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【読書ノート】『走ろうぜマージ』
『走ろうぜマージ』
馳星周著
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バーニーズマウンテンドッグを看取るという話。
バーニーズマウンテンドッグは穏やかで友好的な性格なのだという。彼らは一般的に忠実で愛情深く、家族や子供たちとの関係を大切にする。彼らは社交的で、他の動物や他の人ともうまくやっていくことができる。また、バーニーズマウンテンドッグは働く犬種でもあり、適切なトレーニングを受ければ優れた作業犬として働くことができる。
マージは、遺伝性の癌になってしまった。バーニーズマウンテンドッグでは、よくあることらしい。
マージが、死に向かって歩め始めたとき、頑張って生きることを促す姿は、こころが、痛む。
食欲もなく、排泄も困難な状況で、食べさせて、苦しみながら排泄する状況はかなり悲惨に思えた。どうして、安楽死させないのだろう!
著者にとっても初めてのバーニーズマウンテンドッグで、初めての介護だった。その生の姿をそのまま、日記の体裁で、克明に綴られていた。
穏やかでフレンドリーな大型犬は憧れるが、なかなか辛いなあと思った。
犬との関係をどう築いていくか、大変なことだと改めて思わされた。
いま、イタグレの子犬を飼い始めて、いろいろな躾けを始めながら、成長を見守っているのだけどね。
病気や怪我は心配だ。
犬の眩しいほどの愛情を求める姿は、心に強く響いてくるものを感じる。
躾のために、無視するのだけど、犬は、本当に寂しい声で泣く。
それも無視していると、泣くのをやめて、反省する。
よいことをすれば、ご褒美をあげてひたすら褒める。
人間も基本はそうなのかなあとか思ったりする。