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推しが一人にしぼれない。

推しが一人にしぼれない。
こんな悩みを抱えている人は、他にもいるのではないか。
私は、これまで「推し」というものが出来たことがない。
アイドルに関心を持ったり、特定の芸能人とか、スポーツ選手とかを応援したり、ということがあまりない人生だった。
推し活が騒がれるようになったころ、私はその気持ちが分からなかった。


なんて言っておきながら、私は過去に2回、アイドルにハマった経験がある。
どちらも高校3年〜大学1年の19-20歳くらいのころ。
嵐とBTSにどハマりしていたことがある。
ただ、コンサートに行きたいとか、グッズが欲しいとかは思わなかった。
単にYoutubeで歌ったり、踊ったり、仲良くしている動画を見て癒される。
そんな楽しみ方だった。
しかし残念ながら、どちらも3-5ヶ月ほどでその熱が冷めてしまった。
さらに、その当時も、嵐・BTSの特定の「誰か」を応援するということはなかった。
みんな違ってみんな良いというか、みんなを同レベルで応援していた。
いわゆる、「箱推し」というやつだろうか。
それ以降は、また何かにハマるということもなく生きてきた。

しかし、大相撲にハマってからは、これまでとは少し違っている。
相撲を見に行きたいし、グッズもなんなら買ってしまう。
でも、やっぱり一人に推しはしぼれない。
みんな違ってみんないいし、みんなを同じくらいの気持ちで応援している。
ただ、だからこそこんな悩みがある。

「誰のグッズを買えば良いんだ??」

そう、みんなを応援しているからこそ、誰のグッズを買えば良いのかわからないのだ。
「みんなが好きなら、みんな買えば良いじゃない」
なんて言える貴族でもない。


何かにハマっていると、誰かに言うと、必ず受ける質問は「誰が1番好きなの?」だ。
そう来られると、いつも迷ってしまう。
その場で適当に1人選んで答えるが、その後とても後悔する。
こんな感情を抱くくらいなら、先に誰か1人だけに推しをしぼっておこう。
そう考えて、机の上で悶々と考える。
だが、結局一人思い浮かべると、別の一人がぽわんと頭に浮かんてくる。
そしてなんだか申し訳なくなってくるのだ。
あの人のあんなところもいいし、この人のこんなところもいいし。。。

ああ、しぼれない。

とはいえ、結局推しをしぼる必要はないのかもしれない。
困るのは、誰かに質問されたときと、グッズを買う時くらいなものだから。
ただ、趣味があるというだけで、日常生活はこうも違うのか、と驚くほど、日々相撲のコンテンツを見て楽しんでいる。
いつか推しがしぼれる日がくるのだろうか。
こなくても十分幸せな私でした。


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