#読書メモ
【読書ノート】『刺繍する少女』
『刺繍する少女』
小川洋子著
「僕」は、母親の付き添いで、ホスピスに泊まっている。ある日、ボランティア室で、刺繍する女性を見つける。そして、彼女は12歳の時に、別荘で知り合った喘息持ちの少女であることを思い出す。
生と死について取り上げた内容なのだけど、不思議な感覚にさせられる。
キーワードを挙げてみる。
①刺繍
1. 自己表現の手段の一つ。
2. 刺繍は手作業で行われるため、非常に多く
【読書記録】『前進、もしくは前進のように思われるもの』(『号泣する準備はできていた』より)
『前進、もしくは前進のように思われるもの』(『号泣する準備はできていた』より)
江國香織著
主人公(長坂弥生)は、空港にアマンダを迎えに行く途中、夫との冷えた関係や、認知症の母親(夫の)の老齢の猫を夫が「海に捨てた」と言ったことを思い出す。かつては自信に満ちた弥生だったが、夫への不信感が募り始めている。アマンダと合流すると、彼女はボーイフレンドのジェレミーと共にホテルに泊まると告げる。そこで弥生
【読書ノート】『ストロボ・エッジ』(ノベライズ)
『ストロボ・エッジ』(ノベライズ)
原作・イラスト咲坂伊緒
著者阿部暁子
主人公木下仁菜子は、高校1年生で恋愛に未経験者。彼女には大樹という幼なじみのように気が合う男友達がいる。そんな中、学校で最も人気のある一ノ瀬蓮と出会う。
仁菜子は、蓮に告白するのだけど、振られる、それでも、蓮のことを思い続けていると、蓮と結ばれる。という平和な物語。
タイトル『ストロボエッジ』は、恋愛における強烈な感
【読書ノート】『道 La Strada』(『常設展示室』より)
『道 La Strada』(『常設展示室』より)
原田マハ著
主人公は、「新表現芸術大賞」の審査員の貴田翠。
「新表現芸術大賞」の最終選考の作品の中に、翠のこころを掴む作品がひとつあった。それは、田舎の一本の道を表したものだった。
翠には、記憶から消してしまうほどの辛い過去があった。幼少期の母親の死と面倒見の良かった兄と離別。
家の前に一本の道があった。
キーワードを挙げてみる。
「道
【読書ノート】『初バレンタイン』(『さがしもの』より)
『初バレンタイン』(『さがしもの』より)
角田光代著
物語は、主人公の中原千絵子が初めてのバレンタインに直面し、感銘を受けた本を恋人に贈ることから始まる。しかし、その本を贈った相手とは結ばれず、後に別の人、藤咲健二と結婚することになる。結婚を控えた彼女が新居の準備をしているときに、かつての恋人に贈った本が見つかり、その本を大切にしていたことから、彼女は運命の人と出会ったと感じる。
物語の主題は
【読書ノート】『ミツザワ書店』(『さがしもの』より)
『ミツザワ書店』(『さがしもの』より)
角田光代著
主人公(ぼく)は、サラリーマン作家。ある文学賞に作品を応募したら、選考で選ばれたところから物語は始まる。
受賞時のインタビューの時、受賞の喜びを誰に伝えたいかという質問に、本当は、ミツザワ書店の店主とこたえたかったのだけど、無難に両親と言ってしまった。
ミツザワ書店は、高齢のおばあさんが、一人でやっている田舎の本屋だ。様々な本が無造作に積み
【読書ノート】『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)
『チェルカッシ』(『26人の男と一人の女』より)
ゴーリキー著
チェルカッシは、小舟に乗って高級魚の密猟を計画していた、当てにしていた助手が、体調不調で、この冒険に同行できなかったので、代わりに、ガタイのよいカヴァリーラに声をかけた。
死ぬ思いをして、チェルカッシは大金を手に入れた。
ひとの幸せは何か?
ガヴアリーラは、自由が欲しいといっていた。
チェルカッシは、一匹狼、自由気ままな人生を
【読書ノート】『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)
『モグラハウスの扉』(『父と私の桜尾通り商店街』より)
今村夏子千代
学童のみつこ先生が、工事現場のモグラに恋をする物語。
モグラ
しばしば地下で暮らすことから、努力や地道な作業の象徴と見なされる。哲学的な意味では、モグラは忍耐やコツコツとした努力が成功につながるという教訓を象徴する。
工事現場
変化や進歩の象徴。工事現場は常に進化し、改善されるプロセスを通じて、人間の努力や創造力が物事を変
【読書ノート】『霊感!』
『霊感!』
夢野久作著
パーポン医師のもとにやってきたあごを外した青年が、レミヤという美人娘と彼女の夫になるために競い合う双子の物語を語る。レミヤの両親は亡くなり、レミヤの従妹であるアルマとマチラの間で選択を迫られる。ところが、双子は容姿と性格が瓜二つで区別がつきがない。名裁判官のウイグ氏は、この問題を解決するために親子の鑑別法を研究し、彼は関係者を集め、霊感による方法を提案する。その結果、赤ん
【読書ノート】『走ろうぜマージ』
『走ろうぜマージ』
馳星周著
バーニーズマウンテンドッグを看取るという話。
バーニーズマウンテンドッグは穏やかで友好的な性格なのだという。彼らは一般的に忠実で愛情深く、家族や子供たちとの関係を大切にする。彼らは社交的で、他の動物や他の人ともうまくやっていくことができる。また、バーニーズマウンテンドッグは働く犬種でもあり、適切なトレーニングを受ければ優れた作業犬として働くことができる。
マージ