最終章「届け! アスカの思い」
「私が、この体験を言葉にして、地球人の記憶として残しておいて、いずれ火星に行く宇宙飛行士が私の物語を知っていて、地下に住むサンド博士の子孫に会った時に、この物語を伝えて欲しいの。そして、DNAを見て欲しいと頼むの、もし、火星の人たちが、私のことを伝説として語り継がれていたら、話が噛み合うんじゃないかなって思って」とアスカは話す。
「それって、なんだか、素敵な話だよね」とユイは、アスカを見て微笑んだ。
「確かに、四十六億年の話が噛み合うなんてそれ以上素敵なことはないか、しかも