今日2月3日はフェリックス・メンデルスゾーンの誕生日🎂 ラテン語で「幸運」を意味する名前を授けられた彼だが、流麗で完璧な音楽のイメージだけでは据えきれない面もあると思う。 最近気に入っているカンタータ「最初のワルプルギスの夜」を聴いてお祝いするとしよう🎵
247.カエサルの愛人は能力が高くて優秀だった。クレオパトラは、古代地中海世界の主要言語を話せた。セルウィリアは、カエサル亡き後、息子を守るため、証人喚問だが元老院に登壇している。彼女たちは姉系美人で自信に溢れている。だがカエサルの周りには、妹系可愛いもいたのだ。妻と娘である。
250.女性の幸せは結婚生活にあるのか?or not?許されない恋、不倫に走る事はローマでも認められていた訳ではない。家庭の破壊は社会の崩壊に繋がる。許されない。古代ローマ社会はもう存在しないけど、貴族女性は平民女性と違って求められる事があった。家を守る事だ。過酷で矛盾している。
259.カルプルニアは生涯一度だけ結婚し、カエサルが暗殺される予知夢を見て、愛する人が帰らぬ人となると、家を飛び出した。15年の結婚生活は、ガリア戦争、ローマ内戦と楽ではなかった。セルウィリアやクレオパトラとの不倫も許した。ローマ市民は彼女に敬意を表し、あの墓碑銘を残した。
249.古代ローマ社会において貴族男性の死亡率は高い。戦死、病死、暗殺などだ。問題は貴族女性で生涯に2~3回結婚する。家の都合だ。そして幸せな結婚、不幸な結婚を繰り返す。結果、精神を病んで壊れる。代表がアウグストゥスの娘ユリアだ。だがセルウィリアのように、強かに生きる女性もいる。
246.塩野七生の『ローマ人の物語』をあれだけ読んだのに、自分でギリシャ・ローマを書いてみたら、悉く彼女の見解と異なる感じになった。ギリシャ理解が異なり、素直にプルタルコスに従ったせいだろう。霊感の有無も大きな認識の差になっている。ただ巻末の英仏独伊の文献リストには頭が下がる。
248.漫画『ローマふたり暮らし』田澤裕著2024年。一世紀のローマに住む平民の暮らしを描いた漫画だ。貴族より平民の方が自由がある。特に好きな人と結婚できるので、女性も苦しまない。それにしても、古代地中海世界にあったパッラにはどうしても惹かれる。あの姿の女性のイメージが離れない。
251.ローマ貴族は不倫など愛欲に塗れていたのではない。平民と違って、res publica(国家・公共)への高い奉仕が求められる。noblesse oblige(貴族の義務)だ。だから男たちは早く死んで逝く。そして女たちも家を守るために結婚という戦いに赴く。ある意味同じだ。