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手作りドレスとシフォンケーキ。
大学2年生の終わりに、親友の母親が自ら命を絶った。
その親友も闇の中にいて消えてしまいそうだったときに、どんなにできることをしてもその時の自分にできることしかできなくて、どんなに想像しても傍観者のようで悲しかった。自分も傷つけている一員のように感じられた。正面から受け止める強さが、当時の私にはなかったから。
周りに打ち明ける勇気すらなかった。それくらいに弱かった。
私も大好きだった、笑顔がチャー
いま、芸術に触れること。
芸術は、どんな存在であっても等しくそのままに受容する。
存在そのもの全てを肯定する。
人間の根底にある受容されたい、肯定されたいという普遍的な感情。
その感覚を求めて、ひとは無意識のうちに芸術に触れることを求めるのではないか。
頭をからっぽにして、美術館へいく。
演奏会へいく。
そんな体験を、いま不安や心許なさを感じているひとほど、味わってほしいと思う。
誰に伝えるでもなく、
インターネッ
ひとりの時間が創るもの
つくづくセンスって、"ひとりの時間"から生まれるものなのだな、と思う。
素敵な人、素敵な作品に出逢う度に、
"ああこの人はどれ程の膨大な時間を、自分と向き合ってきたのだろう"
と、尊く、深い静かな感動がうまれるのだ。
素晴らしい本を読んだ時、
素晴らしい音楽、演奏に出逢った時、
そこからはいつも圧倒的な孤独を感じる。
圧倒的な没入。永遠への渇望にも似た気持ち。
言葉にする時は孤独ですね。
心に響く演奏、響かない演奏
コンサートホール、ライヴハウス、今や日本では、沢山の音楽に実演で触れる機会に溢れている。
東京に至っては、クラシック音楽だけを例に取ってみても毎月のように一流の音楽家が海外から来日し、コンサートを行なっている。
そして毎日のようにどこかで演奏会があり、足を運べばいつでも演奏を聴く機会がある、恵まれた時代のように思う。
そんな中で、様々な演奏に触れていると、『感動した、心に響いた』と感じる事、ま
Sir András Schiff piano recital
『音楽は娯楽では無い』と語るシフ氏の言葉の意味を、そしてそのエネルギーがもたらす力を、 同じ空間で実演を聴けばすとんと理解出来る事だけど、このクラスの演奏を実演で聴いた事のない人は、きっと腑に落ちない人が多いのだろうなと思う。
ひとりでも多くの人に、生でほんものの音楽に触れてほしい。 逆に、実際に生で聴けばそれはすぐに伝わる。
本質が伝わるって、すごい事だ。 音楽に限らず、絵画も本も、良質なもの