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最近の記事

「異説 東都電波塔 陰陽奇譚」について

※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 また、ネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。 スクリーン×舞台!まず、本舞台で最も特徴的で驚いた点が一つある。 言わずもがな、舞台にスクリーンが張られていた点だ。 このスクリーンの使い方が面白かった!陰陽のエフェクトやチーム魑魅魍魎の演出、果てはエンドロールでのVtuberさんの登場など、「やりたい演出を楽しんでる感」が見ていて気持ちよかった! 一方で、どうしても役者さんの表情が見辛かったのは名残惜しい点。 せっ

    • 「Reduce:Reuse:Restart ~瓦礫のヒーロー再び~」について

      ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 また、ネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。 「舞台」が詰まったすごい舞台土曜日の午後。 13時回を観終え、シアターを出る。そして私はある感想を抱いた。 それは、「この舞台、”全部”があった…スゴかった…」というものだ。 本舞台の劇団様が推している「コメディ要素」はもちろん最高に面白かったし、キャラクターの死別から始まるシリアスさの加減も舞台へのスパイスとなっていた。 加えて、洗練されたアクションシーンや別ベクト

      • 「法螺噺 アオイトリ」について

        ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 また、ネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。 「絶望」の雰囲気まず舞台全体において印象的だったのは、開幕から苦しいくらいに展開され続けていた「絶望」の雰囲気である。 開幕から終盤にかけて、みちると母親、兄の痛々しい関係、いじめ、そして「妄想」と現実パートを経て、狂気が振り積もっていくような構成が展開され続けていた。 これに伴って、最初は現実から目を背けていただけだったみちるも、徐々に傷害事件→自殺未遂と、現実に押

        • 「熱海殺人事件」(ザ・ロンゲスト・スプリング)について

          ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 圧倒的なシームレスさ個人的に本舞台で最も「スゴい…!!」と思った点は、タイトルにある「シームレスさ」である。 本舞台の歴史はどうやら古いようで、何十年も前から同タイトルで公演がなされているらしい。よって昔ながらの演劇によくある雰囲気(マシンガントークや独特のコメディなど)があり、良くも悪くも「独特さ」というものはどうしても存在したと思う。 そんな中で、本舞台の「独特さ」であり魅力の一つでもある「コメディ要素」をテイスティン

        「異説 東都電波塔 陰陽奇譚」について

        • 「Reduce:Reuse:Restart ~瓦礫のヒーロー再び~」について

        • 「法螺噺 アオイトリ」について

        • 「熱海殺人事件」(ザ・ロンゲスト・スプリング)について

          「袴DE☆アンビシャス!2022」について

          ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 また、ネタバレを含みます。閲覧の際はご注意ください。 「スポ根」の王道×独自の要素本舞台は「袴女子×スポ根×グズグズコメディ」と銘打っているように、とてもストレートなスポ根モノであった。だが特筆すべきは「王道を往きながらも新しい」点だ。 まず王道な要素として、全て挙げるとキリがないものの個人的に好きな点は ・主人公が挫折や葛藤を抱えながらもそれを乗り越え、持ち前のバイタリティが敵味方問わず周囲に影響を与える。 ・最初は敵

          「袴DE☆アンビシャス!2022」について

          「水の中の狸」について

          ※本記事はいち舞台好きの、あくまで素人の感想です。 ・胡蝶の狂気 様々な理由で舞台「かちかち山」を練習する演劇部。ここに入部してきた狂気の天才、真央が全てを変えていった。新入りにも関わらず堂々と発言し、「全国制覇」を掲げる真央。異質な彼女に、徐々に部員が侵されていく。 異様ともいえる舞台への熱量、一方で生まれる部員同士の軋轢、そして挫折。部員にとって、この時間は決して短くなかったはずだが、思い返してみるとこれは夢のように一瞬だったはずである。 このように、現実の私たちは誰

          「水の中の狸」について

          ✎「ときステ」について

          ※本記事はいち舞台好きによる感想です。あくまで素人の感想なのであしからず。 ・「折れる」ことと「折れない」ことまず、本舞台の情報を見て思ったことが「文房具」設定の奇抜さである。 一見すると不要にも思えるこの設定。実際、序中盤は王道とも言える学園青春モノだったために、その時の私は「果たして彼ら(キャラクター達)は文房具である必要があるのだろうか…?」と思っていたが、この疑問は終盤に一気に解消される。 正義に嫉妬した庄三郎が決闘を申し込み、敗北した正義は更に斬堕志師匠から追い

          ✎「ときステ」について