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舞台くるわ、くるら感想
全体の感想
2月14日ソワレを観劇しました。
脚本を担当したのが女優さんだったのでどうなんだろうなと思っていたのが正直なところだったのですが、細部にこだわりを感じたし、メッセージ性もありつつちゃんとエンタメしてて、私は好きだなと思いました。
遊郭の話だったのでメロドラマのような艶っぽいシーンを期待していたのですが、思ったよりも人間怖いホラー的な要素が強く、想像とは少し異なりましたが、女優さん達が華やかでキャラクターがたっていたので楽しめました。
劇場の雰囲気
私の推しは2.5次元舞台など女性客の多いお芝居に出演することが多かったので、男性客が多いのが新鮮でした。
お気に入りキャストにおひねり簪(有料)というものを直接渡せるサービスがあり、結構な割合で男性客がそれを購入しているのを目の当たりにして圧倒されました。
花街ってこんな感じなんだな…とリアルに感じました。
舞台セットに赤い格子や障子戸とともに鏡が設置されており、場面によっては鏡を見れば障子戸の裏で起きていることが分かる、障子戸の向こうを覗き見られるような配置になっていて、没入感がありました。
座席も多すぎず、通路演出も多いので推しを近くで感じられるのは嬉しいところではありましたが、座席によって見えにくいところがある、座席が全てパイプ椅子というのが少し残念でした(せめて座布団があれば…)
物販の会場が狭く円盤予約の流れが分かりづらかったり、おひねり簪のメッセージを書く場所が少ないのが少し気になりましたが、スタッフの方の対応は親切でした。
旗揚げ公演というだけあって色々なところに意欲や挑戦を感じたので今後も素敵な舞台を作ってほしいです。
推しのキャラクター、お芝居について
推しの役は吉原一の楼主。
舞台となる三浦屋には客として現れます。
事前の配信で共演者からえっちい、大人の色気がある役と言われていたのでその部分に期待していました。
序盤で「女の子が好き」と言う割には吉原一の売れっ子高尾太夫とは付き合いでお酒を酌み交わすのみで「自分みたいなのに抱かれたくないでしょう」とドライな関係。
禿になったばかりのヒロインに目をつけ、早く出世させるよう女将に助言、新造になるや否や手を出したような描写(露骨·直接的ではない表現)があるのですが、他人の感想を漁っていたらロリコンじゃん、相手8歳だぞって言われてて大笑いしました。
これ、役者さんによっては性的に演じようと思えば出来る役だと思うんですけど、まあ推しだから大人の色気に留められるんだろうなと思いました。
人間の情念とか欲望とか、そういったものの生々しさに焦点を置いていそうだったので、推しは美しく不快にならない程度に艶っぽい演技を求められていたんだと思います。そういう品性のようなものを表現するの、得意ですよね推し。
持って生まれたギフトのようなものかもしれませんね。
楼主は女性を売る立場の人間なので冷徹な側面もあり、足抜けしようとして暴漢に襲われ自殺した遊女の件でその遊女と良い仲だった男性客に責められるシーンで笑ってみせるのですが、冷徹というよりは、そう振る舞わざるを得ない葛藤を感じました。
ヒロインの腕を掴んで怯えられた瞬間や、母親の話に触れられた時に見せる表情からは、寂しいまま大人になってしまった男性の悲哀を感じて、私はえっちいとか色気とかよりも母性を擽られるような、守ってあげたくなるような気持ちになりました。
でもそれは私が中の人のことを好きだからなので、そりゃあ8歳の女の子はアンタが怖いよ(笑)
私にしときな←
結末について
ある程度答えは出ていると思うのですが、考察で盛り上がれそうなラスト。
ついヒロインに目を奪われてしまい推しの表情をしっかり見られなかったので円盤が待ち遠しいです。
最近団体によっては円盤予約してお金払っても予告した日程で発送してくれないどころか、発送してくれるか怪しい、みたいなこともあるので(私怨)
ここの団体のことは信じていますからね…
私は見た記憶が無いのですが、日によっては推しが顎クイをしていたシーンがあったようなので円盤に収録されていることを祈っています。