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『ベイカーストリートの犬』 サルメカンパニー

2025年1月16日(木)13時
@下北沢駅前劇場
¥5500(リピーター割)

結局気になって、同時上演のもう一方も観てしまった・・・
リピーター割引よありがとう。公演期間も半ばでけっこう売り止めになってたのに申し訳ない。いやー、人気なんだなあ。

『逆さまの日記』と同じように、コナン・ドイルの原作を最後にひっくり返す結末。ストーリーはまったく別だけど、たしかに二本セットの作品て感じ。もちろん一本だけ観ても面白い。

<あらすじ>
イギリス南西部の広大な湿原地帯、ダートムーア。その地の歴史ある名家、バスカヴィルー族の当主であるチャールズ・バスカヴィル卿が遺体となって発見された。遺体には暴行の痕跡は見当たらず、表向きに心臓発作による病死と発表されたが、その顔には恐怖と苦痛が刻まれていた。さらに遺体の近くには異様に大きな獣の足跡が。実は、呪われた魔犬伝説によりー 族ではこれまで不可解な最期を遂げた者が多いのだった・・・。

公式サイトより

『逆さま』が引退後のホームズで、『犬』は現役バリバリ時代。若くて勢いがあるやや不遜なホームズと、いい人代表で温厚なワトソンの絶妙なコンビ。
推理小説は子供の頃に少年探偵団シリーズを読んだきりで、まったく守備範囲外なのよねえ。興味はあるんだけど。(読んだら新たな沼が広がってそうで怖い)なので、原案になった『バスカヴィル家の犬』はもちろん未読。ワクワクしながらすっかり入り込んで見入ってしまった。

『逆さま』は『アクロイドを殺したのはだれか』というバイヤールの著書からインスパイアされたとあったが、『犬』の方は『シャーロック・ホームズの誤謬「バスカヴィル家の犬再考」』からのインスパイアとある。ずばりなタイトル! これが、この舞台作品の原作というべきものなのか? 読んでみたいが、まずこれを読むには『バスカヴィル家の犬』を先に読まねばならんな・・・と震えている。というかピエール・バイヤールが気になる。しかし面白かった舞台の原作本、積読のままのがまだ何冊かあるのよね・・・。

と、原作が気になるくらいに面白かったわけで。
時代的に、女性の社会地位というものに愕然としてしまう。これは両方の作品に共通している。どちらも魅力的な女性が描かれていて、なんとも言えない。
『逆さま』のハリエットは、もともとお目当てだった那須凛ちゃんが演じているので当然と言えば当然ですごく良かったけど、『犬』の方のベリルがまためちゃ魅力的で。演じる小黒沙耶さんは初見だけど、気になる俳優さんとしてチェックしておく!

二作品とも休憩込みで3時間弱、ちょっと長いなあと思うけど(若干のギャグを省いてもいいなとも思うけど)、休憩時間に寸劇や演奏があったので席を立たずに見ちゃったくらいには楽しかった。
お衣装も素敵だったし、プロジェクションマッピングも凝っていてよかった。
次回作にはなんと神農さんご出演ということで、またまた拝見することになりそう。楽しみ!


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深月
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