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首都のプライドがぶつかり合う。J1第2節で早くも東京ダービー。「青赤軍団」FC東京の復権なるか。先輩風を吹かせたいのに。昨季は「ルーキー」町田ゼルビアに2連敗
首都のプライドがぶつかり合う。J1第2節で早くも東京ダービーが行われる。「青赤軍団」FC東京の復権なるか。昨季はJ1の「1年生」町田ゼルビアに2連敗を喫する屈辱を味わった。四半世紀も前にJ1デビューを果たした青赤軍団。先輩風を吹かせたいところだったが、大恥をかく結果に。今季はリベンジがマスト案件。首都の戦いは激しくなりそうだ。 「東京最弱」。昨季のFC東京につけられたあだ名だ。昨季、東京のクラブは町田ゼルビアがJ1初昇格。東京ヴェルディが16年ぶりに復帰した。首都クラブが3
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旧友との勝負は好不調のバロメーター。DeNA小園投手がロッテ松川選手と対決。かつて相棒、今はライバル。お互いに高卒ドラ1。切磋琢磨して、球界をリードする存在になって
旧友との勝負は好不調を計るバロメーター。DeNAの小園健太投手がロッテの松川虎生選手と対決。お互いのことを知り尽くしているから、勝負することで自分の現在地が分かる。かつては相棒、今はライバル。同じ高校からドラフト1位でプロに進んだプロ4年目の21歳。2人とも切磋琢磨して、球界をリードする存在になってほしい。 小園投手と松川選手は中高時代にバッテリーを組んでいた。中学3年時には和歌山の硬式野球クラブチームに所属し、ヤングリーグ日本選手権で優勝している。 小園投手は松川選手か
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「故郷」に捨てられた野球人生。プロ5年目の左腕、石川達也投手の再出発。DeNAから戦力外通告、巨人に移籍。練習試合で古巣相手にパーフェクト投球。26歳のリベンジ
「故郷」に捨てられた野球人生。それでも前を向く。プロ5年目の左腕、石川達也投手の再出発だ。昨季オフにDeNAから戦力外通告を受けて、巨人に拾われた。練習試合で古巣相手にパーフェクトピッチング。これが26歳のリベンジだ。石川投手のリスタートを応援したい。 石川投手は神奈川県の県庁所在地、横浜市の出身。高校は甲子園春夏5度の優勝を誇る横浜高。石川投手も2016年夏に甲子園に出場した。 大学は同じ神奈川県の川崎市に本拠を構える法政大学に。2年春から東京六大学リーグ戦に登板。しか
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プロ入りまで「3浪」。チャンスをつかんで急成長。中日・福永裕基選手のバットにはロマンが詰まっている。社会人時代に2度のドラフト指名漏れ。残り物に「福」があった
プロ入りまで「3浪」と道のりは長かった。チャンスをつかんでから急成長。中日の福永裕基選手のバットにはロマンが詰まっている。社会人時代にドラフト会議で2度の指名漏れ。しかし残り物には「福」がある。プロ入り3年目の今季、練習試合で一発を放ち、主砲へ名乗りを挙げた。 福永選手は28歳の内野手。プロ入りまでの道が長かった。奈良の天理高校出身。1年秋からベンチ入りするものの甲子園出場はなし。専修大学では主将も務め東都大学リーグ1部、2部で通算2割8分8厘の結果を残した。 日本新薬に
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【レビューコラム】『霧が晴れ、道が見え、走り進められると感じた歴史的な日』~J1第1節ファジアーノ岡山vs京都サンガF.C.~
試合前はどうしても地に足がつかなかったいつもは1時間半前にスタジアム入りするのに、3時間前には到着。なるべく早く戦いの地に足を踏み入れていたかった。 受付で広報の方に挨拶をした後も落ち着かなかった。昨シーズンまでは、取材陣は顔なじみの方ばかりだったが、記者控室には名前も顔も知らない人のほうが多い。いつもならその場所で先発メンバーや対戦相手の情報をノートにまとめるのに、席取りをすることもなく立ち去った。 スタジアム前広場に行っても胸の鼓動は早かった。開幕戦は毎年たくさんの人
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野球人生のホップ、ステップ、ジャンプ!日本ハムの福島蓮投手。めざせ、新庄劇場の主演級!21世紀枠から甲子園、育成枠から支配下登録。今季はローテーション入りを狙う
野球人生のホップ、ステップ、ジャンプ!日本ハムの福島蓮投手が大きく羽ばたく。高校時代は21世紀枠で甲子園に出場。育成選手としてプロ入りして支配下登録選手へ出世。ジャンプアップしてきた21歳。今季はローテーション入りを狙う。めざせ、新庄劇場の主演級! プロ入り4年目の福島投手。190センチの上背から投げ込む直球は威力十分。テークバックが小さく、150キロのストレートを投げ込まれたら、打者にとってはお手上げだろう。 福島投手は青森県出身。高校は県立の八戸西で入学当初はショート
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「下剋上」J1キックオフ!J2からの昇格組が白星スタート。清水が2年前のリベンジ。J1ギリギリ残留組も好発進。今季は大混戦の予感
「下剋上」J1キックオフ!「格下」チームが波乱を起こす幕開けだ。Jリーグが開幕し、J2からの昇格2チームが白星スタートを切った。清水エスパルスは2年前のリベンジを果たした。J1にギリギリ残留したチームも好発進。今季は大混戦の予感だ。どのチームにもチャンスがありそう。ピッチにワクワク感が駆け巡っている。 J1開幕節の最終日。16日の東京・国立競技場では、今季J1に復帰した清水と、昨季6位の東京ヴェルディが対戦した。両チームともにJリーグ発足時から加盟している「オリジナル10」
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ドイツとオリンピックの「不幸」な関係。映画「セプテンバー5」が映し出した暗い過去。1972年のミュンヘン大会ではイスラエル選手団9人が人質にとられる悲劇
平和の祭典として、スポーツ競技が行われるオリンピック。昨年のパリ五輪では各国の選手らが船に分乗してセーヌ川での開会式に参加した。しかし、過去には惨劇の場と化した五輪もある。映画「セプテンバー5」が映し出したのは報道の倫理への問いかけ。そして、1972年のミュンヘン五輪の悲劇。ドイツと五輪の「不幸」な関係が浮き彫りになった。 ドイツの夏季五輪開催は過去に2度。1936年のベルリン五輪と72年のミュンヘン五輪だ。 ベルリン五輪はアドルフ・ヒトラー率いるナチスによる戦争へ向けた
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雪はアルビレックス新潟の大敵。地元は銀世界。練習場が使えず、当分、大阪で練習へ。昨季ルヴァン杯準Ⅴチーム。雪解けが待ち遠しい
Jリーグはきょう14日に開幕する。昨季のルヴァンカップ準優勝のアルビレックス新潟がどんな戦いをするかに注目だ。ただ、アルビレックスには対戦相手のほかに、もう一つの敵がいる。それが雪だ。今季は例年以上の降雪に見舞われ、地元の練習場が使えない。当分、Jリーグ開幕後も大阪で練習する予定となった。開幕ダッシュへ重い足かせだ。 アルビレックスは今月12日に2月後半の練習スケジュールを決めた。新潟県聖篭町にある専用練習場が使えないため、Jリーグ開幕後も第3節の鹿島戦(26日)の前日まで
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日本一への「呼び水」?DeNAのドラ1トリオが3連発。初回から度会、森、松尾3選手の一撃。「三本の矢」は最大のアピールに。昨年はドジャースの大谷選手らも
個々の活躍ではインパクトに欠けても、束になれば最大のアピールとなる。DeNAのドラフト1位3選手が練習試合の初回からいきなり3連発。「三本の矢」は衝撃的な強さだ。そして昨年はドジャースの大谷翔平選手らも3連発を放った。そして世界一に。DeNAにとって、3連発は日本一への「呼び水」となるのだろうか。 沖縄で行われた2軍クラスの練習試合。先攻のDeNAは初回から打ちまくった。 先頭打者の度会隆輝選手(22)は2023年のドラフト1位。初球のストレートを振り向くとライトポール際
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笑顔とおじぎと一体感で五輪切符一番乗り。日本女子アイスホッケーが4大会連続の切符。最終予選を全勝通過。密なコミュニケーションでチームにまとまり
笑顔とおじぎと一体感。日本女子アイスホッケー代表のトレードマークと言って良い。「イタリア」五輪の最終予選を全勝で突破して4大会連続の切符を手にした。密なコミュニケーションを心がけて、チームがまとまったのが大きい。「スマイル・ジャパン」が初のメダルへさらなる成長を遂げてほしい。 2月に北海道の苫小牧市で行われた最終予選。4チームのうち1位だけが来年行われるミラノ・コルティナ五輪への切符を手にできる。 世界ランキング7位の日本。初戦で13位のフランスを7-1で下して白星スター
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復活の道のりは一歩一歩、一球一球。オリックスの吉田輝星投手。日本ハムから移籍1年目で大ブレークも終盤に骨折。2年連続の活躍へじっくり体調を整えて
復活の道のりは一歩一歩、そして一球一球。オリックスの吉田輝星投手のことだ。日本ハムからオリックスへ移籍した昨季。中継ぎ投手として50試合に登板して大ブレーク。ただシーズン終盤に疲労骨折してしまい、今季はけがからの復活にかけている。2年連続の活躍へじっくり体調を整えることが最優先だ。 宮崎でキャンプ中のオリックス。吉田投手は10日にブルペンで投球練習を行った。セットポジションから一球一球、感触を確かめるように、じっくりと間合いを取って投げ込んだ。 吉田投手はプロ7年目の24
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希望はつながった。女子カーリング。フォルティウスが日本選手権Ⅴ。延長にまでもつれる大激戦。9月の五輪代表候補決定戦へ。SC軽井沢、ロコ・ソラーレとの巴戦に臨む
希望はつながった。女子カーリングの五輪への険しい道のり。フォルティウスが日本選手権を制した。延長にまでもつれる大激戦。9月に行われる五輪代表候補決定戦へ名乗りを挙げた。SC軽井沢、ロコ・ソラーレとの巴戦に挑む。来年行われる「イタリア」五輪の切符は?「氷上のチェス」の道筋はまだまだ複雑だ。 横浜市で9日に行われた日本選手権の決勝。2次リーグ1位のフォルティウスはシードされて、決勝へ一足早く到達していた。そして前日の準決勝でロコ・ソラーレに快勝した北海道銀行が勢いに乗って勝ち上
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「魔球」完成!どんどん投げ込めばいい。日本ハムのプロ4年目、松浦投手が覚醒の予感。紅白戦で1回3奪三振、ノーヒットの無失点。大型左腕にビッグボスも絶賛「楽しみだね」
「魔球」が完成!どんどん投げ込んでいけばいい。日本ハムのプロ4年目、松浦慶斗投手(21)に覚醒の予感が漂う。紅白戦で1回3奪三振の好投を見せた。ビッグボスこと新庄剛志監督も「楽しみだね」と期待を寄せている。大型左腕が迷わずに「魔球」で押し込んでいけば、ニューヒーロー誕生となりそうだ。 松浦投手は身長186センチ、体重101キロの大型サウスポー。最速155キロのストレートが武器だ。 大阪桐蔭高校3年時にはエースとして春夏連続して甲子園に出場した。この頃にはすでに150キロの
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飛んでも滑っても、強すぎる双子シスターズ。スキーノルディック複合のW杯。葛西姉妹が「ワンツー」。今月開幕の世界選手権へ視界は良好。ただ、五輪への道は閉ざされていて…
飛んでも滑ってもすごいんです。まさに「強すぎる双子シスターズ」。スキーのノルディック複合ワールドカップで、姉の葛西優奈選手が優勝、妹の春香選手が2位に入った。21歳ツインズが国際大会で躍動。今月に開幕する世界選手権に向けて、視界は良好だ。ただ、五輪の道は閉ざされていて…。 葛西姉妹は21歳の大学生選手。北海道出身で東海大札幌高校を経て、早稲田大学に進学した。早稲田のスキーと言えば、1992年、1994年五輪で複合団体金に輝いた荻原健司さん、河野孝典さんの母校。スキーの伝統は
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人は何歳になっても挑戦できる。Jリーガーの34歳三田啓貴選手が初の海外挑戦へ。カズ選手の歩んだポルトガルのチームへ。サッカー人生、第2章のキックオフ!
人は何歳になっても挑戦できる。この選手の前向きな姿勢に勇気をもらえそうだ。FC東京や横浜FCでプレーした三田啓貴選手。34歳にして初めて海外クラブでプレーする。行き先はポルトガルの2部クラブ。かつてキング・カズこと三浦知良選手(57)が所属した。ベテラン三田選手のサッカー人生第2章がキックオフ。エールを送りたい。 三田選手は東京出身。FC東京のユースチームから明治大を経て、FC東京でプロ生活を始めた。Jリーグ初出場は2012年。MFとして活躍し、べガルタ仙台、ヴィッセル神戸
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女子カーリングは戦国時代。「イタリア五輪」への険しい道のり。2大会連続メダルのロコ・ソラーレ。日本選手権で黒星スタート。前回ⅤのSC軽井沢は1次リーグで敗退。激戦必至
女子カーリングは群雄割拠の戦国時代だ。来年行われるイタリアのミラノ・コルティナ五輪への道のりは険しい。2大会連続のメダルに輝いているロコ・ソラーレ。日本選手権では黒星スタートだった。前回優勝のSC軽井沢は1次リーグで姿を消した。五輪出場につながる今大会。激戦続きで見応え十分だ。 横浜市で行われている日本選手権。女子は2日に開幕し5日までに1次リーグを終えた。 女子のカーリングと言えば、強くてユニークなロコ・ソラーレを思い出す人が多いだろう。チームのリーダー的存在のスキップ
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もう一度、はい上がって!ドラ1右腕が3年で育成に降格。阪神の森木投手。2軍キャンプで打者6人にパーフェクト投球。「張り子の虎」じゃない。高校時代の輝きが戻ってきた
もう一度、はい上がってきてほしい。阪神の森木大智投手にエールを送りたい。ドラフト1位ルーキーだったが、3年で育成契約へと降格した。再スタートとなった2軍キャンプで打者6人を相手にパーフェクト投球。高知高校時代の輝きが戻ってきた。「張子の虎」じゃない。21歳右腕のさらなる活躍が楽しみだ。 森木投手は高知高校出身。入学したころは、森木投手が1年夏から3年夏まで5季連続で高知高を甲子園に連れていくと期待されたものだった。森木投手のピッチングを見に、本州から四国へ試合観戦する人も少
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マー君、昨年0勝からの巻き返しへ。新天地巨人で新フォームに着手。12年前の日本一時代のピッチングに戻す。66歳の名指導者と二人三脚。復活の日は近い
マー君が復活の予感。日米通算197勝を挙げている田中将大投手(36)が昨年0勝からの巻き返しを図っている。楽天から新天地巨人へ移籍し、新フォームに着手。12年前に楽天で日本一に輝いたころのピッチングに戻そうとしている。66歳の名指導者と二人三脚での練習だ。マー君の復調に期待したい。 マー君が楽天で日本一に輝いたのは12年前。その後、ニューヨーク・ヤンキースでプレーし、再び楽天に戻った。もう一度、あの剛球を見られる。古巣のファンの期待は高かった。 しかし復帰初年の2021年
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「無理はしないで」。右ひじ手術から3カ月半。守護神にかける言葉が難しい。広島・栗林投手がブルペン投球。「不安は持っていない」というけれど
右ひじ手術から3カ月半。守護神にかける言葉が難しい。広島の栗林良吏投手(28)を思う。キャンプに入ってブルペンで投球練習を積んでいる。まだ早いのでは?と気になるが、本人は「不安は持っていない」とサラリ。チームの2季ぶりのAクラス入りへ貴重な戦力。「無理はしないで」の言葉しか思い浮かばない。 広島の必要不可欠なクローザーだ。2020年のドラフト会議で1位指名を受けて入団。ルーキーイヤーから活躍し、その年に行われた東京五輪に侍ジャパンの一員として出場すると金メダル獲得に貢献した
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西武の歴史的低迷は5日遅れのキャンプインが原因?2年連続Bクラス。昨季は球団ワースト91敗。今年は2月1日スタート。もう眠れる獅子ではない。獅子奮迅。復活の予感
西武の歴史的な低迷は5日遅れのキャンプインだったのでは?2年連続のBクラスに甘んじた。昨季にいたっては球団ワーストの91敗を喫する惨敗。今年は例年の2月1日スタートに戻した。たかが5日、されど5日。もう眠れる獅子ではない。獅子奮迅。西武に復活の予感が漂ってきた。 西武は2年連続してBクラスに甘んじている。1990年代の黄金時代を見たものとしては、にわかに信じられない低迷ぶりだ。 黄金時代には及ばないが、2017年以降、辻発彦さんが監督だった6シーズンでも2度のパリーグ優勝
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大谷選手にフラれ、朗希投手に袖にされた「非モテ」ブルージェイズ。大物シャーザー投手を獲得し世界王者に「リベンジ」狙う。カナダ最大の都市トロントからロスへ挑戦状
大谷翔平選手にはフラれた。佐々木朗希投手には袖にされた。「非モテ」ともいえそうなトロント・ブルージェイズ。ついに大物投手をゲットした。サイ・ヤング賞3度を誇るマックス・シャーザー投手だ。大谷選手も朗希投手もドジャースに取られた。争奪戦で敗れた悔しさ。ワールドシリーズで「リベンジ」を狙う。カナダ最大の都市からの挑戦状だ。 ブルージェイズは昨オフ、FA(フリーエージェント)の大谷選手を獲得しようと躍起になっていた。しかし、意中の相手はドジャースに奪われた。 今オフ、ロッテから
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野球殿堂入り。満票でなかったことの明暗。イチローさんの名言とユーモアが格好良すぎる。ジーターさんの100%へのこだわりが痛すぎる。足りない1票はファンが埋めてくれる
イチローさんの米国野球殿堂入りについて、満票でなかったことの余波が続いている。本人は名言とユーモアを交えたコメントを出して恰好良さが際立った。過去に同じく1票足りずに満票選出を逃したデレック・ジーターさんは100%へのこだわりが強すぎて痛すぎる。草野球でプレーを続け、高校生に指導もしているイチローさん。やはり格好いい。 イチローさんは今月、米国の野球殿堂入りを果たした。投票資格のある394人のうち393票を得ての選出だ。ただ満票には1票だけ足りなかった。 満票に1票足りな
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豊昇龍には「強い」横綱になってほしい。昇進の口上に込めた「気魄一閃」の思い。どんなときにも力強く。負けても出場し続ける。けがにも強い。これこそ大相撲の最高位
新横綱の誕生だ。豊昇龍が第74代の大相撲最高位となった。今月26日まで行われていた初場所で優勝。先場所と合わせて2場所連続優勝に準じる成績と見なされての昇進となった。 あやうく横綱が空位となるところだった。今場所中に唯一の横綱、照ノ富士が引退。来場所は32年ぶりに大相撲の最高位がいなくなる恐れがあった。 豊昇龍は先場所13勝。千秋楽の相星決戦に敗れて「準優勝」だった。綱取りをかけて臨んだ今場所。豊昇龍には試練が続いた。9日目までに平幕相手に3敗を喫した。「綱取り厳しく」と
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「浮上せよ!」サブマリンルーキー下川投手。ヤクルトの育成3位。1軍キャンプに抜擢。現役時代の高津監督と同じ変則右腕。支配下登録めざし大きくアピールを!
「サブマリンルーキーに告ぐ。浮上せよ!」。ヤクルトの育成3位、下川隼佑投手(24)に大きなチャンスが舞い込んできた。来月に始まる1軍キャンプのメンバーに抜擢されたのだ。指揮官の高津臣吾監督も現役時代は変則右腕だった。下川投手には支配下登録をめざして大きくアピールしてほしい。2季連続5位と低迷中のツバメ軍団復活に貴重な人材だ。 下川投手は湘南工科大付属高から神奈川工科大へと進んだ。全国大会への出場経験はなく、独立リーグのBC新潟に入団する。プロ入りをめざしたが2年連続ドラフト
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「絶対女王」は強さが出せないならうまさで勝つ。早田ひな選手が全日本卓球選手権3連覇。昨年の五輪で痛めた左腕。コース、タイミングを熟慮。急成長の張本選手に完勝
卓球の早田ひな選手は「絶対女王」だ。全日本卓球選手権で3連覇を達成した。今年の勝ち方はこれまでとちょっと違った。強さを前面に出すのでなく、うまさで勝負したのだ。昨年のパリ五輪で痛めた左腕。今も完治していない中で、コースやタイミングを熟慮してショットを放つ。24歳にして円熟味を増したプレー。まさに「絶対女王」と呼ぶにふさわしい。 東京体育館で行われた全日本卓球。早田選手の決勝の相手は張本美和選手だ。昨年と同じカード。ともにパリ五輪を戦った。16歳と成長著しい張本選手とどう向き
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42.195キロのシンデレラストーリー。高校時代に交通事故で大けが、大学はサークル。23歳、小林香菜選手が日本人トップの2位に。大阪国際女子マラソン。世界陸上へ名乗り
42.195キロのシンデレラストーリー。大阪国際女子マラソンで小林香菜選手(23)が日本人トップの2位に入った。高校時代に交通事故で大けがを負い、大学時代は陸上サークル。本格的なマラソン練習は就職してから、わずか9カ月。それが2時間21分19秒の好タイム。今年9月の世界陸上の参加標準記録をクリアして、名乗りを挙げた。新星登場だ。 大阪国際女子マラソンは3度目の出場。今回は中間点で先頭集団から遅れたが、そこから巻き返す。パリ五輪6位入賞の鈴木優花選手に30キロで35秒の差を付
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高校時代の「球友」の思いを胸にメジャーで活躍を!中日の小笠原投手がナショナルズへ。夏の甲子園で全国Ⅴ。チームメイトの吉田投手は昨季いっぱいで現役引退
高校時代の「球友」の分もメジャーで活躍を!中日のサウスポー、小笠原慎之介投手(27)がナショナルズと契約を結んだ。夏の甲子園で優勝した左腕。その時のチームメイトは昨季いっぱいで現役を引退した。もっとプレーしたかっただろう「球友」の思いを胸に、小笠原投手にはメジャーの舞台で活躍してほしい。 ギリギリの契約成立だった。小笠原投手は中日からポスティングシステムでの大リーグ入りを目指していた。交渉期限は日本時間の25日午前7時(米東部時間24日午後5時)。 ナショナルズとの契約が
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センバツ「大阪ゼロ」。98年ぶりの衝撃。飛ばないバット、監督交代が遠因?チーム強化には堅守が必須?2017年の選抜決勝は「大阪決戦」だったのに
高校野球にあまり詳しくない人でも、「選抜に大阪からの出場ゼロ」と聞けば驚くだろう。大阪桐蔭や履正社といった強豪校の名前はなんらかの形で聞くことはあるだろうから。今年3月に行われる第97回選抜高校野球大会(センバツ)の選考会が行われたが、大阪の高校に春の便りは訪れなかった。98年ぶりというから衝撃だ。理由はなんだったのか。 センバツの出場校は昨年に行われた秋季大会の戦績などを参考に選考会で決まる。今回の注目は近畿地区だった。出場枠は「6」。近畿大会で大阪勢の成績が振るわず、「
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高校野球。「1週間500球以内」が特別規則に。春の甲子園でモヤモヤ。1回戦最後の試合に登場するチームに不利。21世紀枠同士が対戦するようにしては?
高校野球でこれまで試行されてきた「1週間500球以内」の投球制限。今年から特別規則として正式に行われるようになった。球数制限については、私は賛成だ。一方で選抜高校野球ではモヤモヤが残る。1回戦最後の試合に登場する学校にとっては日程的に不利なのだ。これを解決するのは。21世紀枠の2校を最後の試合で対戦させるのはどうだろうか。 春の甲子園は例年32校で行われる。1回戦は16試合。初日から1日3試合行われるペース。この場合、最後の試合が行われるのは大会6日目の第1試合だ。2回戦以
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イチローさんが日本人初の米国野球殿堂入り。満票選出には1票だけ足りず。満票選出のリベラさんとの違いは?気が早いけれど、大谷選手だったら?
イチローさんが米国の野球殿堂入りを果たした。盛大な拍手を送りたい。日本人初の快挙。アジア人としても初。史上2人目となる満票での選出が期待されたものの、1票だけ足りなかった。過去1人だけの満票での選出者との違いは何だったのか?そして、気が早いけれど、ドジャースの大谷翔平選手だったら、どうだろうか? 米野球殿堂入りは大リーグで10年以上プレーし、引退後5年を経過した元選手らが対象。全米野球記者協会に10年以上在籍する記者らが投票で選ぶ。75%以上の得票があれば、殿堂入りとなる。