谷川万次郎

主に読書に関することを書いてます。|小説・ノンフィクション・自己啓発・日本史・世界史|登山|美術館|映画|

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最近の記事

井上靖著『夏草冬濤(上)』を読み進める。|洪作少年の青春の日々

井上靖著『夏草冬濤』を読み進めています。 現在、上巻の第四章まで読み終えたところです。 沼津中学校3年生の洪作少年の、ほのぼのした青春の日々が描かれています。 彼の暮しぶりや友だちとの交流に、心が温まります。 海を見ながら将来を語る少年たち 第四章では、洪作が友達の増田と小林の3人で、学校の近くの千本浜に海を見に行く場面があります。 3人は海を見ながら、将来について語り合います。 まず増田は、サンフランシスコで伯父さんが経営する農園で働くつもりだと言い出します。 更に、伯

    • 三宅香帆(著)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』|読書文化の歴史を学ぶ

      三宅香帆(著)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』という本を読み始めています。 この本は、2024年4月に刊行された本で、発売からわずか1週間で、10万部を突破したという話題作です。 本書は、読書について、明治時代以降を年代別に、日本人の働き方の変遷とともに解説されており、その切り口がとても新鮮です。 明治時代の誕生した読書方法 現在、「第一章:労働を煽る自己啓発書の誕生(明治時代)」を読み終えたところです。 この章では、明治時代の読書について解説されています。 こ

      • システム手帳(Davinci Roroma Classic)を購入。|3冊のノートの一元化に挑戦

        11月もすでに後半に入り、本屋さんでは来年のさまざまな手帳が並んでいます。 デジタル化が進む中でも、紙の手帳の需要はまだあるんだなと思いました。 そろそろ私も、来年の手帳を準備しようと思い、ここ10年くらい使い続けている『小宮一慶のビジネス力養成手帳』をネットで検索をしてみると、「発刊終了」の文字が。 昨今のアナログ離れによる影響とのことです。 やはり、紙の手帳の需要は減少しているようです。 新しい手帳探しとシステム手帳との出会い さて、どうしたものかと思案しながら、Y

        • 福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』|取材の心得と美味しい料理

          福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』を読み進めています。 同作は、東京の下町、赤羽にあるゲストハウスに滞在する若者3人と、どこから見てもヤクザにしか見えない2人組の男たちの物語です。 現在、第3章の「なぜ東京にはない?浪速の絶品ソウルフード」を読み終えたところです。 各章でさまざまな料理を味わうシーンが描かれたいますが、第3章では、ディープソースを付けたアスパラガス、アレンジしたピザ、そしてメインは大阪名物「イカ焼き」が登場します。 どれも美味しそうで、読

        • 井上靖著『夏草冬濤(上)』を読み進める。|洪作少年の青春の日々

        • 三宅香帆(著)『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』|読書文化の歴史を学ぶ

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        • 福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』|取材の心得と美味しい料理

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』を購入。|文章を書くことが楽しいと思える日を目指す。

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』という本を購入しました。 実はこの本、オーディオブックで一度聴き終えたのですが、どうしても文字で読みたいと思ったのです。 オーディオブックの最大のメリットは、「ながら読書」ができることです。 本書もいつもの通り、車を運転をしながら聴いていました。 最初の方は「ふんふん、なるほど…」と思いながら聴いていたのですが、後半の「第5章:推しの素晴らしさを文章に書く」に差し掛かったとき、これは紙の本で読み返すべきだと思い、直ぐにAmazonに発

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』を購入。|文章を書くことが楽しいと思える日を目指す。

          井上靖著『夏草冬濤(上)』を読み始める。|少し大人になった洪作少年の物語

          井上靖著『夏草冬濤』を読み始めました。 現在、上巻の第三章まで読み終えたところです。 本作は、著者である井上靖の自伝的小説で、『しろばんば』の続編にあたります。 『しろばんば』では、主人公の洪作が、浜松で暮らす家族と離れて、曾祖父の妾であったおぬい婆さんと、伊豆半島の山村、湯ヶ島で過ごした小学生時代を描かれていました。 湯ヶ島を出た洪作は、一旦は浜松で家族と一緒に暮らし、浜松中学校に通いますが、軍医だった父が台北へ転任することになり、再び家族と別れ、三島にある叔母の家から

          井上靖著『夏草冬濤(上)』を読み始める。|少し大人になった洪作少年の物語

          大純はる著『日根野の王』を Kindleで読み進める。|電子書籍の便利さを、改めて実感。

          大純はる著『日根野の王』という小説を読み進めています。 本作は、Kindle版でしか発売されていないため、ひさしぶりにiPadを使っての読書となっています。 以前は、重い紙の本を持ち運ばなくてもいいので、電子書籍を便利に使っていた時期がありました。 しかし、作品を読んだ後も本棚に並べたいという気持ちが強くなり、最近は紙の本で読むことの方が多くなり、電子書籍はあまり利用していませんでした。 私にとっての「読書」とは、本を持ち歩くことや、蔵書する楽しみも含まれているのです。

          大純はる著『日根野の王』を Kindleで読み進める。|電子書籍の便利さを、改めて実感。

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第6章:「健康」を優先しない者に優れたリーダーはいない|毛利元就と徳川家康に学ぶ。

          増田賢作著『リーダーは日本史に学べ』という本を読み終えました。 本書は、経営の4大資源と言われる、「人、モノ、金、情報」に、「目標」と「健康」を加えた6つの経営資源で章立てされています。 最後の第6章は『「健康」を優先しない者に優れたリーダーはいない』というタイトルです。 第6章で学ぶ歴史上の人物は、毛利元就と徳川家康の2人です。 健康リテラシーの高い戦国武将 毛利元就は75歳、徳川家康は73歳と、当時としては長寿を全うしました。 両者には、健康リテラシーが高いという共通

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第6章:「健康」を優先しない者に優れたリーダーはいない|毛利元就と徳川家康に学ぶ。

          井上靖著『しろばんば』を読み終える。|少年時代の思い出が甦る作品。

          井上靖著『しろばんば』を読み終えました。 約1か月かけて、じっくりと味わって読みました。 読んでいるときは、私自身が小学生の頃に戻ったようで、懐かしい気持ちにさせられる作品でした。 きっかけは『図書館のお夜食』 『しろばんば』を読もうと思ったきっかけは、原田ひ香著『図書館のお夜食』です。 この作品の第1話が、「しろばんばのカレー」というタイトルでした。 これまで井上靖の作品は読んだことがなかったのですが、挑戦してみようと思いました。 小説の中に登場する小説を読むというの

          井上靖著『しろばんば』を読み終える。|少年時代の思い出が甦る作品。

          大純はる著『日根野の王』を読み始める。

          先日、私のnoteの記事に「スキ」をしていただいた方の中に「大純はる」さんという方がいらっしゃいました。 どんな方なのかと思い、チェックしてみると、『書き下ろし長編「日根野の王」Amazon Kindleで発売スタート!』という記事が目に飛び込んできました。 これは読まなくてはいけないと思い、早速 検索をして、ダウロードしました。 日根野について 日根野という地名をご存知でしょうか。 大阪府の南部にある、泉佐野市の地名です。 JR阪和線とJR関西空港線が分岐する駅が日根野

          大純はる著『日根野の王』を読み始める。

          福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』を読み始める。

          福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』が、10月10日に発売されています。 『侠飯(おとこめし)シリーズ』は、 2014年12月に最初の作品が発売され、本作が10作品目になります。 シリーズもの小説の魅力 私はこの『侠飯(おとこめし)シリーズ』を、最初の作品から読み続けています。 シリーズものには、継続して読んでいると、なんとなく物語の流れが分かる安心感があります。 このシリーズは、働くということに悩んでいる若者が、強面の2人組のお兄さんに「生き方」を教え

          福澤徹三著『侠飯(おとこめし)⑩ 懐ウマ赤羽レトロ篇』を読み始める。

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第5章:「目標」は言葉に表して、実現に向けて動くのみ|徳川家康に学ぶ。

          増田賢作著『リーダーは日本史に学べ』という本を読み進めています。 本書は、経営の4大資源と言われる、「人、モノ、金、情報」に、「目標」と「健康」を加えた6つの経営資源で章立てされています。 現在、第5章の『「目標」は言葉に表して、実現に向けて動くのみ』までを、読み終えたところです。 第5章で学ぶ歴史上の人物は、織田信長、豊臣秀吉、徳川吉宗、大久保利通の4人です。 江戸幕府が成立するまで 戦国時代の終わりは、革新的な考えを持った織田信長が、ときには「比叡山の焼き討ち」や「

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第5章:「目標」は言葉に表して、実現に向けて動くのみ|徳川家康に学ぶ。

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』を、オーディオブックで聴き始める。|オーディオブックの新たな使い方を発見。

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』を、オーディオブックで聴き始めています。 本との出会い方は、多様化しています。 昔は、本屋さんで出会うことが主でしたが、最近はインターネットで出会うことが多くなりました。 『「好き」を言語化する技術』も、YouTubeで紹介されているのを見て興味が湧き、検索するとAudibule で聴き放題となっていたので、直ぐに再生を開始しました。 本当に便利な世の中になり、ありがたい話なのですが、これではますます本屋さんに行かなくなってしまうのでは

          三宅香帆著『「好き」を言語化する技術』を、オーディオブックで聴き始める。|オーディオブックの新たな使い方を発見。

          井上靖著『しろばんば』|後編第五章まで読み終える。|

          井上靖著『しろばんば』を読み進めています。現在、後編第四章まで読み終えたところです。 後編になり、物語の主人公である洪作は、尋常小学校5年生になります。 考えや言動、それに行動も、少しばかり大人になります。 特に女性を見る目は、甘酸っぱい気持ちにさせられます。 しかし、5年生の男子といえば、女子に比べると全くの子どもで、1学年上級の女子となると、完全にお姉さんです。 そんな洪作の思考や行動を、微笑ましく読み進めています。 テレビもインターネットもない大正時代の初期の物語り

          井上靖著『しろばんば』|後編第五章まで読み終える。|

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第4章:「情報」を生かした者が勝負を制する|吉田松陰に学ぶ。

          増田賢作著『リーダーは日本史に学べ』という本を読み進めています。 読み進める中で、日本史はエンターメントとして楽しめるだけでなく、新たな「学び」を気付かされています。 本書は、経営の4大資源と言われる、「人、モノ、金、情報」に、「目標」と「健康」を加えた6つの経営資源で章立てされています。 現在、第4章の『「情報」を生かした者が勝負を制する』までを、読み終えたところです。 第4章で学ぶ歴史上の人物は、北条政子、豊臣秀吉、徳川吉宗、吉田松陰の4人です。 特に私が感銘を受け

          『リーダーは日本史に学べ』(増田賢作著)|第4章:「情報」を生かした者が勝負を制する|吉田松陰に学ぶ。

          太宰治名作集『走れメロス』をオーディオブックで聴く。

          オーディオブックで、太宰治名作集を聴き進めています。 車を運転しているときは、ほとんどBGMのようにして聴いています。 昨日は『走れメロス』を聴きました。 『走れメロス』は、太宰治の代表的な作品で、国語の教科書にも掲載されているので、ほとんどの人は読んだことがあると思います。 私も、何度も読んだことがあります。 久しぶりにオーディオブックで聴くと、親友のために走っているメロスの情景が浮かんできました。 とても心地よく聴くことができました。 友人への信頼、家族への愛、権力

          太宰治名作集『走れメロス』をオーディオブックで聴く。