Ephraem Fukutaro Ikeda (池田福太朗)

ドイツの小さな町で教会音楽家として働いています。グレゴリオ聖歌の訳 (逐語訳あり) と解説がメインコンテンツですが,第2の専門である音楽理論の話などもあり,内容ごとにマガジンにまとめていますので,ご関心に応じてご利用ください。

Ephraem Fukutaro Ikeda (池田福太朗)

ドイツの小さな町で教会音楽家として働いています。グレゴリオ聖歌の訳 (逐語訳あり) と解説がメインコンテンツですが,第2の専門である音楽理論の話などもあり,内容ごとにマガジンにまとめていますので,ご関心に応じてご利用ください。

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グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ・目次

 私自身勉強しながらの投稿でもあり,初期の記事については特に,いろいろと不備もあろうかと思います。少しずつ改訂を進めてはおりますが,投稿日が古くかつ最近更新された跡が見られないものについては,特にご注意ください。  演奏会や講座などでお使いくださる場合,訳文を見直し場合によっては修正してからご提供したいと思いますので,事前にご一報くださいますようお願いいたします。   はじめに1. 対象とするテキストについて 2. 教会暦,聖書朗読箇所の配分,グレゴリオ聖歌の配分について

    • 近ごろ投稿した主の降誕・早朝のミサの時刻についての記事ですが,見当違いなことを書いていたため非公開にしました。昔の時の刻み方について誤解していました。申し訳ありませんでした。 それにしても思い込みは怖い。今回はたまたま最近読んでいた本のおかげで気づくことができました。勉強します。

      • 拝領唱 "Exsulta filia Sion" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ117)

         Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex, p. 47 (これら2冊の内容は四線譜の上下のネウマの有無を除けば基本的に同じだが,本文中で言及するときは,煩雑を避けるため後者のみ記す); Graduale Novum I, p. 27.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972年版O

        • 拝領唱 "In splendoribus sanctorum" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ116)

           Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex, p. 44 (これら2冊の内容は四線譜の上下のネウマの有無を除けば基本的に同じだが,本文中で言及するときは,煩雑を避けるため後者のみ記す); Graduale Novum I, p. 23.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972年版O

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        グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ・目次

        マガジン

        • グレゴリオ聖歌関係 (池田福太朗)
          136本
        • その他の投稿 (池田福太朗)
          29本
        • 音楽理論/楽曲分析 (池田福太朗)
          5本

        記事

          拝領唱 "Dominus dabit benignitatem" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ115)

           Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex, pp. 17–18 (これら2冊の内容は四線譜の上下のネウマの有無を除けば基本的に同じだが,本文中で言及するときは,煩雑を避けるため後者のみ記す); Graduale Novum I, p. 6.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972

          拝領唱 "Dominus dabit benignitatem" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ115)

          グレゴリオ聖歌学講習 (Folkwang Univ. d. Künste, Essen) 修了試験の記録 (1) はじめに

           かつてゴーデハルト・ヨッピヒ (Godehard Joppich) 教授が教え,そのもとで学んだシュテファン・クレックナー (Stefan Klöckner) 教授がいま定年退職前最後の学期を務めているエッセン・フォルクヴァング芸術大学 (Folkwang Universität der Künste, Essen) では,グレゴリオ聖歌学を深く学びたい人のための3年制の冬期講習プログラムが今年2024年まで提供されてきた。少なくとも私が初めて参加した2014年以降,講師は

          グレゴリオ聖歌学講習 (Folkwang Univ. d. Künste, Essen) 修了試験の記録 (1) はじめに

          入祭唱 "Requiem aeternam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ114)

           Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex, pp. 669–670 (これら2冊の内容は四線譜の上下のネウマの有無を除けば基本的に同じだが,本文中で言及するときは,煩雑を避けるため後者のみ記す); Graduale Novum I, p. 409.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】

          入祭唱 "Requiem aeternam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ114)

          私の両親について (2018年5月15日)

           2018年5月13日,私はFacebookに次のような投稿をした。  これを背景に翌々日 (2018年5月15日) やはりFacebookに書いたのが,以下の文章である。    私が母の日についてああいうことを書いたので,誤解があってもおかしくないと思うから断っておくが,私自身は母にはよくしてもらった者である。ついでにいうとそれは父についても言える (ついでと言っては悪いが。今日命日だし。彼岸からの抗議的ツッコミが入ることを期待する)。  親として以前に人間としての二

          私の両親について (2018年5月15日)

          入祭唱 "Signum magnum apparuit in caelo" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ113)

           Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex, pp. 590–591; Graduale Novum I, p. 399.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972年版Ordo Cantus Missae (Graduale Romanum [1974] / Triplexはだいたい

          入祭唱 "Signum magnum apparuit in caelo" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ113)

          独自ロザリオ (「イエス,復活する」を12場面に分けて黙想するなど)

          ロザリオの祈りとは ロザリオの祈りというのは,簡単にいうと「主の祈りを1回,アヴェ・マリアを10回,栄唱を1回」を1セットとするカトリックの伝統的な祈りの形式の一つです。この1セットを「1連」と呼び,5セット一組で行うことが多くこれを「1環」と呼びます。  このとき,イエス・キリストと聖母マリアの生涯の諸場面を黙想しながら祈るというのが一般的です。黙想することになっている場面は20 (後述のように少し前までは15でしたが) あり,次の通りです (各場面を表す言葉は祈祷書により

          独自ロザリオ (「イエス,復活する」を12場面に分けて黙想するなど)

          拝領唱 "Qui manducat carnem meam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ112)

           Graduale Romanum (1974) / Graduale Triplex p. 383; Graduale Novum I pp. 369–370.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972年版Ordo Cantus Missae (Graduale Romanum 1974 / Triplexはだいたいこれに従

          拝領唱 "Qui manducat carnem meam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ112)

          マガジンフォロワーの皆様へのお知らせ (グレゴリオ聖歌に関する記事を1か所にまとめます)

           いつも私の記事をお読みくださりありがとうございます。  先ほどグレゴリオ聖歌に関する重要な話題を扱った記事を投稿しました。この時点で,私のnoteには「グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ」というマガジンがありましたが,この記事は聖歌を訳したものではないため,仕方なくマガジン「その他の投稿」に入れました (追記:その後まもなく,下記の新方針に従って移動しました)。  しかし実際には,マガジン「その他の投稿」をフォローなさっている方は必ずしもグレゴリオ聖歌の話をお読みになりたいわけ

          マガジンフォロワーの皆様へのお知らせ (グレゴリオ聖歌に関する記事を1か所にまとめます)

          Laon 239の行方不明だった断片が発見 (同定) されました

           GRADUALE TRIPLEX (以下GT) / GRADUALE NOVUM (以下GrN) の四線譜の上側に記されているネウマは,Laon 239という875–900年くらい (MMMO Databaseによる。少なくとも以前は930年とかそれ以降とか言われていた) の手書き聖歌書から書き写されたものです。  この聖歌書中の1ページの大部分がずっと行方不明だったのですが,最近,その行方不明部分がDominique Gatté氏により発見 (同定) されました。含まれ

          Laon 239の行方不明だった断片が発見 (同定) されました

          拝領唱 "Signa eos qui in me credunt" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ111)

           GRADUALE ROMANUM (1974) / GRADUALE TRIPLEX pp. 437–438; GRADUALE NOVUM I pp. 212–213.  gregorien.info内のこの聖歌のページ   【教会の典礼における使用機会】 現行「通常形式」のローマ典礼におけるこの拝領唱の最重要の使用機会として,主の昇天の祭日 (B年) があるということだけ記しておく。ほかにもいろいろあるが,それは後日書くことにする。   【テキスト,全体訳,元テキス

          拝領唱 "Signa eos qui in me credunt" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ111)

          拝領唱 "Qui biberit aquam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ110)

           GRADUALE ROMANUM (1974) / GRADUALE TRIPLEX p. 99; GRADUALE NOVUM I pp. 81–82, II p. 51.  gregorien.info内のこの聖歌のページ    GRADUALE ROMANUM (1974) / TRIPLEXの上記ページには,この拝領唱について2つの旋律が載っている。旋律が2つあるというだけでなく,よく見るとテキストも少し異なっている。  以下,便宜上,ここで上に印刷されているほうを

          拝領唱 "Qui biberit aquam" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ110)

          拝領唱 "Passer invenit sibi domum" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ109)

           GRADUALE ROMANUM (1974) / GRADUALE TRIPLEX pp. 306–307; GRADUALE NOVUM I p. 82.  gregorien.info内のこの聖歌のページ 【教会の典礼における使用機会】【現行「通常形式」のローマ典礼 (1969年のアドヴェントから順次導入された) において】  1972年版ORDO CANTUS MISSAE (GRADUALE ROMANUM [1974] / TRIPLEXはだいたいこれに従っ

          拝領唱 "Passer invenit sibi domum" (グレゴリオ聖歌逐語訳シリーズ109)