【本】小林信彦「私説東京放浪記」。同じ著者の「私説東京繁盛記」は高度経済成長による東京破壊について書いたのに対し、この本はバブル経済による東京の変貌を描く。軽い町歩きエッセイだが、野暮な人間が闊歩し、自分の愛する東京が失われることに対する怒りが底に流れる。