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女子カーリングは戦国時代。「イタリア五輪」への険しい道のり。2大会連続メダルのロコ・ソラーレ。日本選手権で黒星スタート。前回ⅤのSC軽井沢は1次リーグで敗退。激戦必至

女子カーリングは群雄割拠の戦国時代だ。来年行われるイタリアのミラノ・コルティナ五輪への道のりは険しい。2大会連続のメダルに輝いているロコ・ソラーレ。日本選手権では黒星スタートだった。前回優勝のSC軽井沢は1次リーグで姿を消した。五輪出場につながる今大会。激戦続きで見応え十分だ。

横浜市で行われている日本選手権。女子は2日に開幕し5日までに1次リーグを終えた。

女子のカーリングと言えば、強くてユニークなロコ・ソラーレを思い出す人が多いだろう。チームのリーダー的存在のスキップ、藤沢五月選手らが2大会連続で五輪のメダルに輝いた。試合中に軽食を食べる姿は「もぐもぐタイム」と話題にもなった。

そのロコ・ソラーレは、国内で「絶対王者」というわけではない。昨年の日本選手権では2次リーグで敗退。上位3チームによる決勝トーナメントに進出できなかった。

昨年の日本選手権を制したのはSC軽井沢だった。若手とベテラン選手の力が絶妙にマッチしての初優勝。連覇をめざして臨んだ今大会だったが、1次リーグで敗れる波乱が起きた。

今年は激戦が続いている。ロコ・ソラーレは1次リーグを突破したものの、黒星スタートだった。前回3位の中部電力は初戦で敗れたのが響き、1次リーグ敗退を喫した。

カーリングのオリンピック代表となるには、最大3チームで行われる代表候補決定戦を制する必要がある。出場資格は①2024年の日本選手権優勝チーム、②今年の日本選手権優勝チーム、③世界ランキング最上位チーム。

今大会の1次リーグで敗退したSC軽井沢は①の条件を満たすので、五輪出場の可能性は残っている。

しかし中部電力は3つの条件のいずれにも該当しないため、五輪出場の可能性が消滅した。スキップの北沢育恵選手は「1次リーグで落ちると正直思ってなかったので、気持ちの整理がつかない」と落胆していた。

1次リーグ初戦でロコ・ソラーレを破ったのは北海道銀行。3勝1敗で2次リーグに進出した。一方で、唯一の敗北が1次リーグ敗退の中部電力相手だったので、女子カーリングがいかに激戦かがわかる。

6日から2次リーグが始まり、8日、9日に決勝トーナメントが行われて優勝チームが決まる。激戦続きの日本選手権を制し、五輪出場に近づくのは、どのチームか。氷上のチェスの熱い展開に注目だ。

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