西武の歴史的低迷は5日遅れのキャンプインが原因?2年連続Bクラス。昨季は球団ワースト91敗。今年は2月1日スタート。もう眠れる獅子ではない。獅子奮迅。復活の予感
西武の歴史的な低迷は5日遅れのキャンプインだったのでは?2年連続のBクラスに甘んじた。昨季にいたっては球団ワーストの91敗を喫する惨敗。今年は例年の2月1日スタートに戻した。たかが5日、されど5日。もう眠れる獅子ではない。獅子奮迅。西武に復活の予感が漂ってきた。
西武は2年連続してBクラスに甘んじている。1990年代の黄金時代を見たものとしては、にわかに信じられない低迷ぶりだ。
黄金時代には及ばないが、2017年以降、辻発彦さんが監督だった6シーズンでも2度のパリーグ優勝に輝いた。ポストシーズンには5度進出した。
指揮官が交代した2023年に5位とBクラスに落ちた。そして昨季にいたっては球団ワーストの91敗を喫して断トツのリーグ最下位へ沈んだ。
監督交代が原因のように思えるが、わたしはもっと大きな要因があるのではないかと思う。それがキャンプインの日程だ。
プロ野球は2月1日に各球団がキャンプを開始する。「球春到来」。3月のシーズン開幕へ選手は自らを鍛えて、ポジション争いに勝ち抜こうとする。過酷な戦いが始まるのだ。
その戦いを5日遅らせるのは、球団にとって明らかなハンデを伴うだろう。西武の場合、2023年のキャンプスタートの遅れは、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)によるものだった。
WBCのために、公式戦の開幕が例年より1週間遅れることになった。これを考慮して、西武はキャンプインを遅らせ2月6日スタートとしたのだ。しかしシーズンの結果は5位。
そして昨季にいたってはWBC開催もないが、公式戦の開幕も前年の2023年並みの遅さだったので、2年連続して2月6日のキャンプイン。そして結果は無残なリーグ最下位。
2年連続して5日遅れのキャンプイン。そして2年連続のBクラス。スロースタートがネックとなって、シーズン通して負けが込む形となった。
昨年はオリックスもキャンプスタートを遅らせた。2月2日と1日遅れの開始。これまでオリックスも3年連続パリーグ優勝を果たしていたのに、昨年は5位に沈んだ。西武に限らず、オリックスもキャンプを遅らせてBクラスに落ちたのだ。
西武は今季から指揮官が西口文也監督に変わった。そしてキャンプ開始日を3年ぶりに2月1日に戻した。オリックスも通常に戻した。これで12球団一斉に2月1日にスタートとなった。
「5日遅れ」をやめて「通常営業」に戻した西武。もう眠れる獅子ではない。2月1日から獅子奮迅だ。今年の西武には復活の予感が漂う。