重力ピエロ。読み易い。意外、びっくりする展開は起きない。そして出てくるみんなの思考回路が似てて、一人芝居にも見える。西加奈子の「さくら」はそれぞれの個性があって「別人」感が強かったけど、みんな似たもの同士な重力ピエロ。一人芝居なのだとしたら、確かにピエロとかサーカスっぽいかもね。
伊坂幸太郎「重力ピエロ」 『春が二階から落ちてきた』その一節だけでこの本を手から離せなくなってしまい購入。家族の温かさとか家族という結びつきの苦しさとか。そんなものを感じて前半で少し泣きそうだった。相変わらずの読了感に胸いっぱい。