先月に続いて夜の部は『助六由縁江戸桜』。團十郎が輝きを増したのは、なぜなんだろう。彌十郎初役の意休は、まぎれもない「男」で、枯れた老人ではなかった。玉三郎は最後の揚巻と思っているんだろうか。一世一代と名乗らない舞台もありますね。芝居って面白いなあ。
十三代目市川團十郎の襲名披露、夜の部を見る。『助六』を成熟ととらえるのか、野性味の後退と捉えるのかで、評価は分かれるでしょう。私は書きながら、考えますね。