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虫のいいはなし、虫といいはなし。

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私の目で見た昆虫の世界。 自分でこんなこと言うのは虫がいいと思うけど、虫のいいはなし、読んでいただけると嬉しいです。
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記事一覧

蝦夷の春事情

蝦夷の春事情

3月17日(金)
6℃/−1℃
晴れ のち 雪

寝る前に入れた湯たんぽを足先でさぐると、まだ少し暖かい。
春はまだまだ先だなぁ、と嘆きながらも、1ヶ月前に比べて日の出が1時間も早まっていることに起きがけカーテンを開ける動作で気がつき、誰にともなく感謝したくなる。

去年の今頃はまだまだシャーベット状の雪がそこここに分厚く残っていて、脇道では轍に乗り上げた車がボインボイン弾み、私の足はひっきりなし

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決して取り戻せないこと。心を決めて現実を受け入れるということ。

決して取り戻せないこと。心を決めて現実を受け入れるということ。

「noteを休止しようと思う」という記事を書いたのがつい二日前のことだというのに、舌の根も乾かぬうちにこうして記事を書いているのは、私の中で一つけじめをつけなければならないことがあるからに他ならない。

12月2日、金曜日。
私は取り返しのつかない過ちを犯した。
飼っているカタツムリ二匹を、殺した。
私が、殺してしまった。

自然界のカタツムリは、気温が下がると枯れ葉や土の中に潜り込み、冬の間眠り

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ゆきむし

ゆきむし

「ゆきむしを、見たよ」

9月も終わろうかというある日
彼が言った

体温で溶けてしまいそうな儚さで
まるで本物の雪のように舞う
ゆきむしを

「もう、そんな季節になったのね」

「もうすぐ雪が、降るのかな」

通勤途中に聴こえていた
虫の声のハーモニーは
日を追うごとに
単調な独唱に変わり
そのうちにいよいよ
誰の声も聴こえなくなった

昨日までそこにいると感じていた
数々の生き物たちの息吹が

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蛙の子は蛙、母の子はわたし。

蛙の子は蛙、母の子はわたし。

数年前、母にスマホをプレゼントした。

山の上の一軒家に一人暮らしをしている母の安否確認のため、というのが第一の理由だったのだけれど、それまでガラケーさえ所持したことのない母にスマホのA to Zを教えるのは、それはそれは大変な一大事であった。

何しろ、最近のスマホにはトリセツさえついていない。
電源の入れ方、電話のかけ方、文字の打ち方、LINEの開き方、写真の撮り方とその見方と送り方…などなど

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星とクスサンが降る里で長ロング大冒険〜アンモナイトを求めて24時間〜

星とクスサンが降る里で長ロング大冒険〜アンモナイトを求めて24時間〜

ほんの少しだけご無沙汰しておりました。
疲労感が地層のように堆積していくにつれ、書きたい気持ちがその最下層へと埋もれてしまっていました。

少し休んで心の発掘が進み、昨日2度目のアンモナイト発掘も終えたことを受けて、また少しずつ書いてみようとnoteを開きました。

一度目はこちら↑

《19:00 冒険の始まりはいつも夜》

ラクダさんとの冒険は、今回で二回目。
前回、午前3時にスーパー銭湯の駐

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マイマイ飼育日誌①

マイマイ飼育日誌①

先週、家族が一人増えました。

カタツムリの「マイマイ(仮称)」です。

実家に帰省したのが、お盆に入る少し前だったので…あれは8月10日のことでした。
裏の畑に雑草のように生えている大葉と赤紫蘇を数枚摘んで、トマトや巨大キュウリとともに自宅へ持ち帰り、数枚ずつ数日間に渡って、サラダや和え物などに使って美味しくいただきました。

大葉は、葉の裏に「香りの粒」があるそうで、あまり念入りに洗ってしまう

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8月に出会える北海道の昆虫たち

8月に出会える北海道の昆虫たち

平日はびっちり仕事だし、土日にも予定があったり天気が悪かったりしてなかなか行けなかった森散策。

昨日、久々に行ってまいりました。
市内、郊外いろんな公園に行きましたが、もっぱら今年はここばかり。
敷地面積が20km²ある自然公園です。

体力のある前半に楽しさに任せて奥に進むと、数カ所しか出口がないので、いざ帰ろうとしたときになかなか外に出れず、予想外に歩くことになってしまう(平均30000歩)

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エゾゼミへの片道書簡

エゾゼミへの片道書簡

前略

その後、いかがお過ごしでしょうか?
遠ざかる貴方の背中が忘れがたく、こうして読まれるともしれない手紙をひっそりと書いております。

わたくしのこと、まさかお忘れになったなんて仰いませんよね?
でも、それも致し方ありません。
わたくしと貴方が一緒に過ごしたのは、ほんの1時間半ほどのことでしたし、その間貴方は小さく、暗い箱の中にじっと入っておられたのですから。

あれは、本日の巳の刻でした。

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秋の気配漂う北海道の昆虫たち〜ほとんどバッタ目〜

秋の気配漂う北海道の昆虫たち〜ほとんどバッタ目〜

少し早めのお寺参りをするために、一泊二日で実家に帰っていた。

小山の山腹にあり、自然豊かで日本海を見渡せる景色も美しい自慢の我が家。
市内とは気温が1〜2℃違うのかもしれない。

エアコンなんてものはもちろん無く、生まれてこの方、扇風機さえも使ったことがない。
というか、所持もしていない。

昨日と今日は、珍しく30℃に近い気温だったが、カンカン照りを除けば、日陰はひんやり気持ちの良い天気だった

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地下鉄の中で何度も「ありがとう」を言われ、どこかへ飛んで行きたくなったはなし

地下鉄の中で何度も「ありがとう」を言われ、どこかへ飛んで行きたくなったはなし

昨日の夕方。
仕事が終わり、いつものように地下鉄に乗った。
いや、帰りがけにトラブルが発生し、いつもよりも30分遅くモヤモヤした気持ちで地下鉄に乗った。

座席は全て埋まり、隣と肩が触れ合わないくらいの間隔で立つ人たち。
帰宅時間の地下鉄は、満員とまではいかずとも、いつものように混み合っていた。 
ドアに一番近い座席に座り、ホッと一息ついてから文庫本を開く。

程なくして、向かいのドア近くに立つ女

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偶然出会った漆黒のマイマイは珍しいマイマイだった

偶然出会った漆黒のマイマイは珍しいマイマイだった

ダース・ベイダーのような真っ黒なマイマイに出会いました。
ブドウマイマイと呼ばれ、北海道でも局地的にしか生息していないらしいです。

エゾマイマイの亜種とされたり、別種とされたり…よくわからないそう。
殻の大きさは約4cm、全体的にぽってりしています。
見た目は北方系のマイマイの中で北海道最大級と言われるエゾマイマイを黒くした感じかしら。

殻の中にすっぽり入ってお顔が見えなかったので、葉の裏から

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昆虫を通して世界の多様性を知る〈世界の昆虫展〉〜観覧編〜

昆虫を通して世界の多様性を知る〈世界の昆虫展〉〜観覧編〜

先週、2ヶ月前から楽しみにしていた〈世界の昆虫展〉に行ってきた。

私がいかにこの日を待ちわびていたか。
そう。夏休みを取得し、323回電話をかけ続けることでやっと予約できた、昆虫学者 丸山宗利先生の講演会が開催される大事な日だったのである。

講演会については、勇気を振り絞って我ながら頑張った、もう一つのエピソードがあるので、後日改めてここに書き残したいと思っている。

さて、会場の北海道博物館

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蝦夷の蝉事情

蝦夷の蝉事情

夏ですね。
こちら北海道、朝晩まだまだひんやりとしておりまして、むしろ早く暑い暑いと言ってみたいくらいなのでございます。

そんな蝦夷地。
今年はありがたいことに蝉にめぐまれております。

蝉に関しては、本州とは全く違った生態系を持つ北海道。

こちら、5月初旬になると蝉の声を聞くことができます。
その名もエゾハルゼミ。

4cmほどのスリムで小さな体に、透き通った羽の美しい蝉。
鳴き声が独特。

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