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#世界史
音楽史18『近代音楽-前編-』
ロシアの作曲家達 19世紀後半のロシアから活躍した音楽家としてはセルゲイ・タネーエフやアントン・アレンスキー、アナトーリ・リャードフなどの教育者や、リムスキー=コルサコフの愛弟子で共にベリャーエフ・サークルに参加し、ロシア音楽界にあった民族主義と国際主義の音楽性を融合させた重要な作曲家とされるアレクサンドル・グラズノフなどがいた。
ロシアの近代音楽はチャイコフスキーなどを輩出したロシア国民楽
音楽史16『近代音楽の前夜』
普仏戦争後でプロイセン(ドイツ)と戦争したフランスではカミーユ・サン=サーンスが当時、巨大な影響力を持っていたワーグナーなどのドイツ人の音楽に反発してフランス独自の音楽を育むための「国民音楽協会」をセザール・フランクやガブリエル・フォーレらと共に設立した。
サン=サーンスは近代音楽への移行期の中でも比較的古い保守的な作風の代表的な人物で、『序奏とロンド・カプリチオーソ』や交響詩『死の舞踏』、
音楽史15『ロマン派音楽の発展-後編-』
1848年、ヨーロッパ各地で革命や運動が起こり、フランスのナポレオンを倒して以降、安定を保っていた「ウィーン体制」が崩壊した。
まず「フランス二月革命」が発生してブルジョワジー(富裕層)が権利を独占する体制が崩壊して共和国が再び誕生、それが伝播するようにイタリアではフランスの王族の支配に反発したシチリア革命をきっかけにイタリア諸国を統一して一つの国にしようという「イタリア統一運動(リソルジメ
[BEST 15] クラシック作曲家Spotify再生数ランキング [音楽史 番外編]
まず最初にクラシック音楽とは西欧で伝統的に作られてきた主に観賞用の音楽を指します。(踊りや宴席など社交場の音楽もあるよ)
Spotifyは世界最大手の音楽配信サービスで6億人が使用しています。(2位は1億人のApple Musicだよ)
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現在Spotifyで飛び抜けて再
音楽史13『ロマン派音楽の発展-前編-』
その後の19世紀前半にはロマン派音楽が本格的に開始し先述したベートーヴェンやシュポーア、ホフマン、クレメンティ、ルイジ・ケルビーニなどだけでなく多くの巨匠音楽家が登場していった。
オペラではモーツァルトの甥にあたるドイツの作曲家カール・マリア・フォン・ウェーバーがモーツァルトがよく作った大衆演劇ジングシュピールの伝統を受け継いでドイツのロマン派のオペラ様式を確立したとされ、『魔弾の射手』『オ
音楽史12『ロマン派音楽の誕生』
ロマン主義の直前辺りからはイタリア出身でフランスで活躍し国際的な名声を獲得しハイドン、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスなどの大巨匠からの熱烈な支持を受けたルイジ・ケルビーニ、チェコ(当時ドイツ内)出身でその後登場するリスト・ショパン・シューマン・メンデルスゾーンなどの大巨匠のロマン派ピアノ曲の最重要の先駆となったヤン・ラディスラフ・ドゥシーク、先述したクレメンティやサリエリらが活躍した。
音楽史10『古典派音楽の前史』
バロックの末期、イタリアからオランダに定住した著名なヴァイオリニスト・作曲家のピエトロ・ロカテッリや著名なカストラートの歌手ファリネッリとその兄リッカルド・ブロスキなどが活躍した。
ヴェネツィアでは『奥様女中』を爆発的に成功させ従来の貴族的な「オペラ・セリア」と異なる市民的な内容の「オペラ・ブッファ」を確立、他にも多くの甘い旋律とされるオペラを書いた巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレー
音楽史9『後期のバロック音楽』
中期バロックの頃には初期バロックの奇異さがなくなり精密な音楽へと変化し、ヴァイオリン系の楽器やフルートやオーボエなどの楽器が定着した時代であったといえる。
そして17世紀末、イタリアではカンタータやオラトリオ、オペラなどではナポリ出身のアレッサンドロ・スカルラッティにより三部形式、つまり3つの部分からなる楽曲や、金管楽器ホルンの利用が広められたことで、オペラの様式は大きく変化し、彼から「ナポ
音楽史8『バロック音楽の発展』
今までルネサンス音楽などクラシックの影響は受けずに宮廷バレエやリュート伴奏のエール・ド・クールが人気だったフランスだが、17世紀後期になるとジュール・マザランのイタリア音楽の紹介を発端に文化が流入、ルネサンス文化の中心だったフィレンツェの庶民出身の作曲家ジャン=バティスト・リュリがルイ14世の宮廷で多くのバレエ音楽を作成し、特にコメディ・バレエにおいてはあの著名な喜劇作家モリエールとタッグを組ん
もっとみる音楽史7『バロック音楽の誕生』
バロック音楽は近世にあたる17世紀から18世紀頃のヨーロッパの音楽の事で、この頃のヨーロッパは17世紀の危機と呼ばれる混乱が起きドイツは宗教改革によって三十年戦争が起こり崩壊、イギリスでは議会による政治、フランスでは王による絶対君主制となり、オランダでは自由貿易で大繁栄、西欧は新大陸やアジアに進出し、最終的にイギリスとフランスが強大化していったという時代で、「科学革命」の最中、「産業革命」の直前
もっとみる音楽史5『前期ルネサンス音楽』
中世西洋音楽の次の時代、15世紀から16世紀頃のヨーロッパの音楽の事をルネサンス音楽という。
ルネサンスとは、よくある説明をそのままするとキリスト教によって破壊された古代ギリシアや古代ローマの芸術的な文化を復興させようとイタリアのフィレンツェという小国家から起こり各地に伝播していった14世紀から16世紀頃の運動で、このルネサンス運動によって絵画や彫刻、建築、哲学、科学、文学、そして音楽も大き
音楽史3『古代キリスト教音楽』
古代西洋音楽には先述した古代ギリシア音楽以外にも各地の音楽があったわけだが、他には楽器以外は何も残っておらずその詳しい話は不明であり、イタリアの一都市からカルタゴやマケドニアを滅ぼして古代ギリシア文明や、現在のスペイン、フランス、ドイツ、イギリス、トルコ、エジプト、北アフリカ、中東を支配した古代ローマの音楽もその規模や記録の豊富さ、そして、後世への影響にも関わらず楽器以外、音楽的な情報は残って
もっとみる音楽史2『古代ギリシア音楽』
現在の音楽の理論や楽器の基礎となっているのは西洋、つまりヨーロッパの音楽で、さらに西洋音楽の基礎は記録が余り残っていない6世紀以前の古代西洋音楽、特にその中では記録が多く残っている「古代ギリシア音楽」の中で作られた理論であり、これは他の数学や哲学、彫刻、絵画などあらゆる西洋の学問と芸術と同じであるといえる。
実際、ドーリアやイオニア、フリュギアなど古代ギリシアや周辺の地名を冠した音階名や、音