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#舞台感想

心を動かされた演劇や舞台についてのレポを募集します! 作品名のハッシュタグと一緒に投稿してください。

新着の記事一覧

懐かしい雰囲気さえ感じさせる。

「かかあ天下」という言葉を耳にしなくなって久しいがこの演劇の解説には、ど真ん中に使われている。 そのかかあ天下が、ちょっと品よく思えるのは、主演の風祭さんの 特性だろうか。叱かりつける中にも、愛情があると感じる。 前半はミュージカル仕立てで、一家の問題などが提示される。 出演者たちの努力の跡が垣間見える。 休憩をはさんで、第二部は、一転してストレートプレイになる。 当日体調が今一で、前半の音楽に少し疲れた身には こちらの方が分かりやすくありがたかった。 様々な問題が、

[感想] 黄金色の未来に

舞台 刀剣乱舞 十口伝 あまねく刻の遥かへ 観てきましたー ネタバレ配慮なし、全肯定ではない、率直な感想をつらつら箇条書き的に書いておきます。調べたり見返したりしたら印象変わるのかもだけど。 まずこれだけは言わせて欲しい。 なっちゃん(魚妙)!!!!! 酒飲み行こ!!! いやー、めっちゃ良いキャラしてんね! 語り部として、というかこれまでの歴史上の人物たちと我々との地続きの存在として、いい感じのクッション役というか。 なるほどね〜 客席が明るいままにチクタクと

演劇「オイディプス王」を全員観に行け!!!!

お前らはパルテノン多摩で絶賛公演中の「オイディプス王」を観たか。 なにーっ、観てない!? バカモン!今すぐチケットとれ!! というわけで、本日「オイディプス王」の初演を観てきた私がその素晴らしさ、語りたいと思います。 ⚠️今回の記事は多分に公演のネタバレを含みます まず最初の感想として一言。 すごく良かった。 難しかったけど舞台ならではの迫力があって、 刺激的だった。 私の一番好きなシーンは出生の真実を知って絶望したオイディプス王が自身の目を刺して血まみれになって

大衆演劇遠征 座長たちの共演

遠征旅をお話しています。 1日目は博多座で歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」を観てきました。偶然にも友人と同じ遠征日でした。感想をたくさん話して楽しかったです。 ゆっくりすると動きたくなくなってしまうので、その日の夜に大阪に移動。今回、初めてのホテルにしたら迷子になるという(笑)土地勘ないうえに夜の景色がどれも同じで迷宮入り。予定時間の倍かかってしまいました。 これから大阪も慣れていきたいです。歩いた分が記憶に残るといいけど。。 2日目は大阪の西成結劇場へ。 2月で開

【観劇感想】KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』 やさしい鑑賞回

KAAT神奈川芸術劇場にて、KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』やさしい鑑賞回を観劇させていただきました。 ネタバレのない全体のざっくりとした感想は前回書かせていただきました⬇️ 今回は今回の公演に対する取り組みについて書いた上で、ネタバレを含めた感想も書いていきたいと思います。 「やさしい鑑賞回」とは、鑑賞サポート×リラックスパフォーマンスを取り入れた新しい上演形態です。 以下、KAATさんのホームページより引用します。 手話通訳や字幕タブレットの貸出な

ミュージカル『ラブネバーダイ」@日生劇場 平原綾香(クリスティーヌ)のショーストップ

初めてのラブネバーダイの観劇でした 日本では2014年から3回目の上演だそうですが私はお初。 チケットを買う前に内容を知らず、「またきぃちゃんのクリスティーヌが観られるなら・・・」と思っていたら・・・ あらま。オペラ座から10年後のストーリーでした。 クリスティーヌはラウルと結婚していて一児の母になっている・・・とういことを知って、迷わずあーやクリスティーヌの回のチケットを買いました。 そして久しぶりにゼロ番に立つさとしさんを観たくてファントムはさとしさん。 初ファント

【演劇】私の演劇年表

私が演劇に触れるようになってから恩師に言われた言葉です。 10年以上続けた演劇とどう向き合ったのかについて書いていきます。 小学 はじめたきっかけ初めて触れたのは小学校のクラブ活動でした。 目立つの大好き!たくさん人前に出ていたい! そんな子どもだったので台本に乗っ取ってさえいれば怒られないし、1人で話すのだから絶対目立てる!と思って入部したのがきっかけでした。 中学 第一の苦難演劇部がある学校に進学しそのまま本入部。 これから演劇をできるぞ!目指せ主演!と息巻いてい

『ゴールデン・リバティ/PHOENIX RISING』観劇 #6

先日、宝塚月組の東京公演を観劇しました。 『ゴールデン・リバティ』はウエスタンに自由の女神にタヒチアンダンス!?とにかく展開が目まぐるしくて、そのある種カオスな波にのまれながら楽しみました。『PHOENIX RISING』は、新しい月組の息吹を全身で浴びられるショー。そのタイトル通り、各場面で羽根のモチーフが活きていて、衣装も目に鮮やかでした。 今回は公演の主観的な感想などなどを気ままに書いていきたいと思います。 特に印象に残ったスターさんは・・・良い意味で新トップスタ

一難去って大災難。 ~ 舞台 蒙古が襲来 ~

大人気でチケットがなかなか取れない三谷幸喜さん演出の舞台。 さらに30年充電した東京サンシャインボーイズの復活公演であるため、チケットは激戦でした。 何回かの抽選合戦の末、恐らく最後のチャンス、これを逃すと・・(涙)と思っていたところ、チケットをどうにかゲッツ出来ました☆ 一番後ろの席でしたが、パルコ劇場の見やすさに大感謝!! ここからネタバレを含む感想です。 これから観劇予定の方は後日お読み頂けましたら幸いです! ・・ですが、役名をハッキリ覚えていないところが多々ありまし

舞台記録【嘘でもいいからまた会いたいよ】

私がこの作品を観て感じたこと考えたことを忘れないために。 感想。と日替わりレポ。 (とか言いつつここが好き、ここも大好き、みたいな語彙力の無いことしか言ってない。) (あと残したメモと記憶をなんとか繋ぎ合わせて書いてるので間違ってるセリフとか思い出せないとこもある多分。しょうがない。) 東洋空想世界『blue  egoist』 11/18m 11/20s 11/24s 11/25m 11/27s 11/28m 11/29s 11/30s ダークファンタジー×現代風刺(特

震える声の鳥は    -essay-

腹をくくれているひとは美しい、とわたしは想う。 ある作家の文学賞受賞による講演会に参加したときのこと。随筆をするうえで意識していることはなにか? と言う質問に対し彼女は、 「人生に最高のギモンを持つこと」 とおっしゃった。その理由を訊かれ 「投げた問いの答えが確実に現れるから」 遠慮がちな表情で応えた。 書くことはエネルギーが必要。だから、作品を書きつづける動力を自ら生み出し、枯渇しないように、「なぜこれを書くのか?」と自分自身にギモンを投げかけるのだそうだ。 緊

『ベイカーストリートの犬』 サルメカンパニー

2025年1月16日(木)13時 @下北沢駅前劇場 ¥5500(リピーター割) 結局気になって、同時上演のもう一方も観てしまった・・・ リピーター割引よありがとう。公演期間も半ばでけっこう売り止めになってたのに申し訳ない。いやー、人気なんだなあ。 『逆さまの日記』と同じように、コナン・ドイルの原作を最後にひっくり返す結末。ストーリーはまったく別だけど、たしかに二本セットの作品て感じ。もちろん一本だけ観ても面白い。 『逆さま』が引退後のホームズで、『犬』は現役バリバリ時代

【まや】解禁

今朝、電車に乗っていたら爆睡して6駅も寝過ごしてしまいました。まやです。 最近は寝過ごしたとしても1駅くらいで済んでいたので、久しぶりにこんなに進みました。 むにゃむにゃdayですね🥱 わりと余裕持って行動しているので、遅刻の心配はありません。よかった。 よく眠れたので気合い入れて頑張っていきます💪 観劇記録 久しぶりに観劇に行ってきましたので 今日は観劇記録です✒️ ティーファクトリー『不思議の国のマーヤ』を 観劇してきました。 吉祥寺でインドに行ったような気分を

歪な恋の成就 (「バーレスク黒蜥蜴」感想)

平野さんの明智の魂や心は左胸ではなく、頭部にある。終わらせたくないと言った時、自分がなぜそう思ったのかわからなくて左胸に手を当てることしかできなかった明智。最後の最後に黒蜥蜴に対してようやくしてやれたのは、なによりも大切な自分の頭をそのまま差し出すことだった。 舞台「黒蜥蜴〜Burlesque KUROTOKAGE〜」最後の回、雷太さんの黒蜥蜴と平野さんの明智のペアについて。これまでで一番、恋に近く、そしてどことなく官能的な空気を纏ったふたりであるようにも見えた。 カーテ

舞台くるわ、くるら感想

全体の感想 2月14日ソワレを観劇しました。 脚本を担当したのが女優さんだったのでどうなんだろうなと思っていたのが正直なところだったのですが、細部にこだわりを感じたし、メッセージ性もありつつちゃんとエンタメしてて、私は好きだなと思いました。 遊郭の話だったのでメロドラマのような艶っぽいシーンを期待していたのですが、思ったよりも人間怖いホラー的な要素が強く、想像とは少し異なりましたが、女優さん達が華やかでキャラクターがたっていたので楽しめました。 劇場の雰囲気 私の推しは

読書好きの私が観たミュージカル『ワイルド・グレイ』

どの角度から斬っても凄いぞ『ワイルド・グレイ』 舞台やミュージカルには詳しくないけれど(観るのは好きでも技術やら何やらは全く分からない)、本を読むのは昔からの趣味。 そんな私が『ワイルド・グレイ』を観て深く感動し、アンケートには書ききれなかった想いを綴りました。 プロの仕事に圧倒されるシナリオと演出 ストーリーや演出に関しては、ただひたすら「素晴らしい」としか言えません。 これぞプロの仕事……! 緻密な構成と流れるような場面展開に、終始引き込まれました。 どこを見ても

#161 dopeⒶdope「ストーリーバトラー」観劇感想

こんにちは。mirin です。 先日、dopeⒶdopeさんの10周年記念公演「ストーリーバトラー」を観劇してきました! あらすじ(上記サイトから引用) ========================== お互いに絶対負けたくない作家が4人。 幼少期からの腐れ縁だが、お互いを敵視し続けた。 最後に作家になった三ツ谷祐輔は特別な主人公の物語を書いた。 人気になり、期待されたが、三ツ谷は続きが書けなくなった。 苦しむ三ツ谷に、ありえない出会いが訪れる。 「あなたが続きを書い

生と「今」と劇場、芝居小屋

その日のショーには花鳥風月が織り込まれていた。 嘘だ。偶然。でもふと思い出していてそんなことを考えた。 花。月。鳥はなかった。赤とんぼはあった。花火もあった。 そして雪。雪、降っていた。嘘だ。降ってなんかなかった。 けれど、見えた。気がした。 ぼぉっとしながら、でも、しんっとした頭で思った。 幻みたいだ。でも、生だなあ。って。   今 この瞬間 目の前のからだと気持ちが躍動している、音楽や物語の中で。 そして消える。 幻みたい。 おかしい。 舞台は生きることそのものそのことで

【観劇感想】KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』

KAAT神奈川芸術劇場にて、KAAT×新ロイヤル大衆舎 vol.2『花と龍』を観劇させていただきました。 発表された時からずっとずっと楽しみにしていた作品です。火野葦平さんの小説を原作として、齋藤雅文さんの脚本、長塚圭史さんの演出、山内圭哉さんの音楽で彩られます。今回は作品の内容についてはネタバレなしのつもりです。 今作品は内容ももちろんなのですが、なんと言っても楽しい企画がたくさん用意されています。 1つ目が舞台上に出現する屋台。袖水やら衣装やらが置いてある上手袖から

かきあげ団『かきあげ団の新春かくし芸大会』  の感想

男女二人組のナンセンス劇団。(本人達はあと三人劇団員がいると供述してはいるが) ぐだぐだな雰囲気の脳軟化っぷりは唯一無二で、日本の劇団でここよりも変な劇団はいないほどのナンセンス裏番長。近年はゆるラクゴと銘打ったパフォーマンス&ポッドキャストが中心なので演劇はご無沙汰なのだが、ついにやってくれた。演劇、降霊術、オセロ、ポッドキャスト、ダンス。 様々な出し物を、かきあげ団流のグダグダナンセンスで包み込んだオムニバス。 かきあげ団に加えゲストとして彼らの友人二人が出し物するのだが

博多座「朧の森に棲む鬼」後編

遠征旅の話をしています。 旅の始まりは博多座です。2年ぶり「新・三国志」以来でした。すごく昔に感じました。猿之助さんとの思い出や、いろんな想いが溢れて寂しくなりましたが、それを俯瞰できる私もいました。時が経ったことを実感できました。 前編では幸四郎さんの話しかできず。。なにせ新橋演舞場の初日以来の幸四郎ライだったので感動が止まりませんでした。 また、博多座のホスピタリティが素晴らしい。いつ行ってもウェルカムな空気が気持ちいい。また行きたいと思わせる劇場です。 そして舞

¥100

【閑話休題】ミュージカル『ケイン&アベル』我が名はK.ZWIERZYNSKI(My previous name)

Rosnovskiのように”SKI”で終わる苗字はポーランド人の苗字である 『ケイン&アベル』に関して私はもともとジェフリー・アーチャーの原作のファンであり、それにはちゃんとした理由がありました。 ”ZWIERZYNSKI”これ、読めますか?w My previous nameです。 私がかつて結婚していた時の苗字です。 ぶっちゃけ、アメリカ人でもこれを正しく発音できる人たちはあんまりいませんでした。なので、私のex-husband は”スキー”と呼ばれてました笑。 世界

幸四郎ライ@博多座朧の森に棲む鬼カブキナイト&バレンタイン抽選会かぶきDOU其の97アフタートーク

いつもコミてんラジオかぶきDOUをご愛顧いただきありがとうございます🎤 タイトル画は博多座二月公演限定朧の森の鬼旨メニューのひとつ HAKATAZA ROUNGEさんの朧デザートセット(コーヒー又は紅茶付)1,600円(税込)です💕 森色の抹茶モンブランにチョコ柿ピーのツノで可愛らしく鬼を表現されています。赤いイチゴは“真っ赤な嘘” だそうです🍓 スイーツの“立廻り” を堪能しました♪ KABUKI NIGHTちょっとレポート まずは2/13に博多座で開催されたイベント

不幸自慢選手権から一致団結へ! ~ ミュージカル『SIX』 ~

チケットサイトからソニンさん、田村芽実さん、鈴木愛理さん出演とハロプロ度の高い案内が届き、気になって仕方なくなり抽選大会参戦。 蓋を開けたら出演者6人の内の全てがダブルキャストの中で、取れたチケットの出演日はソニンさんのみで、田村さんと鈴木さんは拝めず。 田村さんご出演の舞台は観劇したことがありますが、鈴木さんは何かの折に出演されている舞台を観に行く機会があるっと気持ちを切り替えます。 そして、洒落た街、ギロッポンへ行って参りました。 ここからネタバレのある感想となります。

先取り予約機を使ったつもりになって、口コミをでっちあげる。

演劇とか、生の芸術って、口コミとか感想とかが出回るころには、もう終わっちゃってるみたいなことが多いですよね。特にそれを商売でやっているようなものでなければ、1~3日くらいで公演終わっちゃうから、後で知って、「へぇ、そんな公演だったのねぇ」なんて思うこともざらです。 ましてや、1回だけの公演とかだと、ほかのお客さんの意見を聞いて判断するみたいなことは、もう、無理なわけです。 だから、先取り約束機を使った気になって、自分で書いてみることにした。自作自演ってあらかじめ言ってるか

UMIPROduce 旗揚げ公演 舞台「くるわ、くるら」感想(2025/02/15 13:00)

UMIPROduce 旗揚げ公演 舞台「くるわ、くるら」@新宿シアターモリエール 上演時間は約2時間10分+アフターイベントのお見送り会、休憩なし 舞台全体の印象舞台セットは赤い格子と障子が目を引き、吉原遊郭の雰囲気を感じさせるものでした。 登場する女性陣はみな華やか。全員唇がツヤツヤで遊女としての美しさが際立っていました。 出番は少ないけれどきょうとひのえの男コンビもコミカルで好きでした。 推しの演技について推しは吉原一の楼主、サンシ役。 台詞では「女好き」と言って、主

双生児の内臓 (「バーレスク黒蜥蜴」感想)

「黒蜥蜴〜Burlesque KUROTOKAGE〜」、雷太さん、島田さんそれぞれの黒蜥蜴をすでに1公演ずつ見たのちの千秋楽だった。昼夜とも明智を演じるのは平野良さん。個人的に、この舞台を見たいと思ったきっかけの1人。なんとなく、ものすごい変人に振り切ってくるんじゃないかなという予感はあったものの、それがあのふたりの黒蜥蜴と出会ったときにどうなるかまでは想像がつかなかった。 このnoteでは、島田さん・平野さんペアについて書きたい。 登場シーン、とにかくきっかり直角に曲がら

流れゆく大河より - ケイン&アベル

 オールドデイズのアメリカの物語は小説や映画問わず好きであるにも関わらず、フォーマットが舞台となるとどうも相性が悪い。  「風と共に去りぬ」や「West Side Story」、「華麗なるギャツビー」のように映画というフォーマットにおいて圧倒的に緻密な映像の力を見せつけられており、舞台版において、その映像を凌駕する演出には出会えずにいることに起因する。  そして、アメリカを舞台とする作品の中で切っても切り離せない要素が移民とアメリカンドリームだ。  彼らの栄光も破滅もー映像

コングラボード頂きました

【観劇感想】舞台『ノンセクシュアル』

横浜赤レンガ倉庫1号館 3階ホールにて、舞台『ノンセクシュアル』を観劇させていただきました。 観劇したのは新井將さん、星元裕月さん、立道梨緒奈さん、神里優希さん、小柳心さんのカモノハシチームです。いずれも別の作品で何度も拝見したことのある俳優の皆様だったので、今作においてどのような形でそれぞれの役柄が交わるのか、とても楽しみにしてました。 本作は2020年に朗読劇の形で配信されていた作品とのこと。今回は初のストレートプレイでの上演だそうで、演出を鯨井康介さんが担当していま

顔は笑って心で泣いて。関西の豪華な「女?死刑囚」たちが踊る魂のフォークダンス~舞台『FOLKER』~

かつて、東北のフラガールたちは「親が落盤事故に遭った」と聞かされた直後に笑顔でフラダンスを踊った(映画『フラガール』(李相日監督、2006年))。 舞台『FOLKER』(後藤ひろひと作・演出。以下、本作)では、関西の女性(?)死刑囚たちが、心の裡の大粒の涙を隠して笑顔でフォークダンスを踊った。 本作は作・演出を務めた後藤ひろひと(大王)が、かつて所属していた関西の劇団「遊気舎」で2000年に上演した作品で、公式サイトには『再演不可能の名作』と紹介されている。 それは「公式

帝劇コン、夢か現かお祭りか(帝国劇場CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』Aプログラム感想)

通称「帝劇コン」、ついに開幕しましたね!初日を観劇し、Aプログラム千秋楽の配信を視聴し、どっぷりのめり込んでいます。 2月末の帝国劇場の一時的な閉館に伴うコンサート開催が発表されてからは、詳細を待っている間も2月下旬を空けておいてはいたのですが、様々なゲストを迎える各プログラムを何度も配信してくれることもあって(アーカイブなし😭)、正解でした!2月はこのエンターテイメントに浸り、明るい気持ちで現・帝劇とさよならしたいと思います。 初日の本編の中で平野綾さんが仰っていました

花千本プロデュース 旗揚げ公演「造り噺 ピグマリオン」について

まずはこのnoteを開いていただいて、ありがとうございます。 書き終えてみればトータル1万字を超えており、閲覧し切ることが大変難しくなっています。 なので直後の「全体を通して」の部分だけお読みいただければ大丈夫です…! ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 一部考察を行っていますが、間違っている可能性が大いにあります。 あらかじめご了承ください。 全体を通して(ここだけ読んでいただければ大丈夫です)「愛されたかっただけなんだ」 作品のキービジュアルに添えら

ミュージカル プラダを着た悪魔 観賞

こんにちは。 一つ前の記事、ロンドンでのセーラームーンのミュージカル「Sailor Moon The Super Live」の感想が多くの方に読んで頂けている様で、 改めてセーラームーンの偉大さを噛み締めています。 (私の記事が、こんなに多くの方に読んで頂けるのはとっても稀なので、「なんかもう…すんません…」と恐れ多いです。) さて。 またまた懲りずにWest Endの感想を。 今回は、West Endで昨年2024年10月に幕が開けたばかり、 ”The Devil W

舞台 「ポルノグラフィ/レイジ」 観劇レビュー 2025/02/15

公演タイトル:「ポルノグラフィ/レイジ」 劇場:シアタートラム 企画・制作:世田谷パブリックシアター 作:サイモン・スティーヴンス 翻訳:小田島創志(『ポルノグラフィ』)、高田曜子(『レイジ』) 演出:桐山知也 出演:亀田佳明、土井ケイト、岡本玲、sara、田中亨、古谷陸、加茂智里、森永友基、斉藤淳、吉見一豊、竹下景子 公演期間:2/15〜3/2(東京) 上演時間:約3時間15分(途中休憩15分を含む) 作品キーワード:社会派、ノンフィクション、海外戯曲、考えさせられる、難解

二つの舞台裏、が舞台の話

夢の中みたいだ。 横浜駅から神奈川芸術劇場へ。 1時間程歩くと到着。 まもなく開場時間。 今回の演劇は、舞台の奥が屋台になっていて実際に十軒ほどの店が食べ物や飲み物等の販売をしている。 買ったものは、舞台の中に開演前だけに作られた角打ち風の場所で飲み食いしていい。さらにほとんどの座席でも可。 そのために普通は開場時間が開演の30分前なのに、45分前に開場される。 私が着いたのが1時間前なのに、びっくりする程、入場を待つ人が並んでいた。 みんな屋台目当てだ。 館

パルコ・プロデュース 2025 東京サンシャインボーイズ 復活公演『蒙古が襲来』観劇

ロビーはたくさんの祝い花で華やか コロナ禍以来、楽屋花や祝い花を受け付けない劇場が多い中、PARCO劇場は昨年くらいから受け付けてくれるステキな劇場。 やっぱりお花があると華やかでいいですよね。 公演ドリンクもやっぱり頂く PARCO劇場の楽しみと言えば、公演ドリンク。『蒙古が襲来』は幕間休憩無の1時間55分の上演なので、迷ったのですがやはり頂く。 いつもは幕間にアルコールドリンクを飲みますが、今日はノンアルコールで。『鴛鴦マキアート』というホットドリンク。ホイップクリ

16000字超えてごめんなさい_( :3」∠)_ あるミュージカルの感想を投稿しました。ネタバレ満載だけどミュージカル普段見ない人にもわかってもらえるといいなと思って解説入れまくってしまってかえってわかりづらかったら更にごめん。

2024年に観た作品を振り返ってみる・その2(5月~8月)

もう2月も半分以上過ぎてしまいました…今更ながらの2024年の振り返り第2弾です。5月から8月まで振り返ってます。この時期は観たのに記事を書いてないものが多く長めになっています…。 第1弾はこちら↓ 2024年も私のつたない文章を読んでくださった方、スキ・フォローしてくださった方、本当にありがとうございます! 【5月】 なんか花組ばかり観ていたなあ。そりゃあれいちゃん(柚香光さん)の退団公演だからしょうがないよね! ・宝塚花組『アルカンシェル』(5/4@東京宝塚

舞台感想 ハリー・ポッターと呪いの子

二泊三日の東京観劇ツアー、 初日は、日生劇場の「ラブ・ネバー・ダイ」 感想はこちら 舞台感想 ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」|おとぼけ男爵 二日目は、東京宝塚劇場の「ゴールデン・リバティ PHOENIX RISING」 感想はこちら 舞台感想 東京宝塚劇場 月組公演 ゴールデン・リバティ PHOENIX RISING|おとぼけ男爵 それと映画「リアル・ペイン 心の旅」 感想はこちら 映画感想 リアル・ペイン 心の旅|おとぼけ男爵 そして、最終日は「ハリー・ポッターと

若手演劇人三冠2025(若手演出家、かながわパフォーミング、せんがわ劇場)

若手演劇人三冠とは、若手演劇人が取るべき登竜門的3つの賞 若手演出家コンクール かながわパフォーミングアーツアワード せんがわ劇場演劇コンクール のことである。 東京圏の賞だが全国の劇団が対象であり、上演主体のコンテストで戯曲賞でもお題の戯曲があるわけでも、無名有名バイアスもかからない。そんな賞がこの三つ。 文学賞とかスポーツとか映画にはあるのに演劇には三冠がないから私が勝手に呼び始めた。今年のファイナリストが全て決まったので紹介。 去年の 若手演出家コンクール2/25~3

MASSARAカズト妄言まとめ

妄言と妄想と感想まとめ。随時追加するかも。 萌え感想まとめ(全員) ・流石できる男〜!って言われたカズトが眼鏡クイってする仕草かわいい ・カズトが肩掛けカバンなの可愛い、両手で紐の部分握りしめてるの可愛い ルーザーヴィルの時みたい、見てないけど ・ケイの笑い方が小さく咳き込むような笑い方なの、ケイの内気さが表れてるなぁと思う。そう考えるといつもの矢花がでっかく笑ってるのってちゃんと明るいんだなあ。 ・マッサラの6人のボケ順がダン>ハルキ>タカ>>>リョウ=カズト>ケ

力への反逆 (「バーレスク黒蜥蜴」感想)

新宿のスペース・ゼロにて公演中の舞台「黒蜥蜴〜Burlesque KUROTOKAGE〜」。わたし個人としては2度目の観劇だ。今回見たのは、島田惇平さん・雷太さんペアの回。やはりというか、先日とはまるで違う作品を見た心地である。 とにかくまずは黒蜥蜴だ。ダブルキャストといっても同じ役柄で、こうもすべてが違うことがあるのか。だいたい、登場シーンからしてまるで違う。ヨロヨロした足取り、舌を出しばけものじみた顔、そして装飾が少なく肉体そのものを強調する、とにかく強さを感じる衣装。

博多座「朧の森に棲む鬼」前編

今日から旅をゆっくり綴ります。 昨年末、新橋演舞場で東京公演を観ました。幸四郎さん松也さんそれぞれを観て、やはりもう一度観たいと思いました。 ならば博多座で観たい!歌舞伎NEXTは音楽やライティングが素敵です。本水や宙乗りもありケレンたっぷり。博多座は舞台機構が良くて、特に音響の良さがお気に入りだからです。 久しぶりの博多座でした。「新・三国志」以来です。いつもながらホスピタリティが最高。至れり尽くせりで快適でした。 幸四郎さんVersionは東京の初日以来です。もの

¥100

劇団四季『アラジン』が大ヒットミュージカルである理由-観劇レポ-

Bonjour! こんにちは 2月中旬になりましたね。 私は社会人になってから時間の流れがすごく遅いので笑、やっと2025年が1.5か月終わったという気持ちです😅 やっぱり、学生の時は自分の好きな勉強、物事、趣味、バイトに全力投球できていたからかな。自分で決めた会社、仕事とはいえ、無機質さから逃げ出したくなる時もあり、、 今は四季の観劇をほぼモチベーションに生きているので、平日が長くて長くて仕方ない。眼精疲労もやばいし、、 でも、1月は幸せな観劇をたくさんできたので、心

テニミュ4th青学VS比嘉感想

テニミュ比嘉公演(2/14、凱旋、立川ステージガーデン)観たので感想です。 ・以前立川ステージガーデンで観たときは舞台下の方がなんも見えなくて辛かったけど、今回は席がよくて全部見えて良かった。チケットを当ててくれた友人に感謝です。本当はどの席からもちゃんと見える劇場であってほしいけど。 ・比嘉の音楽、全体的に沖縄のテイストが入りつつお洒落で良かった。ハイビスカスとか、沖縄らしい映像をプロジェクションマッピングで映すと華があっていいなと思った。 ・一幕の比嘉の校歌で【意外

【強欲とは】 歌舞伎NEXT 『朧の森に棲む鬼』 幸四郎ライ編

東京公演で松也ライを見てから、幸四郎さんライがずっと気になっておりました。 そんな中、仕事の開始日が数日後ろ倒しになったため、行ってきました博多座へ!五島列島旅友と別れた後のラストミッションです。 前回は前方だったのですが、今回は後方。後方からのラストシーンがどう見えるかに胸躍らせながらの開幕です。 結論。 幸四郎ライは、強欲な松也ライとは違い、業が深い印象です。 業が深い分、悪い男の色気が増していて、これはツナ様が落ちても仕方ない… という説得力がありました。松也

ミュージカル『ケイン&アベル』my楽。既に2025の最優秀俳優賞は松下洸平氏では?

3回目の『ケイン&アベル』MY楽 ほぼ毎週、週1の勢いで観劇しましたが、明日の千穐楽の前日の今日のマチネは1幕のケインのダンスシーン、2幕のリチャードとフロレンティナのダンスシーンに手拍子が入って客席からも舞台を盛り上げました。 観るたびに舞台の熱量が増していく感があって毎週本当に劇場に足を運ぶのが楽しみでした。 フロレンティナ: 咲妃みゆさん。ゆうみちゃんの今までで一番好きな役になった トップ娘役の現役時代は相手役さんを立てて立ててこれでもかというくらい立てるような役

舞台感想 東京宝塚劇場 月組公演 ゴールデン・リバティ PHOENIX RISING

日生劇場で「ラブ・ネバー・ダイ」を観劇することになったので、翌日東京宝塚劇場で月組が観られたら最高じゃない?って思った私は、いつもは冷たい宝塚友の会でピンポイントに一日だけ申し込みをしてみました。 さすがにS席を申し込むのはずうずうしいかと思ってA席を申し込んだら、なんと!当たった~ ムラで最大12席を申し込んでも、1席も当たらないってことが結構あるのに、東京の1席だけの申し込みが当たるなんて、友会の抽選って一体どんなシステムになっているのでしょう? 不思議だわ。 でも、東京

なにはともあれみんな幸せになーーれ☆彡(SHOWbiz感想)

ほんまに楽しかった☆彡 なんならぜんぜーーーんグループに執着してないからこのシャッフル感めちゃくちゃ好きだった~~   OvertureM1. 輝きの日々 なんかやっぱり帝劇の代わり公演なんだな。 90人でてるんだっけ???多すぎ???いやーー全然見つけられないね。 センステに円状に並んで踊っててグループで固まってるとかもないし、パートがグループで分けられてるとかもないし、この時点であーーーグループは完全にないのね~~~となる。 やっぱり白タキっていいですね。これを見ない