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星野源から庵野秀明を経て星野源に戻ってくる本棚
星野源星野源という人をご存知だろうか。
彼を「何者」と定義するのは難しいが、おそらく世に広く知られた最初の活動はエッセイ『そして生活は続く』(マガジンハウス、2009年)だろう。
現在は文春文庫で文庫化している。
合わせて2010年に『ばかのうた』でミュージシャンとしてメジャーデビューを果たす。
その後、難病からの復帰を経て、あれよあれよという間に俳優として上りつめたのは周知の通りである。
新書大賞『人新世の「資本論」』の斎藤幸平氏が3人の思想家と対談した『未来への大分岐』の本棚
はじめに2021年の新書大賞に斎藤幸平氏の『人新世の資本論』が選ばれた。
ただし、すでに2019年にカール・マルクスの思想の再検討や資本主義の終焉をテーマとした以下の対談集を刊行していた。
対談相手は、『<帝国>』のマイケル・ハート、「新実在論」のマルクス・ガブリエル、『ポスト・キャピタリズム』のポール・メイソンの3名である。
本書の特徴は、3名および斎藤氏が「資本主義が限界に近づきつつある
小島秀夫 『メタルギア』から『デス・ストランディング』への本棚
はじめに小島秀夫氏は、ゲーム『メタルギア』シリーズや『デス・ストランディング』を手掛けた世界的なゲームクリエイターである。
この記事では単行本『僕が愛したMEMEたち いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語』(メディアファクトリー、2013)
と、その文庫版『創造する遺伝子 僕が愛したMEMEたち』(新潮社、2019)
を通して、小島秀夫氏のゲーム作品も含めて紹介していく。
「メタルギ
「ドイツと日本 ー労働・戦後処理・現在ー」の本棚
※以下は2017年8月15日に「はてなブログ:つながる本棚」に掲載した記事(削除済)に加筆・修正したものです。
労働ドイツはまた超少子化国であり、工業製品の輸出国である点も日本と共通している。
一方、日本で「働き方改革」の議論が行われているが、先進国で、統計データ上で特に労働状況や労働生産性が優秀に見え、労働時間が短い国がドイツである。
『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか
#庵野秀明 #小島秀夫 #ロボット #宇宙生命体(怪獣) #巨人 #超能力 #地球滅亡 # シリアス #ギャグ【全部入りマンガ】『スノウボールアース』
『スノウボールアース』とは月刊『ビッグコミックスピリッツ』で連載されている辻次夕太郎氏によるマンガ作品です。
2022年1月時点で第2巻まで刊行されています。
極度の人見知りの主人公、鉄夫は、地球を襲う怪獣に対し、ロボットである「ユキオ」に乗って戦います。
第一話で早くも人類vs宇宙怪獣の最終決戦が描かれ…。
10年後、地球に戻った鉄夫が見たものは、凍てついた大地でした。
いったい、たった10
「綾波レイ」と『スノーグース』
『スノーグース』とはアメリカの作家ポール・ギャリコによる短編小説。
入手しやすい新潮文庫版では他に短編小説『小さな奇蹟』『ルドミーラ』が収録されている。
「訳者あとがき」にも書かれているが、3作品とも人間と動物をダブル主人公的に描き、その交流が描かれている。
キリスト教的な世界観も強い。
『スノーグース』は1940年に発表された作品で、第二次世界大戦が作品に大きく影響している。
『スノーグー
保護者がPTAに参加すると子供の学力が上がる? 家庭教育の本棚
はじめに「教育本ブーム」は2015年6月刊行の中室牧子『「学力」の経済学』(ディスカバートゥエンティワン)から始まり、ミューギー・キム/ミセス・パンプキン『一流の育て方』(ダイヤモンド社)など経て、2020年に予定されていた大学入試改革の関連書籍へと繋がっている。
上記の大学入試改革に関する記事が好評だったので、受験に至る以前の「家庭教育」について、以降、4冊の本を通して考える。
『幼児教育の
本来、目指されていた「2020年 大学入試改革」の本棚
はじめに
この記事の内容は、2017年10月17日に「はてなブログ:つながる本棚」に投稿した記事(削除済)を加筆修正した。
ただし、あえて現時点(2021年1月4日)の情報は記載していない。
これにより、当初に目指されていた大学入試改革(高大接続改革)と現実とのギャップが、より鮮明になると思う。
大学入試改革の経緯
大学入試が大きく変わる予定であることは、既に広く知らされている。
それが