手作りドレスとシフォンケーキ。
大学2年生の終わりに、親友の母親が自ら命を絶った。
その親友も闇の中にいて消えてしまいそうだったときに、どんなにできることをしてもその時の自分にできることしかできなくて、どんなに想像しても傍観者のようで悲しかった。自分も傷つけている一員のように感じられた。正面から受け止める強さが、当時の私にはなかったから。
周りに打ち明ける勇気すらなかった。それくらいに弱かった。
私も大好きだった、笑顔がチャーミングで、
料理上手だった優しいひと。
高校生だったときには、いつもシフォンケー