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#文学
【読書】台北プライベートアイ2(ネタバレなし)
前作は風呂で読んだから紙がしけちゃったけど、今回は夏なので湯船の影響を受けない。
かわりにマウントレーニアのコーヒーをトートバッグに入れて、フタしてるから大丈夫だろう、って忘れててしっかりシミになっていた。
なんで毎回半月で好きな本をボロボロにできるんだ!
台湾のミステリー「DV8 台北プライベートアイ2」
読みづらい。進まない。わき道にそれる。
登場人物がやたらと多く、主人公は本筋と関係ある
【読書】1年364日働く化粧品店のおじいさんが元スパイだった話【天路の旅人】
沢木耕太郎「天路の旅人」。感想を勢いにまかせて書くぞ!
内容に触れますが、最初にどんな話か説明しても影響は少ないタイプの本です。
大きなくくりでいえば辺境を旅するノンフィクション。インド旅行ものとか、面白い作品が多いジャンルです。
作家の沢木耕太郎氏が、岩手で化粧品店を営む西川さんという人に話を聞く。
体格のいいおじいさんで、元旦にしか休まない。毎日カップヌードルとコンビニのおにぎりを食べて、
【読書】少女愛、義理親娘、寝取られ、妊娠、復讐。ナボコフの「ロリータ」
シャーロックホームズと同じくらい、読んでない人でも知っている小説の登場人物。ロリータ・コンプレックスのもとになったウラジーミル・ナボコフの「ロリータ」を読む。
精霊ニンフのような魅力を放つ「ニンフェット」の少女と、愛する者、愛された側の関係の物語。完全にネタバレします。
冒頭で「ロリータ」の名前の呼び方、授業でやったような発声法から始まる。
舌が口蓋を2歩下がって3歩目に歯を軽く叩いてロリータの
【読書記録】横溝正史「八つ墓村」の頭につける懐中電灯、前向きなのか上向きなのか
横溝正史の「八つ墓村」を読みました。
頭に懐中電灯を付けた殺人鬼が出てくるホラー小説としか知らなかったけど、実際はそれすら違っていた。
まず、あの人は本編に出てこない。
プロローグにしか出てこない。
頭に懐中電灯、銃と日本刀を持つ、要蔵という異常者が大量殺人を犯したことで、何年たっても忌まわしい記憶が沈殿している村。
また何か起こるのではないかと村人の恐れ沈殿した村。それが八つ墓村だ。
そのあ
【芥川賞候補】「臭い人」をテーマにすると、いろんな感情が湧き出る! 高瀬隼子「水たまりで息をする」
街中やお店の中で、異臭のする人からそっと離れた経験はありませんか。私はある。
困ってる人は助けたいと思っているのに、臭い人からは考えるまえに離れてしまった。
「水たまりで息をする」は、会社生活の疲れか、夫が突然風呂に入らなくなる話だ。
昨日まで平気だった水道水が臭い、飲めない、さわれない、と突然言い出してだんだん臭くなる体で会社勤めをするようになるが、周囲の人も異常に気付かないわけはなく、生活が
【読書記録】「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」自撮り登山で指9本を失った男と、爆笑問題太田の共通点
「自撮り登山家」栗城史多さんは、学校祭の演劇になるとはりきって、脚本も主演もなにもかもやりたがる生徒だった。
1年のときは原始人の話。
2年ではラーメン屋の話。
3年のときは「踊る大捜査線」のパロディをやった。
3年間通して受け持った担任の先生は、これに気づいて大変驚いた。
話が全部続きものになっていたのだ。
3年目に出てきた悪者が1,2年のときの出来事を仕組んでいた。
爆笑問題の太田光が、