37 江國香織『号泣する準備はできていた』 五感を刺激する感じがやっぱり江國香織さんだなあと思いつつ、内容は正直あまり響かなかったかも。ストーリーが私自身に引きつけて考えにくかったのと、描写がおしゃれだからかな…、今の私は共感できてかつシンプルにグサグサくる表現を求めてるのかも。
【好きな小説の1文】 『私の心臓はあのとき一部分はっきり死んだと思う。さびしさのあまりねじ切れて。』 江國さんの「号泣する準備はできていた」より。 心臓が、はっきり死ぬ。 しかもねじ切れて死ぬ。 ねじ切れるという表現があまりにぴったりで、メモした文です。