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温泉を諦めなければならない人

94歳の母と温泉に行きたいと思っても母は足腰がおぼつかないので、段差があったりや手すりが無いとなかなか温泉に入浴することは出来ません。

しかし最近は母と二人で高齢者に優しい温泉を見つけて入浴を楽しんでいます。温泉好きの母はこの上なく喜んでいます。
完全バリアフリーの宿泊施設で道後温泉の引き湯を楽しめる施設で、宿泊客でなくても利用できるのです。

脱衣所から浴室まで段差がなく、洗い場にも手すりがあって母も私のサポートがあれば入浴できます。

先日その施設に行った時のお話です。

車椅子で脱衣所まで連れてきてもらったお年寄りがいました。付き添いが二人いて脱衣所に置いてある椅子に腰かけさせようとしますが、二人で移動させるのが難しく「仕方ないなー、諦めよう」そう言って入浴を諦め返っていきました。もしどうにか椅子に座れたとしても車いすで中に入る事が出来なければ入浴も難しそうだと思って見ていました。

母と二人「折角来たのに、可愛そう」と思いながらその光景を眺めていました。

我が家に帰ってから母は「私は頑張ってどうにか温泉に行けるように、歩かんといかんと思たわい」と言っていました。

母にとって温泉に通う事はリハビリのモチベーションになったようです。



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また明日お会いしましょう。💗

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