迎春

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大好きな小説を自分の経験をもとに不定期に書きます。好きに書くので好きにコメントやスキを押してください。

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    このマガジンは「楽しく、続ける」を趣旨として発信してます。まだnoteに慣れてない人は知り合いづくりと記事の共有を兼ねてぜひご参加してみてはいかがでしょう🌹 ※原則1日投稿記事は2本までとしました。ご了承ください。

  • ショートショート

    短い作品をまとめています。 興味のある方は是非読んでください。

  • 読書感想文

    本を読んだ感想を書いています。 同じ作品を読んだ方や興味のある本があった方は読んでみてください。

  • 短篇小説

    短編小説をまとめました。 1000文字から4000字程度が目安です。 是非読んでください。

  • 日雇いと愛(連載小説)

    私が感謝したい人達に精一杯のありがとうを伝えました。 もう会えない人のほうが多いけど、今の自分があるのは貴方たちのおかげです。 ありがとうございます。

最近の記事

  • 固定された記事

「I'm give up working holiday」

2社目に入社した会社も、続けることができずに辞めることになった。 会社員として上手に立ち振る舞いすることができなかった。 タバコを吸わないのに、私は雨雲を見ながら大きく息を吐き捨てた。 「雲はいいな」 逃げるようにしか会社を辞めることができなかった私は家の布団で天井を見上げていた。 胸が苦しい。 この胸を突き刺すような痛みはなんなんだろう。 このままじっとしていたら胸の辺りが凹みそうだった。 「とにかく働かなきゃ」 生活費を稼ぐためにも、胸の痛みを忘れるため

    • ショートショート 長距離恋愛販売中

      「…1600円って、あまりに安すぎませんか。私、彼との思い出こんなに…」 恋愛リサイクル(買取あり) ※長距離恋愛も販売中 遠距離恋愛になった彼に浮気された挙句、振られてしまい、恋愛の思い出を売買している小売店に入った。 この店は擬似恋愛を楽しむために誰かの恋愛経験を売っている。 店の奥ではカプセルの機械に入って、VRゴーグルをしている人達がいる。 世間では最愛の人になった瞬間を味わえると評判が良い。 擬似恋愛は誰かの思い出から作られており、自分の恋愛経験を忘れた

      • ショートショート 缶蹴り恋愛逃走中

        「チャーシューメーーーーーーーーーーーーーーーーン」 彼女が蹴った空き缶が遥か彼方に飛んでいく。 「私、缶蹴りやりたい」 逃走していった彼女は全速力で空き缶と反対方向に走っていく。 何事も全力で打ち込んでるその横顔にたしかに惚れたんだけど… 綺麗に一つ結びされた髪の毛が揺れている。 俺は小走りで空き缶を拾い円の中心に置く。 みんなが遊んでいるのに子供の頃から勉強しかしてこなかった彼女。 私もみんなと遊びたかったと愚痴を漏らしていた。 「この先、仕事をして、勉

        • ショートショート キンモクセイ盗賊団の池

          観光スポットで子供向けのヒーローショーを終えた。 俺は毎年、悪役のキンモクセイ海賊団の船長の役を任されていた。 売れなかった俳優は仕事を選べない。 今年もひどい台本だった。 壇上で俳優の卵達と子供の質問コーナーに答えている。 「僕はキンモクセイ海賊団に入りたいですけど、どうすればいんですか」 「キンモクセイ海賊団??〇〇戦隊じゃなくて」 「船長は毎年この池のヒーローショーにいるから…実はこの池が好きなのかなって。それも同じ人だし」 困った質問に若手俳優と司会は

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          ショートショート 沈む寺

          沈む寺と昇る寺がありましたとさ。 沈む寺の和尚さんはお金にガメつき、女性からはモテず、人の話を聞かない、説教が大好きでした。 沈み寺の和尚の説教には正しいこともありましたが、民衆はこう思ってしまいました。 「お前にだけは言われたくねぇ〜よ」 ちなみにお布施として渡されたお金を出会い系や携帯ゲームに課金しているようです。 昇る寺の和尚さんは独り身でしたが、みんなから愛され、昇り和尚に会いたい人が絶えませんでした。 昇り和尚は常に相手の話を聞いていました。 昇り和尚

          ショートショート 沈む寺

          ショートショート お姫様ラッコ

          妻のラッコモード突入。 ラッコの着ぐるみの妻。 お菓子を片手に寝転んでいる。 この着ぐるみどこで買ったんだ。 初めてラッコ妻になったのは結婚して5年目だった。 会社で出世し、仕事が忙しく、結婚記念日を忘れてしまった。 妻のことは心から愛したが、仕事にもやりがいを感じていた。 しかし、部屋にゴミが散乱して、ラッコのコスプレをした妻に無視を続けられたときはヤバイと思った。 家事をしても、豪華なご飯をご馳走しても、許してくれなかった。 「ラッコは貝殻が似合うんだよ

          ショートショート お姫様ラッコ

          ショートショート この中にお殿様はいらっしゃいますか?

          「この中にお殿様はいらっしゃいまいますか」     キャビンアテンダントが叫んでいる。 「私、医者です」 乗客が手を上げている。 「冷やかしならやめてください。お医者様ではなくてお殿様です」 「皆さん落ち着いて聞いてください。機長です。目的地に向かう道中で着陸空港との連絡手段が途絶えました。誠に信じ難いのですが、目的地周辺で高度を下げると着陸空港がございません。旋回して状況を確認したところ、空港が消えていて……なぜか江戸城が確認できました。どうやらこの退役航空機はタ

          ショートショート この中にお殿様はいらっしゃいますか?

          ショートショート 蕎麦でも気球は浮かんでる

          「蕎麦でも気球は浮かんでるんだ」 「蕎麦でも気球が浮かんでる??」 「みんな。本当だよ。蕎麦にも気球は浮かんでるんだ」 この前、理科の授業のときにクラス全員で体育館に行ってミニ気球を作った。 ミニ気球を作れたことに感動したクラスメイトは達成感に満ち溢れていた。 それから昨日の休みの日に家族で出かけたら蕎麦にも気球が浮かんでいた。 それをみんなに伝えたくて必死に喋るけど伝わらなくて悔しかった。 みんなが不審な目で俺を見つめる。ただでさえ、クラスには居場所がないのに

          ショートショート 蕎麦でも気球は浮かんでる

          ショートショート それでも地球は曲がってる

          宗教裁判に立たされて絶望していた。 「ガリレオよ。最後にもう一度聞こう。天動説と地動説どちらを支持するのだ」 「…」 「それでも地球はまわがあてる」 「意見は変わらないようだな」 「待ってください。裁判官」 ガリレオの弁護人が席を立ち裁判官に申し出をする。 「ガリレオ、もう一度意見を言ってくれ」 「それでも地球はまわがあてる」 「ごめん、ガレリオ。めっちゃ聞きづらいんだけど。最後なんて言ってるの??回ってる??曲がってる??」 聴衆がざわざわしている。

          ショートショート それでも地球は曲がってる

          ショートショート 錬成は電卓の親族

          俺はこの世界の錬成術師。 今まで俺は錬成術で刀や銃などの武器を精製し、敵を倒してきた。 しかし今回の敵は少々手強い。 なぜなら数式を扱う相手なのだ。 この博士は到底凡人には理解できない数式を現実に登場させる。 その数式は相手の頭の中に侵入して思考の邪魔をする。 「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 「テイラー展開など使う必要ない。二次方程式が限界ってところかな…存分に数式の世界を彷徨いたまえ」 「兄さん、パソコンを錬成しろ」 遠くから弟の

          ショートショート 錬成は電卓の親族

          ショートショート 人生は洗濯の連続

          僕の人生はシミまみれである。 小学生の頃、先生のことをママと呼んでみんなから笑われた。 中学生の頃、好きな子がしてしまったオナラを庇ったら、その子も周りと一緒に笑っていた。 高校の頃、マラソン大会で優勝すると意気込むとスタートと同時にコケた。止血のために病室に運ばれ欠場となった。 「新郎の〇〇君は先生のことをママと呼んですぐにクラスの人気者になりましたね。新婦とは中学時代に出会ったそうですね。新婦がオナラしたのを庇い、また君はクラスの人気者に祭り上げられました。そして

          ショートショート 人生は洗濯の連続

          ショートショート 激辛の鏡

          「鏡よ鏡よ鏡さん…この世で一番お美しいのはだあれ??」 「クレオパトラ」 「チッ…」 怒ってはいけない、私。 どんなときも王子様に選ばれるお姫様は眉間に皺なんて寄せないわ。 「鏡よ鏡よ鏡さん…この世で一番お美しいのはだあれ??」 「オードリーヘップバーン」 「おぃ、てめぇいい加減にしろよ。目の前に絶世の美女がいんだろうがよ。こういうときの鏡の仕事しらねぇ〜のか、コラ」 「もしくは楊貴妃」 「あと日本人言えよ。百歩譲って小野小町とか言えねぇかな」 私は先ほど

          ショートショート 激辛の鏡

          ショートショート 夜からの手紙

          朝様 拝啓  朝晩はまだ寒さが残っておりますが、普段と変わらずお元気そうでなによりです。 貴方は太陽の光を全身に浴びて、周りの人々を明るくすることのできる素敵な方です。 初めは周りを暗くし、活気を鎮める私をパートナーに選んだことを後悔しているのではないかと私の方が不安でした。 しかし貴方が相変わらず周りから愛されて、より一層明るさが増し私は少し安心しました。 逆に社会の暗い部分を私が引き受けて仕事をすることで、今まで嫌いだった暗い部分に少しだけ誇りを持つことができ

          ショートショート 夜からの手紙

          ショートショート インドを編む山荘

          私は少しでも家計の足しにするた編み物の内職を始めた。 山奥で働く旦那の事情もあり、私達は山荘に住んでいる。 「ただいま〜。編み物??」 旦那が帰ってきた。 「お帰りなさい。内職の続き」 「今はどこ編んでるの」 「南アジア」 「あの地域の人も最近は願い事結構あるからね」 「異文化交流??」 「かな??この前、インド人の留学生が日本のカレーがもっとスパイスにこだわりますようにって願い事あったよ」 「なにそれ(笑)せっかく私達に願い事するんだから大切なこと願いな

          ショートショート インドを編む山荘

          ショートショート バンドを組む残像

          「いい加減勉強に集中しろ!!お前ボーッとするなら教室の外で立ってろ」 なにも言わずに席を立ち教室の外に出た。 昨日のロックフェスが忘れられなかった。 様々なミュージシャンが演奏しているのを見て興奮する。 今…窓の外を眺めているはずなのに、静かな廊下なはずなに。 脳内ではバンドマンの残像で頭が埋め尽くされていた。 俺は教室の外を眺めながらバンドマンになることを決意した。 東京に上京して、もう10年は経つ。 夢を追いかけてみたが現実はそんなに甘くなかった。 イン

          ショートショート バンドを組む残像

          ショートショート 可愛い子には変化をさせよ

          学生の頃からモテモテだった俺の弟。 校内のイケメンコンテストではいつも1位。 数えきれないほど告白をされ、バレンタインもたくさんもらっていた。 可愛い子には変化をさせよ。 「俺は就職はしない。YouTuberになる」 家族も友達も絶対にいけるよと応援していた。 可愛い子は、みんなから愛されて、より変化をして可愛くなる。 じゃあ…可愛くない子はどうなるのだろう。 ずっと一人だった俺。 周りから気味が悪いと言われ続けた俺は、逃げるように上京するしかなかった。

          ショートショート 可愛い子には変化をさせよ