Chie Ishikawa∣自分の想いを言葉にする魔術師

読書感想文キャンペーン11回受賞(うち1回は最優秀賞)/新聞投書13回掲載/まっちライ…

Chie Ishikawa∣自分の想いを言葉にする魔術師

読書感想文キャンペーン11回受賞(うち1回は最優秀賞)/新聞投書13回掲載/まっちライター1期生(福岡県大木町の町民ライター)/年間120冊の読書+感想文投稿/薬剤師と発達障害児2人の母の目線から発信しています。

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自己紹介☆

はじめまして。 ちえと申します。 30代、福岡県在住、2人の息子の母です。 出身は宮崎県です。 薬剤師の免許は持っていますが、 現在は休業中です。 長男出産まで、薬局で働いていました。 ・いま自分が取り組んでいること幼い頃から読書をし続けてきました。 今でも月に10冊前後読むくらいです。 以前は、読みっぱなしでしたが、 「本を読み終わった」で終わらず 感想文を書いてます。 きっかけは、 樺沢紫苑先生の『アウトプット大全』との出会い。 以前は、たくさん本を読んでても

    • 子育てに悩んでいる人がまずやることとは

      子育てに悩みはつきません。 私の悩みのほとんどは、 子育てで占められています。 今でも悩みは次から次へ出てきますが、 以前ほど無力感を感じなくなりました。 その方法を紹介します。 ・まずやったこと月並みな方法ですが、 ノートや紙に書き出してみました。 「離乳食が進まない」 「言葉が出るのが遅い」 「自分のための時間がない」 「イライラして子どもにあたる」…など。 悩みは何一つ解決していないのに、 不思議と心が落ち着きます。 紙でもノートでもいいので、 書いてみてほし

      • 「もの」が後世に伝えるものとは【文芸春秋2024年9月特別号】

        文藝春秋は、芥川賞の選評を読むために 時々読みます。 目次に目を通していたら、 気になる記事を見つけました。 それは「あなたの知らない戦争博物館」の記事です。 「もの」が戦争を語ることがテーマでした。 本書では3カ所のの戦争博物館について ライターの梯久美子さんが取材しています。 1.周南市回天記念館(山口県)人間魚雷「回天」を展示しています。 一度潜水艦の中に入ると、止まることも後ろに下がることもできない仕組みです。 施設のホームページを見ましたが、 この文章に

        • 孤独な子育ての行き着く結果に戦慄した話【虐待の家「鬼母」と呼ばれた女たち】佐藤万作子著

          「全部1人でなんとかしないといけない」 このプレッシャーが、子どもに向けられた時、 どれだけ恐ろしいことになるかを 思い知らされました。 こちらの本は、2004年に起こった 岸和田の虐待事件について書かれています。 三浦しをんさんの書評集に載っていた1冊です。 当時私は中学生でしたが、 あまり記憶がありません。 元の本は2007年に発売されています。 文庫化とともに、書き下ろしが掲載。 子どもを虐待死させた罪で服役後、 出所した母親のその後について 取り上げられていま

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          「正直、目をそらしていたい」それでも、ページをめくる手が止まらなかった理由とは【性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録】アンデシュ・ニューマン著、ベリエ・スヴェンソン著、太田美幸訳

          「男性も性被害を対象になり得る」 改めて実感した一冊です。 去年話題になった旧ジャニーズ事務所の一件を 思い出さずにいられません。 こちらの本は三浦しをんさんの書評集に 紹介されていた一冊です。 スウェーデンにある 性的虐待を受けた少年のケアを行うクリニックの 治療記録を元にした本です。 こちらの本が出版されたのが2008年。 「スウェーデンには、2008年の時点で こんな施設があるのか」と驚かされました。 日本にあるか調べてみました。 性依存症の治療を専門にした施

          「正直、目をそらしていたい」それでも、ページをめくる手が止まらなかった理由とは【性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録】アンデシュ・ニューマン著、ベリエ・スヴェンソン著、太田美幸訳

          「これがなければ、いくら勉強しても無駄」 勉強する前に必要なものとは

          母親になってから気がついたら 6年半の年月が経ちました。 妊娠と分かってからは、 子育てに関する書籍をたくさん読んでいました。 栄養の本から接し方の本まで様々です。 本屋さんに行っても子育てのコーナーはあり、 「本当にたくさんの本があるなぁ」と感じます。 ・これがなければ意味がない「いくら知識を身につけても、 これがなければ何の意味もなさない」と 気づいたことがあります。 それは「洞察力」です。 いくら子どもの脳の発達に 読み聞かせがいいと言われても うちの息子たち

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          「文章の個性とは?」芥川賞の選評を読んで考えたこと【文藝春秋2024年9月特別号】

          第171回芥川賞の選評が公開されていました。 それとともに受賞した『サンショウウオの四十九日』と『バリ山行』を読めます。 毎回、「この視点はなかった」と勉強になります。 今回特に興味深いと思ったのは、 川上弘美さんの選評です。 ナンバ歩きの話から始まってます。 「一体何の関係があるのか」と思いながら、 読み進めたらこんなことが書かれていました。 『サンショウウオの四十九日』を書いている著者が 『バリ山行』のような小説は書けない。 それは逆も然り。 文章に個性があること

          「文章の個性とは?」芥川賞の選評を読んで考えたこと【文藝春秋2024年9月特別号】

          高校生の時、どんな本を読んでいましたか?【オール讀物真夏のミステリー特大号】

          高校生直木賞の結果が載ってました。 本家の直木賞と結果が違っていて面白かったです。 対象になったのが 169回と170回の候補作11作品から まず5作候補に選ばれ、その中から決まりました。 対象の高校一覧に、母校の近くの高校が 載っていたため驚きました。 高校生直木賞では、宮内悠介氏の 『ラウリ・クースクを探して』が受賞しました。 170回の候補作ですが、 本家では、別の作品が受賞しています。 プロの作家と高校生が選んだ結果の違いが 面白いと思いました。 他の候補作

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          日常生活を面白く表現している人気作家から学んだこととは【お友だちからお願いします】三浦しをん著

          特に著者のファンではなく、 『舟を編む』などの作品を 読んだこともありません。 先日読んだ書評集が思いの外面白かったため、 こちらの本も手にとって読んでみました。 ・ネタの大半は日常生活雑誌や新聞に載っていたエッセイが大半なので、 一章あたりは短く、気楽に読めます。 読んでいて、何度も「クスッ」となったり、 思いっきり吹き出したりすることもありました。 そのネタを見ると、特別なことではありません。 ごくありふれた日常生活でのエピソードです。 ・笑ってしまったエピソー

          日常生活を面白く表現している人気作家から学んだこととは【お友だちからお願いします】三浦しをん著

          隣町の図書館を利用した結果

          今まで、住んてる町の図書館しか 利用カードを持っていませんでした。 よく利用する町の図書館は小規模なのと、 できてから15年ぐらいなので、 蔵書数は少ないとのことです。 調べてみたら、隣町にも図書館がありました。 住んでる街の図書館よりは 少し距離は離れていますが、 自宅から車で10分以内で着きます。 うちの町の住民でも作れるため、 私も作ってみました。 ・借りれるのはこの図書館だけではない!?利用カードを作った後に 司書さんから説明を受けて知りました。 本を借り

          あなたの質問、成り立ってますか?

          先日、谷口たかひささんの講演会に行って 気づいたことがあります。 それは「質問することにもある程度の技術がいる」ということです。 なぜそう思ったかというと 質疑応答の時間に、 「それ質問になってない」と言いたくなる方が あまりにも多かったからです。 谷口さんは根気強く話を聞いていましたが、 講師によっては 「何が言いたいのかわからない」と バッサリ切り捨てられても おかしくないレベルでした。 年に2回行ってる薬学部の卒後講座では 見られない光景です。 わかりやすい質

          あなたの質問、成り立ってますか?

          36歳になりました。

          本日で36歳になりました。 たくさんの方からメッセージを頂いております。 ありがとうございます。 追って返信しますので、しばらくお待ちください。 去年の誕生日、 こんなことを書いていたことを思い出しました。 現在の話をします。 ・ウェブ心理塾について>目標は、1年後の36歳の誕生日までに、情報発信でウェブ心理塾の会費を賄えるようになることです。 実際どうなったかというと、 残念ながら目標は未達です。 そもそも数ヶ月前に、 ウェブ心理塾を退会しました。 理由を一言で言

          「1人暮らしできるの!?」支援学校の進路説明会に驚かされた話

          先日、長男の始業式がありました。 同じ日に、学校で進路説明会がありました。 対象者は小学部と中学部の保護者です。 今年入学したばかりなので、「高校卒業なんてまだ先」と思うところです。 しかし、PTA役員で出会った 中学部や高等部の保護者から 「あっという間に大きくなっちゃうよ」と 言われました。 それを聞いてから、 時間が許す限り説明会には参加しています。 この日の参加者は約20人程度。 出席簿を見たら、 小学部で参加してる人が数人程度でした。 同じ学年の保護者に限っ

          「1人暮らしできるの!?」支援学校の進路説明会に驚かされた話

          誰と本屋さんに行きますか?

          いつもは1人で本屋さんに行きます。 ある時、珍しく夫と一緒に行きました。 夫は職場に置いてる雑誌を買いに、 私は気になるコーナー(新書、実用書など)へ 行きました。 本屋に行く時は1人と決めていますが 今回は珍しく2人でした。 誰かと一緒にまわって 一体どうなったでしょうか? ・薬剤師向けの書籍コーナーへ2人の職業柄、どんな本が出てるのか見に行きました。 このコーナーは、ジュンク堂や紀伊国屋書店などの大型書店でないとありません。 盛り上がったのは、薬の辞書みたいな本

          日本で一番講演に呼ばれている環境活動家から学んだこととは【谷口たかひさ講演会 in 大木町】

          ある日、まっちライターのグループLINEで 役場の担当者からあるお知らせが来ました。 それは…。 「谷口たかひささんの講演会が近所で開催」 「よく呼べたなぁ」と感心していたら、 「役場ではなく、あーすくらぶという団体が呼んだみたいですよ」と言われました。 インスタで詳細を調べたら、 申込みページを見つけました。 子どもたちの預け先があれば参加可能と判断したため、行くことにしました。 ・谷口たかひささんとは環境活動家。95カ国(投稿時点)を訪問しています。 詳細はインス

          日本で一番講演に呼ばれている環境活動家から学んだこととは【谷口たかひさ講演会 in 大木町】

          乳幼児健診で「発達が遅れてますね」と言われたら読みたい本【知的障害と発達障害の子どもたち】本田秀夫著

          重要なのは「早期発見・早期支援」です。 本書を通じて、一貫して主張しています。 息子たちが診断を受けてから 発達障害の本を読むことが増えました。 発達障害の知識はある程度得られましたが、 知的障害との違いはよくわかりませんでした。 息子たちの診断結果に、 自閉症スペクトラムの他に 「知的の遅れが見られる」とありました。 発達障害と知的障害は両方持ってる人は多いけど、 そもそも別のものということを知りませんでした。 視力で例えると、近視、乱視、遠視は どれも見づらい状態

          乳幼児健診で「発達が遅れてますね」と言われたら読みたい本【知的障害と発達障害の子どもたち】本田秀夫著