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#創作

ロブスターのいるところ

サインバルタ六十ミリ、インチュニブ六ミリ、レキサルティ一ミリ、レキソタン五ミリ、とんぷくとしてワイパックス一ミリ、エビリファイ三ミリ(液体)、睡眠薬のレンドルミン〇・二五ミリ、頭痛止めのロキソプロフェンナトリウム六十ミリ、二十八日分、の処方せんを、待合室が八畳くらいの小さい調剤薬局に預けて、ご住所やお電話にお変わりありませんか、と事務員さんに尋ねられ、はいと言って、お薬手帳を預け、出てきた。夫が調

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詩歌のたねの使い方

詩歌のたねの使い方

これは詩歌のたねについての2000文字弱の記事です。

 「詩歌のたね」は文字通り詩歌の種子を出力する器具である。AIとか人工知能とかが叫ばれている時代に、あえて逆行するように原始的な擬似乱数を使う。しかし短歌や俳句の吟行が、予期しない風景と出くわすことを期待する擬似乱数発生器と捉えられ試みられているのならば、諸事情により吟行できない詩歌人のための擬似乱数発生器にもまだまだ需要を見込めるはずだ。

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短歌 まずは謝れ

短歌 まずは謝れ

久しぶり 見知らぬ女性に微笑まれ寒くなりましたねとこたえる

あいつにも事情があって とかはいい怪我させたならまずは謝れ

解読はできないメール解読をしたくないから読めないメール

どんな人にも事情があるのは当たり前のことなので、例えば創作物などで「主人公を襲ったこのキャラだが、実はとても悲しい過去を背負っていて……」みたいな描写を乱発されると、そこで気持ちが離れます。

「ダメなものはダメ」です

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歌詞のあれこれ889 嫌いな互いで

歌詞のあれこれ889 嫌いな互いで

不信と不快が
混じって 混じり合って
お互い嫌いな状態を創る

これって 偶然じゃない 必然でもない
そう、それは 生まれる前からの因縁関係

お互いが嫌いだから
皮肉りあっている

どっちかが 口撃スレば
こっちから 反撃をする

眼には眼を 歯には歯を
いやはや それとこれとは違う

嫌いを表現する 身体で出来るだけ
好きを否定する ココロのマグマを吐き出して

嫌いなのは 嫌い ただそれだけ

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最高のアイデアを逃さない「キャッチタイム」の使い方 発想力には発想の時間が大切という話

最高のアイデアを逃さない「キャッチタイム」の使い方 発想力には発想の時間が大切という話

はじめにボードゲームデザイナーのSaashi(サアシ)です。京都でSaashi & Saashiというレーベルを運営しボードゲームを制作・出版しています。

このテキストは「Board Game Design Advent Calendar 2021」の記事として投稿しています。さあ、何を書こうかなと思って記事のストックを見ていくと、発想・着想についての書きかけのテキストがあったので、それを手直し

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自分を分解してみると

自分を分解してみると

主な要素は「知りたい」
自分の興味ある分野
或いは
仕事に関連することを
「知りたい」

「知ること」で
新しい一歩につなげていくことができる

そして次の要素は「書きたい」
思ったことや発見したこと
感動したことを
お喋りするように

または
誰かに伝えるために

或いは自分の感じたことを
理解してくれる人が
どこかにいるのか知りたくて
「書いている」

もうひとつの要素は「読みたい」
最初の一

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静と動

静と動

あなたが旅する
知らない街の話を
聞くのが好きな私は

いつも同じ街で
窓辺から外の景色の
移り変わりを眺めるのが
好きなんです

私は「静」で
あなたは「動」

正反対なようで
でも
どこか似ている

窓から眺める景色は
毎日同じようで
日々 刻々と変わっているのです

そんな
小さな話に
耳を傾けてくれるあなたは
やっぱりどこかに
「静」をもっていて

私は奥深くに「動」をもっている

あなた

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私を放つ

私を放つ

もしも私のゆく先を
阻むものがあるとしたら

その半分は環境
もう半分は自分自身

自由になりたいのなら
自分の気持ちに嘘をつかないこと

「できない」と思う自分と決別して
「きっとできる」と信じること

もう過去のトンネルを
覗いてみなくたっていいのだから

いちばん内側にあるもの

いちばん内側にあるもの

どうして君に過去を話したくなったのか
わかったの

君は深い哀しみを超えてきた人
だから
聞いて欲しかった

私の哀しみも受け止めて
流してくれると思ったから

僕にも同じようなことあったけど
なんでもないことだよ
さらりと言ってくれるのが
心地よくて安心だったから

君に会わなくなって
やっぱり哀しみは自分で背負うものだと
気付いたの

人には様々な願いがあって
その最も内側にあるのは

自分の

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ゼロからイチを生むのは容易くないけど、

ゼロからイチを生むのは容易くないけど、

noteを書くとき、何かを綴るとき、キャンバスを前にしてこれから描く風景や人物と真剣に向かい合うとき、わたしたちの前にはゼロがあります。

わたしたちは、ゼロを前にして、持っている既存のものの組み合わせをこちらから連れてきます。ゼロからイチを生み出す作業をしたのは、この世界で、わたしたちの知る限りは宇宙だけで、それ以外はすべてが既存のものを組み合わせて出来ていると私は、思っています。

出力の能力

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愛だけは書ける

愛だけは書ける

愛は犬より先に書けるようになった漢字の一つ。

うっすらとしか記憶が無いけれど、三歳の頃には愛を書けるようになっていたらしい。

なんで犬より愛だったかと言うと、単純な話で、私の名前が愛子だから。

三歳で愛を書ける私の事を周囲は神童だと言ってくれていたらしい。

でも当の本人は、愛は書けても、愛の意味なんて知らなかった。

名前の愛子にしても、なんで両親はジャンケンのアイコを名前にしたのか不思議

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体験の先に道はある

体験の先に道はある

人生の How to 本が
たくさん出回っている中で
どの本を選ぶかは もちろん大切
でもその知識を活用することは難しい

自分でやってみて初めて
感じることや分かることががあるから

思わず誰かに語りたくなるような歓びや
罵りたくなるほどの怒りも 
絶望に溺れそうなくらいの哀しみも 
繰り返したくなるほどの楽しさも

全てやってみないと分からない

年月をかけて
感覚や実感として身につけてきたこ

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【短歌】夕暮れ空

【短歌】夕暮れ空

 6月9日に、帰宅後パートナーに呼ばれてベランダで見た空。
 美しさに癒される。
 6月12日投稿の【詩】「いいこと」とは、という作品が生まれたのも、このことがきっかけ、かもしれない。
 自然の作り出す美しさと、それを知らせてくれたパートナーに感謝。

また今日も 頑張ったねと 労いの     
        色に染まれり 夕暮れの空

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 よかっ

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