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センスの哲学

センスの哲学

タイトルの通り、「センスとはなんぞや」について説いた一冊。

とても面白い、良書でした。
敷居の高そうなタイトルの書籍ですが、その実、中身は読みやすく、何と言うか読んでいる随所で「ピンとくる(思い当たることがある)」一冊でした。

個人的には筆者の文体も好きで、サラーっと読み上げられました。

以下、私なり超ダイジェストです。

◼︎センスとは、直感的で総合的な判断力。

◼︎センスを高めるための

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幸せなチームが結果を出す

幸せなチームが結果を出す

従業員エンゲージメントの高さに定評のあるポーラ。
同社 社長著作のエンゲージメントハウトゥ本。

「幸せ」の切り口から、マネジャー層がどのように部下をマネジメントし、成果を残していくべきかを記した一冊。

要約すると、「チームメンバーの心理的安全性をいかにして高めていくか」について書かれているのですが、それが手触りの良い言葉選びと、実践しやすい具体的なハウトゥ、そしてリアルな体験談と共に書かれてい

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名前のない仕事

名前のない仕事

YouTuberのマネジメントでお馴染みのUUUM創業者 鎌田和樹氏による自伝書。

サラリーマン時代を経て、同社を起業し、社長職を退くまでの系譜に沿って、鎌田さんが何を考え、どう葛藤してきたかが書かれた一冊。

◼︎本書のボリューム紙書籍では327ページで厚みもままある設えですが、フォントは大きめで書かれていますので、1日2日で読み終えられると思います。

◼︎本書の論旨経営のハウトゥやノウハウ

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恐れのない組織の作り方

恐れのない組織の作り方

タイトルの通り、『心理的安全性』をキーワードに組織をいかにビルドアップさせるかを説いた一冊。

著者の主張はただ一つ。
「(特に知識集約型の組織においては、)心理的安全性を促すべき。これがあらゆる組織力のベースになっている。」

端的に書くとこれだけのことなのですが、それを実企業での成功・失敗例を交えながら、概念からハウトゥまで広く深く描かれています。

私も細々とクリエイティブと名がつく仕事をや

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人口減少時代の再開発

人口減少時代の再開発

人口減少の一途を辿る日本において、容積緩和を伴う再開発に疑問を呈した書籍。

再開発といっても様々な手法がありますが、本書は特に、「容積緩和により分譲住宅を大量供給をすることで事業開発費のマネタイズをしている再開発」を否定的な観点から分析しています。

※こんな方にオススメ
・ディベロッパーにお勤めの方
・自治体の都市計画部門にお勤めの方
・都市計画を学んでいる学生
・本書で紹介されている都市(下

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人を育て、成果を最大にするマネジメント

人を育て、成果を最大にするマネジメント

インテルの伝説的な経営者アンドリュー・S・グローブによる、マネジメントにおける『あるべき思考』が書かれた名著。

本書のポイント
①マネジャーには成果(アウトプット)が求められる。

②マネジャーのアウトプットとは、マネジメントするチームのアウトプットである。

③自らのチームのアウトプットを増額させるために、マネジャーは何ができるのか?

④メンバー各個人としてのベストを絶えず発揮させる動機づけ

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限りある時間の使い方

限りある時間の使い方

タイムマネジメントに係る書籍で、巷に溢れている生産性向上のスキル本とは視点が異なり、ユニークかつ芯を食った一冊。
忙しい方ほど、一読の価値があると思います。

◼︎本書の論旨時間は自分のものではないし、自由に使うこともできないという現実を、我々は受け入れるべき。
逆に時間をコントロールしようと思うと、時間のなさにストレスを感じてしまう。

そもそも、時間を「ある」「なし」で捉えること自体がおかしい

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「個人」から「分人」へ

「個人」から「分人」へ

平野啓一郎さんの名著。
私とは何か 「個人」から「分人」へ

文庫本で189ページと、1日2日で読了できる分量ですが、対人関係や自分探しのジレンマに嵌りがちな人にとって、とても有意義な一冊だと思い紹介することにしました。

◼︎私がこの本を薦める理由社会に出ると様々な人に出会い、時に愛想笑いをし、時に自分をごまがして同調してみたり、また時には本音と建前を使い分ける。

そうしてふとした時に、「自分

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『まちがえない!習い事』

『まちがえない!習い事』

3歳の息子の子育てをしており、習い事についての報収集の一環として読みました。

結論、ものすごく参考になりました。
著者の私見だけでなく、各分野の専門家の所見も記されており、非常に納得感がありました。

当たり前ですが、本書には「これが正解」という画一したハウツーが書かれているわけではありません。

その代わり、「最後は各家庭の自己判断」を前提に、考えるヒントが沢山書かれていました。

以下は、個

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『世界基準の経営理論』

『世界基準の経営理論』

数ある経営理論をギュギュッと濃色し、体系的にまとめた一冊。

803ページ、60万字というなかなかのボリュームの書籍ですが、今まで読んできた『経営学』系の書籍の中でも、最も参考になる一冊でした。

ビジネスマンであれば、本書を読めば、それ以上の『経営学書』を読む必要は無いかなと思います。
そのくらい、あらゆる理論が網羅的に、かつそれなりの粒度で記述されています。
経営理論を「経営学(マクロ・ミクロ

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『人生の勝負は、朝で決まる』

『人生の勝負は、朝で決まる』

早起きすることのメリットと、52の朝習慣について書かれた一冊。

概要何かエビデンスに基づいて書かれているというよりは、著者の直感や経験に基づいて書かれているような印象を受けましたが、とは言え納得感のある記述も多々あり、興味深く読了できました。

本書を読むことで、朝から活動することのメリットと、実際に朝何をすべきかが明確になります。

【コンテンツ】
1章 朝、目覚めが幸福な人は人生の勝者である

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『日本の戦後を知るための12人』

『日本の戦後を知るための12人』

本書は、文藝春秋が主催した講義『(夜間授業)池上彰”戦後”に挑んだ10人の日本人』の講義録を元に編集された書籍であり、池上さんならではの論調で、以下12名の功績功罪・社会に与えた影響が記述されています。

(1)題材となる12名01田中角栄
02江副浩正
03小泉純一郎
04中内功
05渡邉恒雄
06堤清二
07村上世彰
08堀江貴文
09石原慎太郎
10池田大作
11上皇陛下
12美智子様

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『怒らない体のつくり方』

『怒らない体のつくり方』

タイトルの通り、アンガーマネジメント実践法を指南してくれる一冊。

▪️こんな人にオススメ・職場や家庭で怒り任せな言動をして後悔したことがある方
・日々の仕事でイライラが止まらない方
・健康志向の高い方

▪️本書のポイント本書では一貫して、『怒る=健康に害を及ぼすこと』という観点で記述されており、この切り口が面白かったです。

怒ることで自律神経が乱れてしまうので、この乱れをなるべく無くさないよ

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『アンガーマネジメント』

『アンガーマネジメント』

「怒り」の性質とそのコントロール方法について、簡潔明瞭にまとめられた一冊。

⬛︎こんな人におすすめ・職場や家庭で怒り任せな言動をして後悔したことがある方
・管理職、マネージャークラスの方
・怒りっぽい上司に頭を悩まされている方

⬛︎はじめに管理職に就いている方の中には、次のようなジレンマに陥っている方も多々いらっしゃると思います。

「パワハラに該当するような言動だと言われていても、若かりし頃

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