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合同企画展『木のある暮らし。』:全国建具展示会2024
こんにちは
11日から始まった第55回全国建具展示会。
本日最終日となりましたが、埼玉県建具組合連合会の合同企画展示がどんな内容で展示しているのか、そんなお話をしていきたいと思います。
少しだけ耳を傾けてくださると嬉しいです。
❚展示テーマ[木のある暮らし。]今回の合同展示では「木のある暮らし。」をテーマにしています。
これについては、合同、ということがポイントで同じスペースに展示するにも
ユカ座の習慣:建具というものを考えてみた#10
こんにちは
本題に入る前にちょっと小話を、
ボクたちは家に来た人に掛ける言葉として無意識に、どうぞお上がりください、そのようなニュアンスの会話をしているかと思います。
でもよく考えると、家に上がるって?、です。
中へお入りください、も言うかもしれませんが、家に至っては、さぁさぁ上がってください、の方が聞き慣れている感じがします。
皆さんはいかがでしょうか。
で、ですね。
そこには日本特
縁側にながれる多様なひと時:木組みの縁台「組とこ」
こんにちは
以前にちょっとだけお話させていただいた写真家さんと共同開催した作品展で縁側をモチーフにした空間演出をしました。
作品展は埼玉県の奥武蔵と言われる地域を切り取った写真作品に合わせてボクが空間演出と木作品を手掛けて全体を構成した作品展でした。
▼こちらで作品展の概要に触れていますのでご覧くださればと思います。
その内の一つにある木組みの縁台が配置されたセクションがありまして、今回は
イヴ・サンローラン展:建具というものを考えてみた#09
こんにちは
現在、東京国立新美術館で開催されている「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」が開催されています。
専門的な知識はないのですが、ファッションは好きです。
とは言え、特定のブランド推しとかがあるわけではなく、ただただコーディネートが楽しんでいるという感じです。
で、これまで服飾系の展覧会って観に行ったことがなく興味があったのともう一つ、衣服と日本(民家)の道具(建具や家具)の関
障子舞台:日本的な空間アイデアを落とし込んでみた
こんにちは
以前に(5年ほど前)「障子舞台」という作品を作りました。
これは弊社(倉島木工所)の敷地を使って数社共同のイベントを開催したときにランドマーク的な立ち位置で製作した作品です。
ここで振り返ってみようかなと思いまして、、
当時のボクは感覚的にこうしたいというのはあったけれど、上手く文章や言葉に置き換えることが出来なかったのを記憶しています。
知見が足りなかったのはもちろんですし、書
学びの時間:建具というものを考えてみた 番外編
こんにちは
建具の業界には全国建具組合連合会という団体があります。
(有)倉島木工所も埼玉県の建具組合連合会を通じて関わらさせていただいております。
その組合主催の研修事業で、建築空間を見ながら建具を学ぼう、という勉強会が開かれました。
場所は以前noteでも紹介した東京都小金井市の小金井公園内にある江戸東京たてもの園。
講師は、建築の学校時代の恩師「建築史家 最勝寺靖彦氏」(今でも大変お世話
ハレと祭:建具というものを考えてみた#08
こんにちは
日本の伝統的な建築や歴史・文化を学んでいると「ハレとケ」という言葉に出会います。
ざっくり言ってしまうと、非日常と日常、です。
非日常がハレ、
晴れ姿とか晴れの舞台なんて言いますよね。
反対に、ケは日常です。
普段の生活、人それぞれが送っている毎日が、ケ、と言われています。
▼さらに詳しくはこちらをご覧ください。
それで、ですね。
今回は、ハレの空間、を作っている要素の一つに建具
ヘザウィック・スタジオ展:建具というものを考えてみた#07
こんにちは
noteではよく古い街並みやそこから感じ取れる歴史や文化のお話をしています。
確かに古い民家や街並み、または地域に行って学ぶのは好きです。
とはいえ、現代建築や建築家には興味がない、というわけではありません。
歴史的な方に偏ってしまう時もありますが、モダニズム建築や現代建築も好きですし、ちょこちょこ見に行っています。
今回は現在六本木ヒルズ、森美術館の東京シティービュー会場で開催
格子:建具というものを考えてみた#06
こんにちは
日本の各地の古い街並みで目にする「格子」
宿場町だったり京町家だったり、伝統的な建築群が立ち並ぶ通りに面して「格子」が連続している風景を目にするとノスタルジックな何とも言えない気分になります。
なんか良い、的な。
皆さんはいかがでしょうか。
伝統的な街並みと言えば、と聞かれたときに思い浮かぶアイコンの一つではないかなと思っています。
そんな「格子」について、こんな見方や考え方
方丈庵:建具というものを考えてみた#05
こんにちは
今回は方丈記で名を知られている鴨 長明(かものちょうめい)が晩年に過ごした「方丈庵」のお話です。
■まずは簡単に
方丈記は、「無常観」を表した作品で古典日本三大随筆といわれています。(他2作品は、「徒然草」「枕草子」)
無常観とは、世の中のあらゆるモノゴトは常に移り変わり、ずっと同じものは無い、という考え方です。
著者は平安時代末期から鎌倉時代前期に生きた歌人・随筆家の「鴨 長
障具の空間【コモレ日ダマリ】
こんにちは
今回は先日、展示撮影をした「障具(しょうぐ)」のお話をしていきたいと思います。
ではさっそく
■木洩れ日と日だまり
冒頭の書き出しは、障具がつくる空間(世界観)を描写した文章です。
もともと障具を設計するにあたりモチーフの一つが、日の光、でしてその光が作る現象に建具の格子や組子をリンクさせました。
ということもあって展示空間のコンセプトを「木洩れ日」と「日だまり」に。
この点
全国建具展示会:建具っぽいモノ「障具」-しょうぐ-(優秀賞受賞)
こんにちは
本日から12日まで全国建具展示会が東京の浅草「東京都立産業貿易センター台東館」6Fにて開催されております。
ご興味がございましたらぜひお越しください。
※現在は終了しています。
展示会が始まったということで、これまで表に出せなかった展示作品の全容をお話していきたいと思います。
展示会前のnoteでは、作品のコンセプトは「建具っぽいモノ」を展示するとお伝えさせていただきました。