも存在しなかった時代なのだ。
物理が楽しくて、ひたすら解いていたのに中々点にならなくなって、うんざりした記憶がある。先ず好きだから点に繋がるとは限らない現実があるのは知っておくべきだろう。特に物理の根本は公式の証明と応用になる。大学に入ってからは違う道となったが、もう少し謙虚に構えれば良かったかもしれない。
歴史を学ぶのと中庸である事とは矛盾するものではない。事実を丹念に追うのは制度やモメンタムを客観的に分析するための第一歩であると思ってる。山川出版社の歴史は鎖国とは説かなくなり、交易は幕府上層部による独占的事業となっている旨も十分に指摘してる。面白い変化を味わえるゆとりは要るだろう