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「映画」は『あの頃。』の記録装置だ~テアトル新宿・20代の太賀と仲野太賀オールナイト特集『あの頃。』『ほとりの朔子』『南瓜とマヨネーズ』~
テアトル新宿で開催された『20代の太賀と仲野太賀オールナイト特集』の3本立てを観ながら、改めて「映画」という媒体は『あの頃。』を記録する装置だ、と思い知った(以下、当日の上映順)。 『あの頃。』(今泉力哉監督、2021年)実際の松浦亜弥のPV、石川梨華の卒コン映像などがふんだんに使われているこの映画には、まさに2004年~05年の『あの頃。』が詰まっている。 と同時に、私j自身は実際に映画館で観た2021年も想起された。 だから、その時の拙稿に書いた、仲野演じるコズミンの生
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言葉はウソをつく~映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(TIFF2024 コンペティション)を観て思った取り留めもないこと…(感想に非ず)~
言葉はウソをつく。 ホンマの事も言うが、やっぱりウソをつく。明らかにウソというのもあるが、「自分、何ゆーてんねやろ?」と思いながらも、勝手に口が動いてしまうのを止められないことも(本当に)よくある。 時には、実際に「何ゆってんるんやろ」と口にしながらも、それすら口が勝手に動いている所業だったりもするから厄介だ。 ウソでも何でも、口が勝手に動いて止まらないのは、そうやって言葉を吐き出し続けていないと、「自分」というものを保てないからだ。 それは「本当の自分」という事とは全く関係