僕のnote初投稿の3日後に逝った「稀代の英雄」アントニオ猪木さん。・・・・・・。
アントニオ猪木さんが逝った!
「さん」付けで呼ばなくてはならなくなった事が、既に悲しい。
逝かれる3日前に、初めてnoteに「古着」と「映画」とときどき「格闘技」なる題材で投稿をした。
書き進めるうちにアントニオ猪木氏(当時「さん」ではない)が中心の文章となり、今思うとこれが世でいう「虫の知らせ」なる物なのかと感じている。
この流れで2回目の投稿ですので、アントニオ猪木さんに関する記述になることは必然ですが、彼の波乱万丈の人生、名試合、名シーンについての記事は、SNSはもとより地上波にも溢れている。
新日本プロレスWorldに設けられたアントニオ猪木の全試合を、引退試合のドン・フライ戦より順に見ながら、酒を飲み涙する日を続けている。
重ねた記述は極力避けて、「稀代の英雄」アントニオ猪木さんへの追悼の意を表したい。
まずは「闘魂」である。「闘魂」とは「闘う魂」「戦いに望む強い気持ち」「絶対相手に打ち勝つという気概」等々と思っていた。
が、アントニオ猪木さんは「闘魂とは己に打ち克つ、そして戦いを通じて己の魂を磨いていく事だと思います。」と述べられている。
つまり、外に対して発する「闘気」を表現するものではなく、己に対しての戒めとして使われていたとのことである。
そこに「燃える」がついて「燃える闘魂」となったことにより、両方の意味として使われるフレーズとなったんだと思われる。
次に「必殺技」である。アントニオ猪木さんの往時の必殺技は「卍固め」「コブラツイスト」「延髄斬り」「魔性のスリーパー(これは反則か)」「弓を引くナックルパート(これは明らかに反則)」・・・渋いところで「リバース・インディアン・デスロック」「キーロック」「鎌固め」「フロント・ネックチャンスリー」・・・・数々ある。
その中で最も敵を震え上がらせたものは何なのか?
これは「眼」だと思う。初対戦を終えたブルーザーブロディさん(故人)は「猪木の眼にバーニングスピリットと見た」といったと言われている。
相手を射抜く鋭い「眼光」、強烈な技をくらって「閉じられた眼」、落ちた後の復活した際の「虚な眼」等々、「眼」だけで人を惹きつける。
小川直也も「猪木さんの眼には誰も敵わない」と言っているようだ。
実はもう1ヵ所、素晴らしい武器がある。それは例えば卍固めで相手を締め上げている際の「首の筋」である。この1点で俄然技の説得力が倍化するのである。
最後に「元気ですか!」と「1・2・3・ダー!」である。まさに鉄板の
「掴み」と「締め」である。
引退後の新日本の大会場、「炎のファイター」と万雷の拍手に乗り、アントニオ猪木氏の登場でる。リングイン、ケロちゃんからマイクを渡され、くるっと回って、「元気ですかーっ!」
これ一発で会場全体の一体感を醸成する「最強の掴み」。
で、なんだかんだ時々のネタを一節挟み、最後は、「では、みなさん行きますか?(行くに決まってるやん!)」「1・2・3・ダー!」会場全体が右拳を突き上げ、「ダー!」である。
なんという高揚感、幸福感。その前の試合がどんなであれ、これにて全てご破算である。まさに「最強の締め」。
こんなことで追悼の言葉になるのだろうか。それはわからないが、アントニオ猪木は不滅である。
アントニオ猪木さん、安らかにお休みください。有難うございました。
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