読書感想文。永井紗耶子の木挽町のあだ討ちを読んだ。全体を通して理解が深まらなかったところもあるが、あだ討ちに至った背景やあだ討ちをする武士の葛藤、される側の想い、さらに家中の騒動が絡み合う展開に引き込まれた。また、木挽町を舞台とした人の生きざまなど、感慨深く読むことができた。

NHK Eテレ「言葉にできない、そんな夜」に出演していた小説家のお名前に見覚えがあるけど、どこで見たのだろうと思ったら、今読んでいる新聞小説の作者でした。

歌舞伎関連の本、二題。なにかと騒がしい歌舞伎界だけれど、真摯に向かい合う渡辺保の『吉右衛門』と永井紗耶子の『木挽町の仇討ち』。これから楽しんで読みますね。

『商う狼』永井紗耶子 永井さんの日経新聞でのエッセイを読んで、感銘を受けたので購入(エラそうですんません) 江戸時代の商人、杉本茂十郎のお話。現代風に言えばイケイケの実業家である茂十郎。常に世のため人のために動く茂十郎に思わず憧望してしまうけど、こんな完璧な人間いねえよなぁ、とも