祖母の愛情を忘れないうちに。
私はおばあちゃんっ子だった。
おじいちゃんは、私が物心つく前に亡くなっていて、母方の祖父母は訳あって、海外に住んでいたものだから、
私にとってのおばあちゃんは、「おばあちゃん」だけだった。
おばあちゃんにとっても、私は末孫で、上の孫から10歳は離れていたので、それはそれは可愛がってもらえた。
両親と喧嘩した時は、家出という名目で、おばあちゃんの家まで自転車を漕いで、よく泊まりに行った。
おばあちゃんのご飯は、とびっきりにおいしくて、でも泣きながらご飯を食べるものだから、ちょ