「わしには、壮大な夢があるぞ」 アントニオが語り出すと、場面はバルセナの街へ。アッシュも思い出す。 「聖家族教会。ピサロ軍の侵攻で工事が止まってましたね」 「完成まで数百年かかるだろうが、後世の建築家には楽しみとなろう」 もちろん、船の完成が先だと。老人は笑ってみせた。
「職人仲間を連れてきた。船大工もおるぞ」 アントニオは当面の間、カラカラの街建設に協力してくれる事に。 今では、バルセロから逃れた難民のまとめ役。 「その代わりに…」 「なんでちか?」 オスマン帝国の首都イスタンにある、アヤソフィア大聖堂を見たい。 建築家らしい願いだった。
「おぬしら、どちらでもないのじゃろ?」 「わしらが留守を預かるゆえ、行ってくるがいい」 アントニオとおばば、いつ仲良くなったのか。 「外交に行くなら、エウロパのお土産が要るでち」 「フリウリのワインに、ヴェニスのガラス細工とかどうかしら」 後日、ヴェニスから了解も取れた。
「マリカしゃんは、アッシュ姫に尽くすと誓った騎士でち」 「茶化さないの!」 悪ノリするシャルロッテ。はにかむマリカ。 すると、自称ドンキホーテが意気揚々と。 「ならば若人よ、もっと先へ。プルス・ウルトラじゃ!」 「イスパニアの国是だそうです」 世はまさに、大航海時代。
プレミアリーグ 2023-24 ブライトン 1-3 ウェストハム ・縦横の移動でパスコースを作るB ・論理的なサッカーでボールを支配するが、Wのカウンターの餌食に ・前線に構えるアントニオ、速さと強さを兼ね備えたストライカーが得点と好機を量産