朝日新聞出版さんぽ

朝日新聞出版公式note「さんぽ」へようこそ! 既刊本の連載や新刊試し読み、著者インタビューや対談など、本にまつわるあれこれをゆるくお伝えしていきます。新刊・既刊はこちらで https://publications.asahi.com/

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  • 朝日新聞出版の文芸書

    • 251本

    書評や文庫解説、インタビューや対談、試し読みなど、朝日新聞出版の文芸書にかかわる記事をすべてまとめています。

  • ほんの記事

    • 421本

    朝日新聞出版から発売されている本にまつわる記事です

  • きょうもパンダ日和

    パンダ愛がもっと深まる記事をパンダ編集班がゆる~くお届けします。

  • カレー沢薫「女って何だ?」試し読み

    「女だけど、女が苦手」と言うカレー沢さんが、持ち前の妄想力を発揮して、《菩薩女》《ウェイ系》など、さまざまな女の生態に迫る、「コミュ力時代」を生き抜くための画期的コラム集!

  • 朝日新聞出版の本 情報まとめ

    朝日新聞出版の本や著者についてのSNSやWEBでの情報をまとめます

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ディストピア的現代で、どうやって「希望」や「私」、そして「言葉」を取り戻すのか/藤井義允による文芸評論『擬人化する人間 脱人間主義的文学プログラム』より「はじめに」公開

はじめに――人間ではない「私」  自分の存在の希薄さを常に感じながら生きてきた。  感情も、感覚も、何もかも。僕の中にあるものは、まるで全て作りもののようではないか。そんな違和感を持って過ごしていた。  しかし厄介なことに、それでも悲しみや怒りや嬉しさというような人間的な感情は確然と存在しており、矛盾する二つの感覚を抱えていた。  つまり「人間」らしさを持った「人間」ではないもの――「人擬き」の感覚が僕にはある。  一般的にイメージされる「人間」とは離れた場所に存在

    • 直撃を受けたら地球は消滅!米軍事衛星が発見した「宇宙イチ高エネルギー」な天文現象とは

       アメリカ、イギリス、旧ソ連は、1963年に「部分的核実験禁止条約」を締結した。これにもとづいて米国防総省は、各国が同条約を順守し、核実験を実施していないかを監視するため、「ヴェラ」と呼ばれる軍事衛星を打ち上げた。  ヴェラは、地球上のどこかで核爆発が起こると、そこから放射されるX線やガンマ線、中性子線などを軌道上で感知する。米国は1963年から1970年にかけ、AとBの2機からなるヴェラをワンセットにして、計6回、12機のヴェラを打ち上げた。  1967年4月28日に打

      • かつてウォークマン、ゲームボーイで世界中を驚かせた日本が失った「創造性」を取り戻すために必要なこと

         日本はかつて、ウォークマンやゲームボーイなど、世界のだれも考えつかなかった製品を生み出して世界中を驚かせていました。けれども、いつしかその創造性を失い、今では他国から製品を買って使うことが多くなっています。新しいものを生み出せない、ゼロをイチにできない国は、いつしか世界から忘れ去られるのではないかと心配になります。  かつての創造性を取り戻すには、どうすればよいでしょうか?  カギは“数式読解力”にあります。“数式読解力”は私の造語で、数式を通じて物事の本質を見抜く力の

        • 【12/6公開予定!】伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』/マンガでわかるあらすじ公開!

          マンガでわかるあらすじ紹介は12月6日(金)公開です! 楽しみにお待ち下さい!

        • ディストピア的現代で、どうやって「希望」や「私」、そして「言葉」を取り戻すのか/藤井義允による文芸評論『擬人化する人間 脱人間主義的文学プログラム』より「はじめに」公開

        • 直撃を受けたら地球は消滅!米軍事衛星が発見した「宇宙イチ高エネルギー」な天文現象とは

        • かつてウォークマン、ゲームボーイで世界中を驚かせた日本が失った「創造性」を取り戻すために必要なこと

        • 【12/6公開予定!】伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』/マンガでわかるあらすじ公開!

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        • 矢萩邦彦著「正解のない教室」
          10本

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          「タイパ」「コスパ」を予見? 27年前の小説『斎藤家の核弾頭』に描かれた未来/ブレイディみかこさん

           篠田節子さんが1997年に発表したディストピア小説『斎藤家の核弾頭』を読んだ。舞台は2075年の日本だが、ここに描かれた日本の設定が凄い。 「故なき差別」は悪だが、「理由ある区別」は社会のために必要とされ、国家主義カースト制が敷かれている。特A級のエリート男性は何人子どもをつくってもよく、B級以下は人数制限があり、最下級では一人子どもができると去勢される。女性は特A級男性と結婚し、たくさん子どもを産むのが最高の出世だ。働いて自立する女性は下層の女と呼ばれ、結婚や出産を拒む

          「タイパ」「コスパ」を予見? 27年前の小説『斎藤家の核弾頭』に描かれた未来/ブレイディみかこさん

          一冊完結のはずが…「編集K氏が、乗せるのがとても上手なのだ」/時代小説の旗手・佐々木裕一さんが明かす「斬! 江戸の用心棒」シリーズ化裏話

          読む時代劇 昭和の時代劇スターに魅了されて『斬! 江戸の用心棒』という題名を見ると、昭和スターによる時代劇を連想される読者が多いかと思う。まさに私は、スターが出てくるような読む時代劇を書きたかった。 『斬! 江戸の用心棒』は当初、仇討ち物として、1冊で完結するつもりで書かせていただいた。ところが、出版した時には、シリーズになっていた。編集K氏が、乗せるのがとても上手なのだ。会えば、書きます、と言ってしまう。それでも、スケジュールの関係で2巻までは5年も間が空いてしまった。そ

          一冊完結のはずが…「編集K氏が、乗せるのがとても上手なのだ」/時代小説の旗手・佐々木裕一さんが明かす「斬! 江戸の用心棒」シリーズ化裏話

          「宇宙で最初の星」の極めて微弱な光をとらえる…観測宇宙望遠鏡ジェイムズ・ウェッブの野望

           JWSTの使命は多岐にわたるが、そのひとつに「ファーストスター」の発見がある。ファーストスターとは、宇宙で最初に生まれた星や銀河のこと。つまりJWSTはビッグバンの発生以後、宇宙空間にはじめて光を放った天体を見つけ出そうとしているのだ。  ビッグバンは138億年前に発生したことが判明している。ビッグバン直後にはまだ星はなく、宇宙は暗黒な空間でしかなかった。やがて宇宙空間を漂う水素やヘリウムがガスとなって集積し、ビッグバン発生後、1億年から2億5000万年が経過したころ、や

          「宇宙で最初の星」の極めて微弱な光をとらえる…観測宇宙望遠鏡ジェイムズ・ウェッブの野望

          数学が苦手でも“数式”は読めたほうが良い理由

          「数式読解力をつけて創造的な人になる」。私が数式の本を執筆した最大の理由は、数学が苦手でも数式がいかに美しくおもしろいものかを、読者のみなさんに伝えたかったという、とても純粋な理由です。が、数式の美しさやおもしろさに触れながら、“数式読解力”を身につけてもらえたら、というのがもう一つの大きな理由でした。 “数式読解力”は私の造語で、数式を通じて物事の本質を見抜く力のことを指します。  創造性は、本質を見抜く力から生まれます。本質とは、物事を動かしている隠れた法則のことです

          数学が苦手でも“数式”は読めたほうが良い理由

          「悠々自適」な老後は恐ろしく退屈? 82歳で転職した元ソフトバンク副社長・松本徹三さんの著書『仕事が好きで何が悪い!』を立ち読み

          ■はじめに 日本は世界にこれまで例を見なかったような「高齢社会」に突入しており、これがGDPの深刻な伸び悩みと、財政の悪化を招いています。しかし、「高齢化」は止めることができないので、これを嘆いていても仕方がありません。  今必要なことは、その「高齢化」をむしろ逆手にとって、流れを良い方向へと変えていくこと。これしかありません。  世の中には、明らかに「良い高齢者」と「悪い高齢者」がいます。一言で言えば、良い高齢者とは「世の中のためになっている高齢者」、悪い高齢者とは「世の

          「悠々自適」な老後は恐ろしく退屈? 82歳で転職した元ソフトバンク副社長・松本徹三さんの著書『仕事が好きで何が悪い!』を立ち読み

          遊郭独特の慣習を見事に取り入れた時代ミステリー『吉原面番所手控』/戸田義長さん刊行記念エッセイ公開!

          川柳から見た遊女たち 拙著『吉原面番所手控』は私の4冊目の著書で、これまで商業出版された作品はすべて時代ミステリとなっています。かつて現代ミステリを公募新人賞に何度か投稿したこともありますが、いずれもあえなく落選しました。  それゆえ目先を変えて時代ミステリに転向したというわけでもないのですが、ジャン=クリストフ・グランジェ著『クリムゾン・リバー』を読んだことが大きな切っ掛けとなったことは間違いありません。グランジェが割合あっさりと流しているあるネタについて「この使い方は勿

          遊郭独特の慣習を見事に取り入れた時代ミステリー『吉原面番所手控』/戸田義長さん刊行記念エッセイ公開!

          『源氏物語』が面白いだけでなく悲しみにも効く理由を、「こころ」の言葉に照準を絞り解きほぐした帚木蓬生さんの『源氏物語のこころ』/尾崎真理子さんによる書評公開

          悲しみに効く、言葉の妙薬として『源氏物語』ばかりは、既成の現代語訳を読み通せば、それで終わりとはならない。全体の筋を頭に置くのはその世界への参加最低条件であって、そこからが面白いのだ。  幾種かの解説書に目を通して、一応の知識を得たつもりでも、十年、二十年に一度は必ず、『源氏』絡みの話題作が現れるのもこの作品の特別さ。しかも、社会の風潮や研究の進展によって、これほど評価や解釈が変わり続けてきた物語もないから、ブームのたびに新たな知識を得る楽しみも生じる。大河ドラマ「光る君へ

          『源氏物語』が面白いだけでなく悲しみにも効く理由を、「こころ」の言葉に照準を絞り解きほぐした帚木蓬生さんの『源氏物語のこころ』/尾崎真理子さんによる書評公開

          【試し読み】田中慎弥が「生きるためにどうしても書かなければならなかった小説」『死神』の冒頭を公開!

          ※期間限定の全文公開は終了いたしました。お読み下さったみなさま、ありがとうございました。冒頭部分は引き続きお読みいただけます! ▼刊行記念エッセイはこちら 死神 中学二年の時、初めて本当に死のうとした。つまり、初めてあいつに会った。そのことをあとであいつに言うと、 「お前が死にたがるのは俺のせいなんかじゃない。お前の意思だよ。」  だが、どう考えても、死とあいつとは一体だ。何しろ、死神なのだから。  なぜ死のうとしたのか、正直分らない。しかし、十年以上も生きていて、一度も

          【試し読み】田中慎弥が「生きるためにどうしても書かなければならなかった小説」『死神』の冒頭を公開!

          宇宙望遠鏡が教えてくれる「地球はどのように生まれたのか」「宇宙はなぜ誕生したのか」「私たちはどこから来たのか」

           私たちが星を観ようとするとき、それは夜に限られる。夜であっても天候が悪く、雲があれば見ることができない。また、揺らぐ大気によって星は瞬くため、望遠鏡を使用しても星の姿を鮮明に観測することは難しい。こうした制約から逃れる唯一の方法が、宇宙に望遠鏡を設置することだ。宇宙空間であればつねに星が観測でき、同じ光度で輝き続けるため、精度の高い観測が可能になる。  宇宙から天体を観測するもうひとつの理由として挙げられるのは、「電磁波の性質」の活用だ。  電磁波とは、医療機器にも使用

          宇宙望遠鏡が教えてくれる「地球はどのように生まれたのか」「宇宙はなぜ誕生したのか」「私たちはどこから来たのか」

          【田中慎弥著『死神』刊行記念エッセイ】生きるための小説/期間限定全文試し読み公開も決定!

          ※※ 本書の刊行を記念して、11月5日(火)11時から12日(火)朝10時までの間、全文をwebTRIPPER上で無料公開いたします ※※ 生きるための小説 他人から見ればたいしたことでもないのだろうが、まだ幼かった頃からいろいろいやな体験をして、十代になっても、一生人に言いたくないと思うような事態も含め本当に暗い日々を過したため、これまで何度も自分で命を終らせようとしてきた。五十代になったいまもまだ、その衝動から解放されてはいない。過去の体験ばかりでなく、作家になってから

          【田中慎弥著『死神』刊行記念エッセイ】生きるための小説/期間限定全文試し読み公開も決定!

          「カロリーを把握する意外な方法」「お弁当黄金比」「残さず食べさせるコツ」管理栄養士が中高生のお弁当の悩みを解決!

          ◎カロリーを把握する意外な方法  必要なエネルギー量(カロリー)は、同じ中高生といっても、性別や活動量などによって異なるし、個人差もある。その前提で一般化すると、中高生の1回のお弁当に必要なエネルギーは、男子で800~900キロカロリー、女子で700~800キロカロリーと言われている。  自分が作っているお弁当が、この必要カロリーを満たしているのかどうかを知るための、意外な方法がある。お弁当箱の裏側などに書いてある「容量」を見てほしい。牧野さんは、この容量が、ご飯やおかず

          「カロリーを把握する意外な方法」「お弁当黄金比」「残さず食べさせるコツ」管理栄養士が中高生のお弁当の悩みを解決!

          【冒頭部分読めます!】あまりの衝撃に担当編集者も打ち震えた、恐怖の限界会社員ミステリ『死んだら永遠に休めます』/続きはネットギャリーで全文公開!

          \書店関係者、レビュアーの皆様!/ ━━━━内容紹介━━━━  死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は――部下、全員。  無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。  限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。 ━━━━━━━━

          【冒頭部分読めます!】あまりの衝撃に担当編集者も打ち震えた、恐怖の限界会社員ミステリ『死んだら永遠に休めます』/続きはネットギャリーで全文公開!