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センスの哲学

タイトルの通り、「センスとはなんぞや」について説いた一冊。

とても面白い、良書でした。
敷居の高そうなタイトルの書籍ですが、その実、中身は読みやすく、何と言うか読んでいる随所で「ピンとくる(思い当たることがある)」一冊でした。

個人的には筆者の文体も好きで、サラーっと読み上げられました。

以下、私なり超ダイジェストです。

◼︎センスとは、直感的で総合的な判断力。

◼︎センスを高めるための2つの取り組み
①まず再現志向から離れる。
一応そっちは見ながら、その手前で違うことをやる。所謂ヘタウマを目指す。

②意味や目的から離れる。
全体感ではなく、リズム(形)の構造を部分的に楽しむ。フォーマリズム的な観点。

◼︎面白いリズムとは、規則があってそこからの逸脱すること。

◼︎どうやったって何かしらのリズムはできてしまう。だから、考えすぎずに偶発性ベースのゆるい状態から締めていくという発想も良い。

◼︎生活実感に基づく意味性と、特定ジャンルのルールにおける意味性の2つが組み合わさって、人が普通だと思うものが整理される。
でもそれは設定次第だからと、気分を開放してみる。その後面白くするための制約をかけていけば良い。


本書内はもっと肉厚で面白い内容になっています。
ぜひ読んでみては。

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