くわひろ

栃木県足利市在住。読書(特にミステリー)、サッカー(リヴァプールFC)、80's、山、灯台が好きです。想ったことをここに留めて行こうと思います。友人曰く、「読書記録の名を借りた、捨てられた男の悲哀bot」らしいです。

くわひろ

栃木県足利市在住。読書(特にミステリー)、サッカー(リヴァプールFC)、80's、山、灯台が好きです。想ったことをここに留めて行こうと思います。友人曰く、「読書記録の名を借りた、捨てられた男の悲哀bot」らしいです。

最近の記事

心はいつでも半開き 伝える言葉が残される ~読書note-31(2024年10月)~

西田敏行さんが亡くなった。最近では「ドクターX」や「釣りバカ日誌」や三谷幸喜の映画でお馴染みだったが、我々世代にとってはやっぱ「西遊記」と「池中玄太80キロ」だよね。自分は小さい頃から肥満児で、ちょうど小4の頃、クラス中の男子女子から「デブ!!ブタ!!くわブー!!」と罵られ、いじめを受けていた。 そんな時にブラウン管の中で躍動する自分と同じ体型の猪八戒や玄太を見て、どれだけ勇気をもらったことか。また、妻と付き合い始めた頃、何かの話の時に「私、『もしもピアノが弾けたなら』が好

    • Fly me to the moon And let me play among the stars ~読書note-30(2024年9月)~

      今回のタイトルの「Fly me to the moon」がメインBGMである、今一番好きなTV番組、BSテレ東「あの本、読みました?」のファンミーティングに応募したら当たったので、9月13日に参加してきた。田舎モンにとっては、テレ東本社のある六本木一丁目駅で降りるだけでビビるよ。めっちゃオシャレで最先端なビルだった。今春からTV業界(他局)に進んだ次男坊は、こんな煌びやかな世界で仕事しているのかと。 ネット上ではこのnoteもそうだが、読書記録やおすすめ本を紹介しているアカ

      • 今のお前に出来ることは 歩きつづけることだけさ~読書note-29(2024年8月)~

        我が足利が生んだ二大詩人の一人(勝手に俺がそう呼んでる!?もう一人は「少女A」「涙のリクエスト」等の作詞家・売野雅勇)、相田みつをが生誕100年とのことで、市立美術館で7月から記念展を開催していて、最終日の9月1日にようやく観に行けた。 みつをさんには一時とてもハマったので、5冊くらい本を持っている。 また、東京の相田みつを美術館にも2、3回行っているので、今回展示されている主だった作品は皆観ていた。しかし、地元足利ならではのお店や個人所蔵の作品、ろうけつ染めとかの見事な

        • 気づかないような隙間に咲いた花 来年も会いましょう~読書note-28(2024年7月)~

          フェスに行きたいが、そんなお金も余裕もなく(行こうと思ってたロッキン25周年のひたちなか9月開催のチケットも申し込まず)、今年も家でフジロックのアマプラ配信を見た。大好きなくるりの岸田がMCで「今日は友達や恋人や家族とここに来たかもしれないけど、元来、人は皆孤独で、それに寄り添い、一緒に走ってくれるのがROCKだと思う」と話してた。 東京でTV番組のADとして孤軍奮闘しているくるりファンの次男と、日々資金繰りに追われ独りで苦しむ吾へのエールかよと、思わず、涙がこぼれた。また

          一人じゃないから 私がキミを守るから あなたの笑う顔を見たいと思うから~読書note-27(2024年6月)~

          7月1日、長男が25歳の誕生日を迎えた。先月のnoteに書いた通り、GWに帰省した彼は、もう私が何も教えることのないくらい、立派な社会人となっていた。25年前、生まれたばかりの彼を抱き抱えて、「俺はこの子に『パパはこうやって生きているんだぞ、こんな仕事をがんばってるんだぞ』と胸張って言えるだろうか」と己に問い、当時後ろ向きな仕事ばかりしてた保険会社を辞める決心をして、翌年2000年春に家業継ぐため足利へ戻った。 継いだ家業は今や瀕死の状態、親となって四半世紀、息子の成長と共

          一人じゃないから 私がキミを守るから あなたの笑う顔を見たいと思うから~読書note-27(2024年6月)~

          “槍出せ 角出せ”はいらない 丸いままつらぬいて~読書note-26(2024年5月)~

          先月は、昨年に続いて参戦した岩船山クリフステージ(タイトル写真)で、相川七瀬の歳を感じぬカッコいいライブパフォーマンスに盛り上がったり、我がリヴァプールを9年間率いたユルゲン・クロップ監督のアンフィールドでのラストゲームに涙したりと色々あったが、一番の思い出は長男が成人式以来5年ぶりに帰省したことだろうか。 もちろん、それまでも、引越の時や一昨年公務員試験全滅した時や、昨年2月に埼玉の某市役所に合格した時や、昨年10月に次男が就職内定した時など、自分が長男や妻が住む浦和に出

          “槍出せ 角出せ”はいらない 丸いままつらぬいて~読書note-26(2024年5月)~

          私たちの心の中身は誰にも奪えない~読書note-25(2024年4月)~

          宇多田ヒカル25周年ベストアルバム「SCIENCE FICTION」を買って、4月の車中はずっと聴いていた。その番宣も兼ねてか25周年ということだからか、普段日本にいない彼女の貴重なTV出演も多くあって(NHKやEIGHT-JAM等)、全部録画して見てたが、なんかもう哲学者のようだった。 確かに、休業(人間活動!?)明けのアルバム「Fantome」辺りから、詞がめっちゃ哲学的になってきてたけど。「道」の「人は皆生きてるんじゃなく生かされている」とか。今回のアルバムにも収録さ

          私たちの心の中身は誰にも奪えない~読書note-25(2024年4月)~

          どんなに苦しい時も 君は笑っているから 挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ~読書note-24(2024年3月)~

          地獄のような2月を乗り切ったら、天国のような3月が待っているのではと期待したが、そんなはずもなく地獄は続く。昨年4月以降のほぼ一年分の売上不振が響いて、支払いが色々とずれ込んでいるので、入っても入っても金は飛んで行く。コンドルかよ。 そんなどうしようもない3月も、次男の大学卒業とTV業界への就職が我が心に射しこんだ唯一の光だった。卒業式前の3月中旬から既に働き始めて、担当が朝の情報番組になったとのこと。前日から泊まり込みのこともあるらしく、「昼夜逆転の生活は大変だけど、ずっ

          どんなに苦しい時も 君は笑っているから 挫けそうになりかけても 頑張れる気がしたよ~読書note-24(2024年3月)~

          生きる事がつらいとか 苦しいだとか言う前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ~読書note-23(2024年2月)~

          社長になって最大のピンチだった2月末期限の短期貸付ウン百万の一括返済、何とか金をかき集め無事に乗り切った。ホッとしたのも束の間、さてすっからかんになった今月をどう耐え凌げはいいのか。胃に穴が空きそうな日々は、まだまだ続く。 そんなこんなで、とてもボランティア活動をやっている場合ではなくなったので、10年間続けてきた地元の小学校の読み聞かせボランティアを今年度限りで辞めることにした。先月29日が最終日で、担当は特別支援学級だった。 私の読み聞かせは、面白い、笑える内容の本が

          生きる事がつらいとか 苦しいだとか言う前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ~読書note-23(2024年2月)~

          ハーバーライト もう一度 出逢いの頃の ときめきと 無邪気な瞳 照らしておくれ~読書note-22(2024年1月)~

          先月末の日曜日、柏に住む姪っ子(妻の姉の一人娘)の結婚式に出席した。浦和で妻と義父母を拾い、横浜のみなとみらいのインターコンチネンタルホテルへ。結婚式および披露宴に出席するのは、十数年ぶりか。 我が家は男の子二人だったので、幼い頃から姪っ子を「女の子ってこうやって成長していくのか!!」と遠く離れて暮らす娘のように見守ってきた。毎年正月に浦和の妻の実家に集まったり、足利にも何度も遊びに来たり、バレエの発表会には何度もこちらから足を運んだものだ。 一人っ子なので兄妹のように過

          ハーバーライト もう一度 出逢いの頃の ときめきと 無邪気な瞳 照らしておくれ~読書note-22(2024年1月)~

          My favorites of 2023

          もう、2024年もひと月が過ぎてしまったのか。昨年末の社長就任で、ただただ慌ただしくて、生活いやメンタルのリズムが変わってしまった。平常心を保つことがこれほど難しいとは。常に昨年始めた灯台巡りで出会った、上の写真のような崖の淵を歩いている感じがして。2023年は友の死や帯状疱疹で苦しみ、長男の公務員試験合格、次男の就職内定に喜び、最後に業績どん底状態での社長就任と色々あったなぁ。 では、遅ればせながら、毎年恒例の一年の振り返り、大晦日のツイートを詳しく解説して行こう。 1

          My favorites of 2023

          銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を~読書note-21(2023年12月)~

          あけましておめでとうございます。新年早々、能登半島地震で亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申しあげるとともに、被災されて現在も不自由な生活を送られている多くの皆様に心よりお見舞い申しあげます。一刻も早い復旧をお祈りいたします。 ドラマ「Dr.コトー診療所」は、当時青年会議所(JC)活動が忙しくて、リアルタイムで見ていなかった。シーズン1の2003年は足利JC入会2年目でまちづくり系の委員会に所属してJCの面白さを実感し、シーズン2の2006年は足利JCの専務理事となって今や市

          銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を~読書note-21(2023年12月)~

          どんなに困難でくじけそうでも 信じることを決してやめないで~読書note-20(2023年11月)~

          ようやく空気が澄んできて、地元の山前公園の展望台からも富士山やスカイツリーが望める季節になった。しかし、今年はミュージシャンの訃報が相次ぐなぁ。割とライトなファンだったKANさんが11月12日に亡くなった。いつか、息子達の結婚式で「よければ一緒に」を弾き語りしたいなぁと思い、数ヶ月前にKANさんのピアノ譜曲集を買ったところだった。全然練習してないけど。 ブレイクした「愛は勝つ」の記録を見ると、1990年12月と1991年1月のオリコン月間1位、ということは自分が大学4年の冬

          どんなに困難でくじけそうでも 信じることを決してやめないで~読書note-20(2023年11月)~

          あゝ日本のどこかに 私を待ってる人がいる~読書note-19(2023年10月)~

          灯台巡りを始めた。8月に読んだ主人公が灯台巡りをする「灯台からの響き」(宮本輝)に思いっきり感化されて。とりあえず、日帰りで行ける所ということで、「塩屋埼灯台」(福島県いわき市)、「日立灯台」(茨城県日立市)、「犬吠埼灯台」(千葉県銚子市)と10月は3つ回った。あとは、泊りがけじゃないと行けないなぁ。もう少し、会社を立て直して余裕出来てから、南房総と三浦半島は一泊二日で行ってみよう。 まぁ、10月は前半の週末は灯台巡りしたり、会社経営で悩んだり、後半はずっと体調不良だったり

          あゝ日本のどこかに 私を待ってる人がいる~読書note-19(2023年10月)~

          大いなる河のように 時は流れ 戻るすべもない~読書note-18(2023年9月)~

          9月も暑かった。彼岸が来ても秋の気配は訪れなかったが(トップ写真は彼岸の頃の夏のような空)、ようやく10月になると一週間遅れで曼珠沙華の朱色も目立ち始めてきた。10月3日が結婚記念日なので、10月は一年の中でも何か特別な感じがする月だ。もちろん、銀婚式を一緒に祝うはずの妻は、横にはいない。「月が綺麗だね」とでも言いながら、ワインで祝いたいのに… 1.推し、燃ゆ / 宇佐見りん(著)3年前の芥川賞受賞作が文庫本になってたので購入。今どきの青春小説が、日本最高峰の文学賞を受賞す

          大いなる河のように 時は流れ 戻るすべもない~読書note-18(2023年9月)~

          追いかけても追いつけぬ 幸せは側で待ってるだけ~読書note-17(2023年8月)~

          8月12日のNHK「ライブエール」に宇多田ヒカルが出てて、MCのウッチャンと対談していた。そこで、宇多田が「幸せ」についての考えを話していて、それが新曲の「Gold ~また逢う日まで~」に込められていると。追いかける特別なものじゃなくて、何気ない日常の中にあるのだと。 それを聞いて、非常に「相田みつを」的というか、我が街(足利市)が生んだ天才詩人も、日本の音楽史を変えた天才アーティストも、人間の到達点って同じなんだなぁと思った。まぁ、7年前の「道」(アルバム:「Fantôm

          追いかけても追いつけぬ 幸せは側で待ってるだけ~読書note-17(2023年8月)~