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みだれ髪の読書記録:2024年6月~9月(「世界はラテン語でできている」、「日本史を暴く」「村上海賊の娘」他)

この期間に読んだ本は13冊だが、10冊はすでに記事に書いているので、今回新たに感想を書くのは3冊だけになる。
特に面白い本や興味深い本は、先に感想を書いてしまっていて、今回の記事は「あまりおもしろくなかった」というコメントばかりになってしまった。(笑)

①    『華麗なる二人の女王の闘い』(朝日文庫) by 小西章子
これは記事を書いた。

②    『シェイクスピア全集19 ヘンリー六世 全三部』 by 松岡和子
これも記事を書いた。

③    『世界の都市の物語 ロンドン』 by 小池滋
これも記事を書いた。

④    『シェイクスピア全集7 リチャード三世』 by 松岡和子
これも記事を書いた。


⑤    『世界はラテン語でできている』 by ラテン語さん

目次は
第1章 ラテン語と世界史
第2章 ラテン語と政治
第3章 ラテン語と宗教
第4章 ラテン語と科学
第5章 ラテン語と現代
第6章 ラテン語と日本

「英語の語源」的な本を読んでいると、知っているような話が半分くらい。
知らない話は、ほ~と思ったり、勉強になったりするけど、どんどん読み進めたくなるほどの面白さはない。
ラテン語の文章の引用は、どうせ意味が分からないので日本文だけを読み、知らないアニメやゲームなど興味のない例などはささっととばしていると、覚えているかどうかは別として、あまり時間がかからずに読めてしまう。(カウントしたら合計1時間40分しかかかっていない)

この本は、英語学習者向けに書かれているわけではない。ラテン語から派生した言葉として、他の言語(フランス語とか、ドイツ語とかや日本語まで)もでてくる。にもかかわらず、英語の単語はある程度知っているものとしてどんどん出てくるので、英語を全く勉強していなければ、半分くらいは理解できなかったり、だから?となりそうだ。

自分で興味がある部分は、楽しめる。
たとえば、ハリーポッターの呪文はほとんどラテン語なんだとか、新橋の「カレッタ汐留」は、アオウミガメの学名carettaからきていて、実際亀の噴水があるとか(今度見てみよう!)とか。
内容量は、実は結構多くて、要は詰め込みすぎなのかな。

⑥    『シェイクスピア全集31 ヘンリー八世』 by 松岡和子
⑦    『シェイクスピア全集25 ジュリアス・シーザー』 by 松岡和子
この2冊はすでに記事を書いた。


⑧    『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』by 磯田道史

TVの歴史番組でおなじみの磯田先生の本だから、面白いに違いない、と思って読み始めたが、まあつまらなくはないのだけど、あれ?ちょっと違う?
1つ1つの話が4ページほどと短く、読みやすい代わりに、次々話が変わるのでどうも頭に残らない。たまに知っている話がある、のはともかく、文章全体を読んだ気がする部分もあり、、と思ったら、読売新聞に連載されていたのをまとめた本だったのだ。
第1章 戦国の怪物たち
第2章 江戸の殿様・庶民・猫
第3章 幕末維新の光と影
第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ

それでも、第1章~から第3章まではそれなりに楽しんだが、第4章に入って、しまった、こんな本は読みたくなかった、と思った。
まだ記憶に新しい、まだ完全に終わってはいない、ここ数年のパンデミックの嫌な部分だけを思い出してしまう。
こういう本は、何年かたって、すっかり忘れた頃に読むべきだった。

⑨    『知れば知るほど面白い 徳川将軍十五代』 by 大石学(実業の日本社)
これは記事を書いた。

⑩    『哲学と宗教全史』by 出口治明(2回目)
これも記事を書いた。

⑪    『新版 紫式部日記 全訳注』 by 宮崎荘平 (講談社学術文庫)
これも記事を書いた。


⑫    『村上海賊の娘』(1)~(4) by 和田竜

2014年本屋大賞など数々の賞を受賞した歴史小説。

主人公・景(きょう)は、戦国時代に瀬戸内海を席巻した村上水軍の当主・村上武吉の娘である。景は、軍船に乗り瀬戸内の海で狼藉を働く者を成敗したり、男勝りの活躍をする。ある日、毛利家から信長に追い詰められ窮地に陥った本願寺を救うため、物資を輸送してほしいという依頼が来る。村上水軍は毛利方に加勢することを決め、景も戦いに身を投じていく。

―wikiのあらすじ

村上海賊(水軍)の名前を初めて知ったのは、1997年の(だいぶ昔だ!)の大河ドラマ「毛利元就」。その後広島に旅行に行ったときには因島まで足を延ばしたりした。
のちに村上海賊の拠点は因島だけでなく、来島(くるしま)、能島(のしま)もあることを知った。

この本ではその海賊たちが総出演。
さらに毛利方、織田方、大阪本願寺と、多くの武将たちも登場する。
主人公の景や数人を除き、みな実在の人物だというから驚きだ。
多くの出来事も史実をもとにしていて、緻密な描写や詳細な説明も加わり、歴史的な価値もそこそこあるのではないかと思う。

ただ、4冊ずっと面白いかというとそうでもない。
初めのほうはやや残虐なシーンもあるとはいえ、いろんな人が登場し、人物描写も巧みでわくわくする。男勝りとはいえ、女性の心を持つ景の揺れ動く様子もまた楽しめる。
ところがだんだん戦闘シーンばかりになり、殺し合いばかりになり、2冊目の後半以降は、早く終わってくれという気になってくる。結末が気になるので途中でやめるわけにもいかない。
兄弟愛や家族愛にほろっとするところもあれば、容赦ない戦いにぞっとし、戦いの中で成長していったりする人々がいても素直に喜べないで終わる。

⑬    『池上彰と学ぶ ロシア・ウクライナの歴史地図』 by 池上彰(平凡社、初版第1刷2024年6月23日)
これは記事を書いた。


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