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映画『海街diary』2015.6 監督・脚本 是枝裕和(1962- ) 原作 吉田秋生(1956.8.12- )  Joseph Sudy (1908.8.1-1990.10.8) "Smoke Gets in Your Eyes" (1933.12.19)  日記 2019年9月1日 思へどもさだめなき世のはかなさにいつを待てともえこそ頼めね 新古今和歌集 879

日記
2019年9月1日
体重55.9kg BMI 20.8
懸垂7回
64歳7か月

Joseph Sudy (1908.8.1-1990.10.8)
Don Walker (Henry King) & his Orchestra
"Smoke Gets in Your Eyes" (1933.12.19)
https://www.youtube.com/watch?v=wmbD9Z7YP3I
"Jerome Kern-Otto Harbach standard from the stage play
and later movie “Roberta.”
Smoke Gets In Your Eyes (Harbach-Kern)
by Don Walker (Henry King) & his Orchestra,
vocal by Joseph Sudy,
recorded in NYC December 19, 1933"
https://www.discogs.com/ja/artist/2705134-Joseph-Sudy?srsltid=AfmBOoqKXNob3RXcwxzBCd5IlJ8cLQpbFhg1W2txk3J2WCVZtnaClkEN

https://en.wikipedia.org/wiki/Smoke_Gets_in_Your_Eyes

https://ja.wikipedia.org/wiki/煙が目にしみる_(曲)

歌詞・訳詞
https://ameblo.jp/songbirdtaeko/entry-12807411246.html

 

思へどもさだめなき世のはかなさにいつを待てともえこそ頼めね
 大僧正行尊
 修行(すぎやう)に出で侍りけるによめる
新古今和歌集 巻第九 離別歌 879
「帰りを待っていてほしいとは思うけれども、定めなきこの世は無常なもの、はかなく不帰の客となるかもしれないので、いつの日を待っていてと約束して、あてにさせることもできません。」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.265
行尊大僧正集「五月つごもりころに、熊野へ参り侍りしに、はつかしといふ所にて、千手丸が送りて侍りしに」。
「また来むとたれにもえこそ言ひ置かね心にかなふ命ならねば」
(玄範 詞花 別)、
「ながらへてあるべき身とし思はねば忘るなとだにえこそ契らね」
(源心 千載 離別)などと類想。

行尊(ぎょうそん 1055-1135)
平安時代後期の天台宗の僧・歌人。
金葉集初出。新古今十一首。勅撰入集四十九首。
隠岐での後鳥羽院による
『時代不同歌合』では藤原道信と番えられている。
小倉百人一首 66
「もろともにあはれと思へ山ざくら花よりほかにしる人もなし」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/gyouson.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/行尊

2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ読み始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153791951
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1995首
明日から再読
2017.3.26


http://umimachi.gaga.ne.jp/

映画
『海街diary』
2015.6
2時間7分
監督・脚本 是枝裕和(1962- )
原作 吉田秋生(1956.8.12- )

https://www.amazon.co.jp/dp/B0193ZKUIO

https://www.amazon.co.jp/dp/B0193ZKUIO

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=349516

http://umimachi.gaga.ne.jp/

何度か、涙をこぼしました。
でも、マンガを読んでいなくて、
この映画だけを観たのなら、
そんなことはなかったでしょう。

『月刊フラワーズ』
2015年7月号
p.58
https://www.amazon.co.jp/dp/B00VS23GIW
映画公開直前記念スペシャル対談
吉田秋生×是枝裕和
「是枝
 夏帆さんがものすごく豪快に食べてくれて。
撮影中に何キロか太ったって言ってました。
吉田
 夏帆さんってホントに千佳ちゃんでしたよね。
千佳ちゃんてこういうキャラクターだよなと思いました。
是枝
 よかったですよね。カレーの食べ方がまたすごくよくて。
吉田
 ちくわカレーを(笑)」

https://www.amazon.co.jp/dp/B00VS23GIW

平松洋子(1958.2.21- )
『あじフライを有楽町で
 文春文庫』
文藝春秋 2017.6
https://www.amazon.co.jp/dp/4167908735
『週刊文春』
2013年5月2・9日号~2014年12月25日号
連載
「この味」第86回~第167回
78篇

「南信長[1964- ]
『マンガの食卓』(NTT出版[2013.9])が
おもしろい。食べものの香りや味が熱っぽく伝わってきて、
『マンガの食卓』という本自体がデパートの大食堂のよう。
あとがきを読んで、南さんの実家は食堂と知って、ものすごく
納得した。さて、そのなかでわたしがいちばん反応したのは、
吉田秋生『海街diary』のちくわカレーだ。
山ほど登場する食シーンのなかで、なぜちくわ? われながら
疑問はいっぱいなのだが、鎌倉の古い家で暮らす姉妹のこころの
機微が印象的なマンガだったから、胸がきゅんとしてしまった。
初めて読んだとき、思い出のカレーを語るこのセリフが強烈だった。
「なぜシーフードかっていうと肉と違って煮込まなくていいのよ
 料理嫌いのあの人らしいんだけどねー」
「あの人」とは、三姉妹をおいて家を出て行った母のこと。
三姉妹にとって、ちくわカレーは、むかし祖母がつくってくれた
無性になつかしい味なのだ。そんなわけで、ちくわカレー。
急にむくむくとつくりたくなりました。
ぶつ切りにした長ねぎ、トマト、カレー粉を炒め、
冷凍保存していた鶏スープを入れてのばし、
ちくわの斜め切りを入れて煮る。味付けは塩、こしょう。
ちくわカレーにはこれかな、と思って、
水溶き片栗粉でとろみをつけてみました。
以上、約二十分で終了。
びっくりした。イケます! ちくわカレー。
これまで食べ逃していた歳月を後悔したくらい。
いちばん驚いたのは、肉の代用然とした貧乏くささがないところ。
ぷりっ、くにゃっとした噛みがたえが楽しいし、食べごたえもある。
ちくわからだしが出てカレー味に馴染むし、
長ねぎもとろっと甘くてごはんにぴったり。
これはもう、ひとかどの味。
ニッポンのカレーである。まいりました。」
p.150
「ちくわカレー!」
https://www.amazon.co.jp/dp/4167908735

https://www.amazon.co.jp/dp/4757143168

『月刊flowers
2015年7月号増刊
海街diary映画化記念号』
http://flowers.shogakukan.co.jp/news/news_20150528.html
https://www.amazon.co.jp/dp/B00YFDPJ7C
「吉田秋生×是枝裕和監督対談」
p.283-289
小さな活字で7ページも!

「吉田
映画の中で香田家として使われている古民家は
どこで見つけたんですか?
是枝
制作部が鎌倉をしらみつぶしに探しました。
なかなかああいう形で残っていなくて、
ようやく一軒ポツンと残っているのを見つけたんです。
吉田
誰も住んでいないんですか?
是枝
ご夫婦が住まわれているんですけど、
季節ごとの撮影に合わせて
ちょっとウィークリーマンションに
移っていただいて。
吉田
そうだったんですか!」
p.284

「是枝
撮って使わなかったというか、
結果的にはなくてよかったシーンなんですけど、
いいシーンがありました。幸がすずを呼んで、
庭で髪の毛を切ってあげるんです。
庭にシートを敷いて昔、私もおばあちゃんにこうして
切ってもらったんだって言いながら、
すずの髪を切るんです。
そしてそれを縁側で佳乃と千佳が見てるっていう、
すごくいいシーンを撮ったんですけど。
よすぎちゃってね、これを途中に入れると、
本来の話に戻ってこられないかもしれないと思って。
で、最終的に落としました。
でもいいシーンでした。」
p.288
「映画公開記念スペシャル対談」
2015年3月18日 東宝スタジオにて



https://www.amazon.co.jp/dp/B00YFDPJ7C

https://flowers.shogakukan.co.jp/migration/news/news_20150528.html
2015年5月28日
「月刊flowers7月号増刊 海街diary映画化記念号」
大好評発売中!


津野海太郎(1938.4.6- )
「最後の読書
 36 わが人生の映画ベスト10 その3(最終回)」
2022年2月24日
https://kangaeruhito.jp/article/293298
「新珠も高峰も香川も岸も存在しえない環境での輝き――
[樹木]希林のいう
「いまの俳優のうまさ」とは、いったい、どんな性質の「うまさ」で、
どんなつよさの「輝き」なのだろう。じつをいうと、この「ベスト10」に
成瀬巳喜男の『流れる』と
是枝裕和の『海街 diary』を並べてえらんだのも、
そのことをじっくり考えてみたいと、
ひそかに企んでのことだったのです。
1956年 の『流れる』と
2015年の『海街 diary』は、老若ひっくるめて、
それぞれの時代を代表する女優たちの集団劇(いわば腕くらべ)という
共通点をもっている。すなわち
『流れる』でいえば、
栗島すみ子、杉村春子、田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、岡田茉莉子
たちの。そして
『海街 diary』でいえば、
樹木希林、大竹しのぶ、キムラ緑子、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず……というように。
 どちらの映画も私は大好きだし、女優たちの演技もすばらしい。
いのちあるかぎり、このさき二度も三度も見ることになるだろうことは、
まちがいない。
でもね、テレビCMのある時代とない時代とでは――
たとえば
樹木希林と杉村春子、
綾瀬はるかと高峰秀子、
長澤まさみと岡田茉莉子とでは、
演技の質は大きくちがっているはずなのですよ。
では、どこがどうちがうのか。
もはやそのことを考えている余裕はない。ざんねん。
別の機会に、またあらためて。」


小林信彦(1932.12.2- )
『古い洋画と新しい邦画と
 本音を申せば』
文藝春秋 2016.5
https://www.amazon.co.jp/dp/4163904530
『週刊文春』
2015年1月15日号〜2015年12月31・2016年1月7日号
連載
「本音を申せば」
47篇

「試写のあとは、いつもの通り、帝国ホテルのパークサイドダイナーで
軽食をとった。優れた映画を観たあと、いつもここで軽い食事をとる。
このまえは「アメリカン・スナイパー」だった。
綾瀬はるかが自分にも他人にもきびしい女性を演じるのは珍しい、
とか、
広瀬すずは十代なのに美しく演技もいい、
といったことがらを頭の中でくり返しながらスープを飲み、
サラダを食べる。
ぼくの幸せというのはこういう時だ。
非常に小さい幸せなのだが、これでいいと思っている。
(2015.5.21)」
p.93
「映画「海街diary」の感動」

読書メーター
吉田秋生の本棚
登録冊数129冊
刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091207

1978年から三十年弱、
私立文系女子大の図書館に勤務していました。
女性の同僚の多い職場でしたから、
『河よりも長くゆるやかに』1983-
を連載していた
『プチフラワー』を貸してもらったのが
吉田秋生作品とのファーストコンタクトでした。

『月刊フラワーズ』年三回連載掲載号を、
『海街diary』第3巻標題作
「10 陽のあたる坂道」
が掲載された
2009年11月号以来、全部、買い続けています。
雑誌掲載時のきれいなカラー扉絵が、
単行本になると、
薄暗いモノクロに化けてしまうのが悲しいです。
単行本表紙・裏表紙・標題紙の三枚が、
雑誌カラー扉絵の再現ですけど、
収録四話のうち一枚は再現されないので、
単行本でしか読んでいないファンの方々に、
私が持っているカラー扉絵を、
大きな判型の誌面で見せてあげたいです!

https://note.com/fe1955/n/n0c7ec9b9c33a

https://note.com/fe1955/n/n1314db41c774

https://note.com/fe1955/n/n726e28ade0c9

https://note.com/fe1955/n/ndbaaaeb0ee96

https://note.com/fe1955/n/n9345853fc31b

https://note.com/fe1955/n/n15b803681980

https://note.com/fe1955/n/na8c7ac7fff59

https://note.com/fe1955/n/n6661c996bb5d

https://note.com/fe1955/n/n6487da186705

https://note.com/fe1955/n/nd4ee0aa3d636

https://note.com/fe1955/n/n37fdb2d1fbd5

https://note.com/fe1955/n/n389055649fe9

https://note.com/fe1955/n/n028d2ce4a641

https://note.com/fe1955/n/n51a13bfcdc7c


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