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発達障害

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記事一覧

大人になって発達障害と診断された僕の自己紹介

 僕は、今まで周りと同じ「普通」だと思って生きてきました。でも、そうして生きてることに、いつもどこかで言いがたい違和感を感じていました。

 この「言いがたい」というところがすごく重要で、そしてその「違和感」があることに気づいていたものの、周りに伝えることができなかったことが、大人になるまで自分が発達障害であることに気づけなかった原因なのかなと思います。

 僕の発達障害は、「自閉症スペクトラム症

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母からの告白|僕は発達障害受験生

母からの告白|僕は発達障害受験生

ついさっき、母親から衝撃の事実を告げられた。昨夜、ネットでADHDやASDの診断テストをしてみたところ、高い確率でその傾向があると出た。それで母親に「俺ってADHDやASDみたいな発達障害を持っているのかな」と、思い切って聞いてみたんだ。HSPの診断もしてみたら、これも高い確率でHSPだったから、気になったのもある。

母親の答えはこうだった。「そうよ。あなたが幼稚園の時に発達障害の検査を受けたの

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尊大型ASDの苦悩「生まれるべきではなかった」

尊大型ASDの苦悩「生まれるべきではなかった」

今回は尊大型ASD当事者の視点からASDについて思った事を書こうと思う。

さっそくだが、ASDには種類があるのはご存知だろうか?
何時頃から言われ始めたのかは覚えていないが、私の記憶ではこれを始めに唱えたのは医療関係者では無くASD当事者の一般人だった記憶がある。
何故にそんな事を知っているのか?その理由は至極単純であり、「自分が害悪な存在である事を理解している」からだ。

考えてもみて欲しい、

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これがアスペの生きる道

これがアスペの生きる道

 ASD傾向の人間の生き方について記事を書いてほしいというリクエストがあったので、にわかに書いてみることにする。筆者は年末にかけてちょっと忙しくなっていて、寝不足で幸福感が低く、記事の執筆もストップしているが、合間を縫って投稿したい。

 さて、筆者の観測範囲にASD傾向が強いと思われる人物がいる。仮にAさんとしよう。Aさんを一言で言えば窓際アスペおぢさんである。正直、見た感じから社会不適合感が漂

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注意欠陥多動性障害(ADHD):病態、生物学的要因、治療法、最新の研究動向

注意欠陥多動性障害(ADHD):病態、生物学的要因、治療法、最新の研究動向

こんにちは、病みサー塾のタタミです。今回は「注意欠陥多動性障害(ADHD)」について、病態や原因、治療法、最新の研究動向を詳しく解説します。ADHDは、不注意、多動性、衝動性を特徴とする神経発達障害であり、子どもから成人まで影響を及ぼします。

1. ADHDとは?

**注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)**は、注意を

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【障害者雇用】僕が考える、ASD当事者を職場で上手に働かせるための3つのコツ

【障害者雇用】僕が考える、ASD当事者を職場で上手に働かせるための3つのコツ

こんにちは。

私ごとながら、私の障害者雇用としての就労期間が満9年を迎えるため、この機会に障害者雇用に関する記事を少しだけ書いてみようと思いました。誠に拙作ではありますが、ぜひ最後までお読み頂けますと幸いです。

なお、これはあくまで僕の経験則から書くものであり、必ずしも全てのケースに当てはまるとは限らないということを予めお断り申し上げます。

1. 口を出し過ぎないことさて、さっそく本題に入り

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脳のコンディショニング No8~脳の障がい特性~ASD編

脳のコンディショニング No8~脳の障がい特性~ASD編

ADHDに続いて次はASDです。自閉症スペクトラムと呼ばれ、幾つかの発達障がいが含まれますが、その中でアスペルガー症候群(以下AS)に着目しながら投稿します。

○ASDに共通する障がい特性

・社会性の欠如
他者への関心が低いので、上下関係の理解や公私の区別が難しく、自己本位で分不相応な言動をしてしまいます。
関心のあることしか知ろうとしないので、特定の内容への深い知識はあってもその他のことを浅

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ASD、ADHDの強みと課題

一定の頭脳がある前提にはなるが、ASDもADHDも、定型発達の人を遥かに上回る成果を出せる場合がある。しかし、課題やリスクも大きい。それについて考えてみたい。ちなみに、私は両方の特性がある。
※完全に発達障害の理解があるわけではないため、間違いがあれば指摘をお願いいたします。

ASDの強み自分の好きなことであれば、四六時中考えていられる。異常な執着により、常人を遥かに上回る知識や試行錯誤が可能と

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ADHDの適職は「単独行動」と「刺激」

ADHDの適職は「単独行動」と「刺激」


ADHDハンター仮説というものがあります。
よくある「ADHDは狩猟民族の遺伝子を濃く受け継いだ人種である」
みたいな説なのですが
(アメリカ人ジャーナリストのトム・ハートマンが提唱)
今回はその要素をメタ化したうえで、それを具体的な職業に落とし込んで論じます。ただし、私の周りを見た意見が多いので視点がやや上層に偏っていることを先に指摘しておきます。(そのためにメタを入れています)

「ハンター

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ASD傾向の双子が偏差値30代から国立医学部へ進学した3つの習慣

ASD傾向の双子が偏差値30代から国立医学部へ進学した3つの習慣

賢い子どもを育てるシリーズ 第4弾

私の双子の息子たちは、現在、東京都内の国立大学医学部の5年生です。
「小さい頃から優秀だったんでしょう?」と聞かれることがあるのですが、いえいえ。
彼らの発達はとにかくゆっくりで、育児には多くの試行錯誤と苦労がありました。
感覚過敏、発話の遅さ、癇癪、偏食、こだわり、痙攣など様々な難しさがあったので、今思えば、自閉スペクトラム症(ASD)のグレーゾーンにいたの

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IQ・発達特性と得意分野

ずんだ東大地理さんのブログ記事がとても興味深い。一般的には、各種IQの数値は、大学受験や仕事の出来不出来と大きく関連すると考えられている。ところが、ずんだ東大地理さんは違った。

言語知能が高いから国語が得意かと思いきや、、、国語は東大二次試験ではそれほどとれず、苦戦が予想された数学や地理はまずまずの得点を達成しているのだ。IQも、必ず試験の点数と相関するわけではないことを示している。

私はIQ

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WAISのIQによる発達特性と東大入試の各科目の点数の相関についての考察

WAISのIQによる発達特性と東大入試の各科目の点数の相関についての考察

 最近、東大入試の点数の取り方と、それぞれの属性についてが話題になっているらしいため、便乗しました。

 

 私一個人としては、発達障害(ASD)かつ東大卒(文III入学)なので、どのような点数の取り方をしているのかについて、やや古いデータになりますが、考察してみます。ひとつのケースとして、参考になれば幸いです
 なお東大入試の結果は2017年2月、WAISのデータは2017年7月にとられたもの

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勉強による学習成果は集中して勉強した時間に比例していくという話

勉強による学習成果は集中して勉強した時間に比例していくという話

今まで20年近く毎日欠かさず勉強を続けてきたので、ある程度確信に近いものがあります。
それは、学習成果は集中した時間に比例して高くなるということです。

そういう意味で、勉強ほど平等で厳しい世界はないと思っています。

この世界では、一定の成果を出すために「時間」という資産を差し出す必要があります。
しかもその時間は、単にダラダラと読書をする時間ではなく、集中して記憶しようと努力した時間です。

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ADHDは、とにかく時間が足りない!

私も、私の息子も、おそらくADHDと思われる。息子の口癖は「時間がない!」だった。とにかくやりたいことが多すぎて、1日の時間が全然足りない、という意味だった。私も、同じような感じだ。仕事、キャリアアップのための勉強、ブログ、ヲタ活、色々なやりたいことが多すぎて、時間が全く足りないように感じる。これは、ADHDの「多動性」が原因と考えられる。ただし、一定以上の頭脳とADHD特性が加わり、勉学に意識が

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