「号泣する準備はできていた」 江國香織
図書館の直木賞コーナーを眺めていて手にした。題名にもインパクトがあって惹かれて。
江國作品は、「冷静と情熱のあいだ Rosso」 辻仁成「冷静と情熱のあいだ Blu」読んで映画を見た。男性と女性のそれぞれの視点で、すれ違いと葛藤が対の長編小説として語られて面白かった。
あくまで個人の感性として、本作品は出口のない日常という感想。女性の感情は、大胆で、繊細で、逡巡する。機微が、雑な男性として届かなかった。
原田マハ、伊坂幸太郎、宮部みゆき、はらだみずき、重松清、東野圭吾、三浦しをん、百田尚樹などに加えて、本屋大賞作品を好んで読んでる自分には響かなかった。
本は出会いだと思う。自分にあった作品を求めて、また素敵な出会いを探しに出かけよう。号泣する準備はできている。