マガジンのカバー画像

何度も読みたいnote

27
運営しているクリエイター

#エッセイ

【読書感想文】祖父と私と今

前回からの続き。

そしてこの第三部で閉じる予定。
ちなみに読んだ本はこちら。

祖父を想う本書の筆者に対しても、そして本書で語られる思想家たちに対しても、彼/彼女らを思う私はいつも「敵わないな」と思ってしまう。

対象は明治・大正・昭和を生きた人であり、彼らの思索の深さ、意志の強靭さ、貫き通す信念の崇高さ、何を取っても「敵わないな」と思う。

◆◆◆

本書を読んで浮かんだことのもう一つが、私の

もっとみる
『一歩踏み出してライブに出演したら人生が変わった話』

『一歩踏み出してライブに出演したら人生が変わった話』

バンドを組んで、今年でもう13年目になる。
私がバンドを始めたそもそものきっかけは、
映画『耳をすませば』と、ゆずの2人だった。

『耳をすませば』の主人公月島雫と天沢聖司の関係は同世代だった私の憧れだったし、2人が劇中で奏でる”カントリーロード”は、私に、それはもうとんでもない影響を与えた。
音楽というものへの憧れ。
誰かと共に音を奏でること。
さらに当時好きだったゆずの2人が路上ライブ出身であ

もっとみる
人づきあいが1億倍ラクチンになる方法。

人づきあいが1億倍ラクチンになる方法。

◾️そのときの音声はこちら!タイムラインあり!

[1]じゃんけんを考えるこの記事はまず、
じゃんけんを考えることから始めたい。

じゃんけんをしたことがない、という日本人はいないと思う。

相手に勝とうと思ったとき、向こうが「グー」を出してきたら、私たちは何を出すだろう?

「パー」だね。

では、向こうがチョキを出してきたら何を出す?

そりゃ「グー」だね。

あいこにしたかったらどうしようか

もっとみる
【stand.fm】おなぐさめラジオを完全解説。

【stand.fm】おなぐさめラジオを完全解説。

〈最終更新 : 2023年11月6日アーカイブ追加〉

あんまり知られていないと思うんだけど、
実のところ私はstand.fmで
音声配信をやっている。

チャンネルの名前は
『イトーダーキのおなぐさめラジオ』。

チョーシのっちゃって。

今日この記事は、まだ「おなぐさめラジオ」を聴いたことがない方に向けて書きたい。

私が音声配信を、誰とどのように配信しているのか、そしてこれまで配信してきた過

もっとみる
『失敗は一発逆転のチャンス』

『失敗は一発逆転のチャンス』

昨日の記事と関連して。
私はこのnoteを書き始めて、ちょっと不思議な体験を時々するようになった。

それは『記事に書いたことがまるで伏線のように動く』ことがある、ということだ。

これまでにもいくつかあった。

例えば数ヶ月前。
いつもお世話になっている、西尾さんにとある質問をさせていただいた。

この記事に呼応するかのように、私の意見が仕事で認められて、会議を開くことになったり。(結局その結果

もっとみる
学年1位の女の子が「勉強なんてやめてしまえ!」と言われて

学年1位の女の子が「勉強なんてやめてしまえ!」と言われて

気づいたら、30歳になっていた。

子どもの頃想像していた「30歳」はもっとはるかに大人で、しっかりしていて、強いイメージだったけれど、今も私はあの頃と同じように日々悩み、もがき、時に悲しみ、笑いながら生きている。

この年齢になると、結婚・出産をする友人が増える。
FacebookやInatagramの幸せな「ご報告」は、私がまさに想像していた大人の姿の1つで、自分の人生を次のステージに進めてい

もっとみる
クリスマス

クリスマス

銀座の中央通りで、ブタを散歩させている人を見た。

その奇天烈な感じに見覚えがあって、なんだっただろうかと思い返しているうちに、幼少の頃に両親に連れて行ってもらったピカソ展で見た、トカゲにリードをつけて散歩させてる人だということを思い出した。あまりに驚愕だったあの光景を忘れない理由はもう一つあって、それは、トカゲの尻尾が半分なくなっていたことだった。お母さんに、トカゲは尻尾を切られてもまた生えてく

もっとみる
感動の才能

感動の才能

有限さと無限さについて。

当たり前の話をしよう。
人生を楽しくするコツは、好奇心を持つ事だ。

例えば、大学の数学の授業をつまらなそうに頬杖をついて聴くことはたやすい。
小学校の整数の概念から、高校数学の微積までを理解していなければ、容易に「つまらない」と断罪できる。
たとえ1000年解けないと言われたABC予想を解明した望月教授の、世界初公開のABCよそうの予想の解法についての講義ですらその価

もっとみる

美術館に行くのが趣味だけど、部屋はとっ散らかってるし美意識なんて生まれた時から冬眠してるし。

偉そうに大言壮語を羅列したが、
これから書く内容は、全て私がコンサルのインターンをしているときに「美術館巡りが趣味なんすよ〜!山口周とか読んで好きでw」と表参道のランチで口走ったことがきっかけで上席に「お前のスライドには美意識が微塵も感じられないのに、美術館なんて行ったことがあったのか」とボコボコに20分間ほど詰められたトラウマを言語化するために書いた、文章療法のようなものである。

さて、はじめ

もっとみる
【イザム定数】noteのフォロワー数をYouTubeのチャンネル登録者数に置き換える。

【イザム定数】noteのフォロワー数をYouTubeのチャンネル登録者数に置き換える。

あれ? note内で1番フォロワーが多い人って誰なん?

むかし、そう思って検索をかけてみたことがあった。今になってふと、改めてランキングを確認してみる。

ランキングは、こうらしい。

◾️note人気アカウント ランキング

なるほど、No.1の「けんすう」さんで
約8万8,000人なのか。

8万人って凄いな。

北海道でいうと、千歳市、室蘭市、岩見沢市のそれぞれの人口に限りなく近い数だ。

もっとみる
私たちはなぜ一生懸命な人を応援したくなるのか?

私たちはなぜ一生懸命な人を応援したくなるのか?

どうしてだろう?
なぜだろう?

なぜ私たちは一生懸命な人を
応援したくなるのだろう?

生きていると、心揺さぶられる瞬間に立ち会った経験が誰にでもひとつやふたつある。

それは例えば、結婚式で花嫁を涙ながらに送り出す見ず知らずのお父さんであり、最後の夏に燃える高校球児であり、痛みに耐えて頑張る貴乃花であり、子どもたちが一心不乱に歌って踊る発表会であり、悪鬼滅殺と刀を振るう竈門炭治郎であり。

もっとみる
誰よりも理性的に発狂する人を、天才と呼ぶとして。

誰よりも理性的に発狂する人を、天才と呼ぶとして。

 小説です。そう思って読んでください。
**

 せいぜい偏差値70程度くらいの高校に通っていて、自分のことをなまじっか頭が良いと恥ずかしい勘違いをしたまま大人になってしまった、中途半端なガリ勉にしか会った事がない人には、決して分からない事がある。

  本当に頭がいい人は、とても感情的だという信じ難いこの世の真理だ。

 偏差値75を超える進学校に「ここより偏差値が高い高校はないから」と、仕方な

もっとみる
戦争もタワレコもない町で

戦争もタワレコもない町で

少しエッセイみたいなものを書いてみようと思う。続けるか分からないけれど、とりあえず第1回。

仕事終わりの午後9時。幹線道路沿いにあるスターバックスに小説を持ち込んで、小さなモンブランを食べながらじっと読んでいる。戦争もタワレコもないこの小さな町で、深夜11時まで開いているスタバは一種のシェルターだ。中央道のインター近くにあるので、ドライブスルーを利用する客が多いが、店内にもかなり多くの客がいる。

もっとみる
noteを毎日書いてたらメディアで連載できることになった話

noteを毎日書いてたらメディアで連載できることになった話

もう、タイトルがすべてなのだけど、noteの毎日更新を始めて96日目の朝、執筆依頼のメールを頂いた。

◇◇◇

昨年の12月から、ライターを目指してキュレーションサイトやアフィリエイトの無記名記事を書くようになった。「おすすめの○○3選!」といった記事だ。

書かせて頂けるのはとてもありがたい。だけどいつかは、本当に伝えたいことを書かせてもらえるようになりたい、と思っていた。

しかし、書きたい

もっとみる