夢を渡る小説家イーノ
1シーン140字の大航海ファンタジー。AI生成の挿絵付き。 ドラクエ3から世界史に興味を持った人向け。 毎日つぶやきで投稿し、5話ごとにまとめ記事を作ります。 ちちぷい版も連載中。別バージョンのイラストを載せてます。 https://www.chichi-pui.com/posts/d999b7ee-cff8-48ab-a018-fe431897a4df/
ドラクエ関係の「その他記事」の置き場。 妄想考察から、ガチャの闇まで。ドラクエウォーク関連はこちらにまとめます。
心の氷河期に立ち向かう、市井の人々のオムニバス。 更新は不定期。就職氷河期世代のみなさんの体験談を募集中。
あなたは、どんなキャラに介護されたいか?就職氷河期世代が高齢者となる2050年。独り身の心を癒す「AIの嫁」は、永遠にループする北欧神話の夢で産声をあげる。【不定期更新】
こちらは更新停止しています。話の要点は「私のおかしなワルクリヤ」にリメイク中です。
【告知】#ドラクエ3 HD-2D版の発売日まで、1ヶ月を切りました。同作の発表に触発されて書き始めた「大航海ファンタジー」の物語。11/14までの完結は無理でしたが、後編は「広げた風呂敷を畳む」段階に入ってるので淡々と進めていけそうです。 赤子を抱く海賊少女マリス。後半の伏線?
「奴が来たぞ!」 「闇森の黒猿だ」 恐慌に陥るブリテン兵。無闇に発砲するも、何者かの狙撃で次々と倒れてゆく。物陰から様子を見るエルルとシャルロッテ。 「俺たちの英雄だ!」 黒人たちは熱狂し、踊りに似た独特の格闘技で抵抗する。 「ヤスケさぁん!」 思わず、エルルが叫んだ。
エルルの強大な夢のチカラは、かつて北欧の村一つを丸ごと眠らせたほど。 「情報収集の機会と思って、偵察ちまちゅか」 巻き込まれたシャルロッテも、切り替えが早い。 夢渡りは、精神だけの転移呪文みたいなもの。 「シャルさぁん、あれは!」 砦が襲われている。賊を率いているのは…
その夜、エルルは不思議な夢を見た。 どこかも分からぬ、夜の砂浜。 白い甲冑のブリテン兵が肌の黒い人々を銃で脅して、強引に船へ。 (あれってぇ、昼間にリヴァプールの港で見たのと同じ) 「たぶん、暗黒大陸でちゅ」 耳元で囁く声。シャルロッテだった。 「しょうがないでちね」
ドラクエ3HD-2D版は「痴呆の王様」が作った。 私たちは、年老いた親にいつまでも甘えてはいけない。人生の教訓を教えてくれる一作。 「ドラクエの呪縛」から逃れて、その先の道を歩もう。 人生はロールプレイ、RPGで人生を学ぶ。
リヴァプールで宿を取る一行。 万一に備えクワンダは隣室へ、シャルロッテとエルルは相部屋。 ベッドに寝ると、今日の疲れが一気に。 「エルルしゃん。ヤスケしゃんのことでも考えてまちたか?」 「シャルさぁん、鋭いですねぇ」 ヒノモトで知り合った、元奴隷の青年。今頃どうしてるだろう。
リヴァプールには、多くの商人が出入りする。 シャルロッテたちも、簡単に入れたが。 (何でちか、あれは!?) 先頭を歩く白い甲冑の兵士。付き従うのは、丸っこい自動人形。 ムウの遺産を独自に解析し、量産化したのだろうか? (面倒だな) 機械相手には、夢見の宝珠が通じない。
ブリテンはムウの遺産を集め、軍事・民間問わず利用する。 この街の至る所で見かける、走る鉄の箱もそう。 新大陸で先住民の聖地から盗まれた「七海の瓶」を悪用し、ブリテン海軍はイスパニア艦隊を壊滅させた。このまま好き勝手させては危険だ。 秘宝の奪還が、ソルフィンからの頼みだった。
「この縞模様の道ぃ、なぁんですかぁ?」 「キョロキョロするな、怪しまれるぞ」 大通りを横切る三人。メイド姿のエルルに、いつもと違う装いのクワンダ。 そしてシャルロッテの視線の先には、肌の黒い奴隷を連れた商人。 「エルルしゃんがいなかったら、もっと気が滅入ってまちたよ」
日本の不倫叩きカルチャー、私はこう思う。 不倫が道徳的に悪いから、叩くんじゃなくて。 不倫なんかできるような「いい身分」への嫉妬なんじゃないか? 不倫叩き、カッコ悪い。不倫はロックだ、もっとやれ🤣 (私は独身で、たぶん一生不倫なんかできません😅) 絵は「フリントロック」です。
霧の中を進む小舟。 憂鬱な曇り空は、心の内を映したような。 やがて見えてくる、河口の街。 奴隷貿易で栄える、海商都市リヴァプール。 この街の煉瓦は、奴隷の血で固めてあると噂される。 そこにあるのは、大航海時代の闇そのもの。 敵の内情を探るべく、上陸するシャルロッテたち。
131話:引き裂かれた愛①詩人と講談師 ②レモンと恋人 ③名誉ある男たち ④レオネの奸計 ⑤ああエリック ⑥その後のシチリア ⑦人魚と世捨て人 132話:シチリアの悪党①奇妙な船 ②上陸 ②マフィアのパーティ ③マリカの余裕 ⑤作戦会議 133話:人魚の見る夢①落涙
ドーバー海峡に映える、石灰岩の崖。 ブリテンの古称、アルビオンの由来だ。 ダッチマン号がガマの注意を引いたおかげで、アルゴ号は無事に大西洋へ出ることができた。マリスの、ひ孫マリオへの心遣い。 「ガマが黒胡椒を独占して値を釣り上げたから、密輸で対抗したんだって」 「義賊でちね」
「いたぞ! ダッチマン号だ」 「おのれ、今日こそは」 ロカ岬近海で、地中海から出てくる船を砲撃していたガマの艦隊がダッチマン号に狙いを変える。 「当たらないぜ!」 エリックの見事な操舵で、砲弾の雨をかい潜るダッチマン号。霧のランプで幽霊船らしく姿をくらまし、上手く逃げた。
「ボクたちはピサロの動向を探りに、クスコ近海へ向かうよ」 長靴半島の危機以降、新大陸の南で勢力を拡大するピサロ。 「シャルロッテちゃんは、バーラトの前にブリテンへ寄るでち」 新大陸で、ソルフィンが先住民から受けた依頼とは。 それぞれの乗員が、甲板で別れのあいさつを交わす。
船員の引くロープで上がってきたのは、ずぶ濡れのゼンタ。 「人魚に変身して、ガマの艦隊を偵察してきました!」 「大丈夫か?」 エリックも心配して。 「キャプテンの予想通り、外海に出る船を無差別に砲撃してました」 「キミ、勇気あるね」 故郷で大人しく、恋人の帰りは待てない。