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全神経を左手に集中して仕事をしていたらモヤモヤがぱっと晴れた日

こんにちは、たけしです。


ハードルを下げて自分ができることに全力で取り組んだら道は開けます。


新入社員の頃、慣れない環境でまだ仕事が何もできずにイッパイイッパイで過ごしていた時のことです。


同じ部署のの先輩社員や管理職からは「新人類」だとばかりに好奇の目をむけられ、1個上のガチ体育会系の女性の先輩からは、応対時の声の大きさやら、会議室に入る順番やら、資料の印刷とホチキスの向きやら、しまいには「歩くスピードが遅い」などと、とにかく何かにつけてダメ出しをくりかえされる毎日。


私は「たった一年の違いが、こんな扱いになるもんかな・・・?」と、いいようのないモヤモヤばかり感じていました。


ある日、当時の私にとってはかなり難しいデータ処理があり、集中するあまりパソコンとにらめっこしていて鳴っている電話をすっかり取り逃してしまったことがありました。


その先輩が代わりに電話を取ってくれたのですが、受話器をおいた後で「ったく、電話ぐらいとってよね」と小さな声で言うのがかすかに聞こえました。


私は「電話をとれず申し訳なかったです、フォローありがとうございました」と口では言ったものの、この先輩のひとことで私の中の何かに火がついた気がしました。


この時以降、部署にかかってきた電話は全部自分が1秒でとって取り次ぐことを静かに決意した私。


私はまず、デスクの左前の電話機を自分に近い場所に移動させました。電話機との距離を短くして、手を動かしたらすぐに受話器をとれるようにするためです。


そして、電話が鳴った瞬間に手を伸ばせるよう、常に左手に全神経を集中して勤務しました。


パソコンでタイピングをしていても、ノートにボールペンで何かを書いていても、電話が鳴ったら即手を動かせるよう、少しだけ左手を浮かせておくイメージ。


そして、とくに例の先輩がいる島にかかってきた電話は、1秒じゃなくて0.5秒で取るつもりで、耳と左手の連関を全力で意識していました(自分の島じゃない電話への着信は、受話器をとって「ピック」ボタンも押さなければならないのです)

当時の座席レイアウトイメージ。いま思い出すと笑えてきます(ちなみに入社時からこの風貌だったわけではございません)


上のようにすることで、上司から指示を受けたり部内外の人と話している時などを除き、ほぼほぼ即電話を取ることが出来ました。中学生の時に百人一首にはまり、全校で3位という成績をおさめたことが役にたったかもしれません(笑)


電話を取り次ぐことなんて、慣れてしまえばなんてことないことですよね?ですが、サラリーマンとしての筋肉がゼロだった当時の私はこんなことをしていたのです。


いま振り返ってみると自分でも笑えてきてしまうほどですが、当時は大マジメで、全神経を注ぐあまり左腕が光に包まれたようにすら感じていました・・


こうして、自分の島にかかってくる電話はもちろんのこと、例の先輩の島にかかってきた電話もガツガツと取っていきました。


ある日の昼休み、その島の、5年ほど上の社員の方が近づいてきてこう言ったのです。


「たけしさん、いつもパッと電話とってくれてありがとね。こっちの島の電話はうちらが取れるから大丈夫だからね。でもありがとう、まだわかんない仕事が多いと思うけど、今できる事を本気でやってくれてるってのはよくわかったからね」


私はこの言葉を聞いたとき、ふっと心が楽になり、モヤモヤがぱっと晴れるのを感じました。


1個上の先輩は相変わらずいろいろなことで突っかかってきていましたが、それよりも年次が上の方に自分の本気度が伝わっていたことが素直に嬉しかったのです。


新しい環境や仕事でイッパイイッパイな時こそ、あなたがいまできることを探して本気でやってみて下さい。かならずしも難しいことではなく、ハードルを下げてもいいと思います。


当時の自分は、あの先輩のひとことがきっかけとなって電話の取り次ぎを本気でやりました。でも、電話にかぎらず他にも色々なチャンスがありますよね。


昼休みのちょっとした掃除、文具やコピー用紙の補充、客先訪問時の気の利いたお土産、上司のオススメの本を買って実際勉強してみる、などなど・・


実は誰もができるようなことで、みんなやっていないことってたくさんあると思いませんか?


そういうことに本気で取り組むあなたのことを見ている人は必ずいます。その人はきっと、あなたが思っている以上にいい反応を返してくれて、その後の仕事がずっとうまくいくようになりますよ。


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