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「号泣する準備はできていた」by 江國香織

この本は江國さんの小説としては、「東京タワー」に続いて2冊目で、2004年第130回直木賞の受賞作なので、有名な本だと思う。

内容としては女性が主人公の短編小説で、各短編の主人公が何か一癖もっているように思いながら読んでいたが、女性というのは表面普通にしていても、一旦心の中を覗いてみると、我々男性から見たら一癖も二癖も持っているのかもしれない。男は単純で、女は複雑とも言われるが、そうした女性の内面の複雑さをこの本では十分書かれていると思う。

但し、正直自分の読解力のなさもあり、この短編集が直木賞を取るレベルなのかどうか判断が付かなかった。直木賞といえば、エンターテイメント分野の賞であるが、自分自身あまり作者の想いが受けとめられなかったのは、自分の力不足で、且つこの歳になっても女性心理が良くわかっていないためだと思う。

よって、直木賞作品ではあるが、評価は4.5/5とします。

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